テント日誌12月22日 経産省前テントひろば834日目…商業用原発停止99日目
- 2013年 12月 23日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
イベントのついでにテントの寄って下さった人たちに感謝
今日は「再稼動反対☆国会大包囲」のイベントがあったので、日比谷野音に行く前にと郡山や高松からなどたくさんの方が寄って下さった。私は日曜当番のメンバーとテント守り隊。
集会が終わって国会に向かう人たちのために暖かい飲み物の用意などして待つ。岡山から来られた女性がたくさん美味しいパウンドケーキを壊れないようにと牛乳パックにぎっしりつめて持ってきて下さった。以前テントに来たとき茶菓のサービスをしているのを見て自分も「お・も・て・な・し」をしたいと思って作ったそうだ。
日比谷から国会前に向かう多くの人たち、そして鎌田慧さん、木内みどりさん、小熊英二さんも寄ってくださり紅茶とケーキを食べて下さった。小熊英二さんは外国の方と一緒に来られてテントの人たちはどうやって暮らしているのかと聞かれたので、皆様のカンパで維持していること、スタッフは皆ボランティアで交通費も自前で頑張っていると伝えたらカンパして下さった。
時々来てくださる男性から断熱シートを貼った膝掛けをプレゼントされた。
普通の膝掛けよりずっと暖かくて助かった。皆さん色々テントのこと思ってくださるのを実感して感謝です。
今日はとても寒かったので暖かい飲み物の売れ行きが良く、しばしばお湯が足りなくなりお待たせしてしまう場面もあった。時々寄ってくださる高校生のTさんが高校生の脱原発集会を代々木でやるとチラシを下さったり、大学生が秘密保護法反対の署名を集めていたのを見ていて頼もしい気がした。テントが運動の広がりに役に立つと良いですね。(I.K)
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「12・22再稼働反対☆国会大包囲」で大抗議沸騰
昼にテントに立ち寄って日比谷野外音楽堂に行くと既に野音は満杯、何とか座り場所を見つけて集会開始を待つ。まず、ミサオ・レッドウルフさんが、年明けに予想されている原発ゼロを覆す閣議決定を絶対に許さない、と訴え、若者たちが音楽に乗せて「安倍くそったれ」などと訴えを聞いていると、ビルにさえぎられた太陽が移動してきて少し暖かくなる。木内みどりさんが「無関心こそが一番こわい」と「ここに来ていない人にどう気づいてもらうか」と訴え、お連れ合いの水野誠一さんが、政府が南海トラフ大地震による影響を発表したが浜岡原発の影響が出てこないのはおかしい、無関心という罪を排除しようと訴えた。
長いオーバーコートを着て壇上に立った鎌田慧さんが激しく訴えた。一日も早く原発を無くしたい、こんな社会はいやだ、抗議行動に対して安倍は何も感じていない、福島はどういう思いか、原子力基本法に「安全保障に資する」を入れたが今や原発問題は軍事問題、安倍政権は本当に何をするか分からない、原発を輸出してかつてのように日本でできない危険を輸出する、自民党政権は変えなくてはいけない、来年に向けて更に行動を大きくして行こう。私たちはあきらめない、政府を変えていこう、秘密保護法に従わないで、…と。
15時からは国会大包囲。各自移動して国会の周りに座り込む。幸い日が差していて暖かいので、皆が飲食しながら休憩しながら雑談しながら国会を取り囲んだ。私は反時計回りに一周したが、沢山の人々で、国会に面した歩道ならば2重に取り囲めたのではと思えた。首相官邸前と衆議院第2議員会館の間は、警察が妨害して通り抜けを禁止して分断をされていたが、地下鉄に乗る通行人は通していたので、ほぼ包囲できたといえる。2年前から続いている警察のこの制限を何とか打ち破りたいものだ。首相官邸前では、いつもの金曜よりずっと多人数が集まり、再稼働反対…のコールをこだましていた。
国会正門前に戻ると、アピールと音楽を交互に国会に対して訴えを続けた。タンポポ舎の柳田さんが再稼働阻止全国ネットワークの現地阻止行動とのつながりと原発稼働ゼロの現地の安心を伝え、テント渕上さんが伊方原発のある佐多岬を詠んでメディアを批判し、福島の女性たちが今の政府の棄民政策に抗議し、FOE満田さんがエネルギー基本計画へのパブコメ提出を強く呼びかけた。
秘密保護法が強行採決され、抗議のために参議院本会議で靴を投げた人が未だに麹町署に拘束されている。ゆでガエルの話を思い起こせば、既に私たちは暗い時代に入っているのかも知れない。それでも、末代のために、地球のために、すべての命のために、めげずに力を合わせて闘う、そんな勇気を今日の行動で多くの参加者が共有できたと思う。(K.M)
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