中国経済の特質 / マルタのめだかさんへ
- 2010年 11月 4日
- 交流の広場
- 成畑哲也
1978,9年から開始された鄧小平の「改革・開放路線」の際に、先に行くものはいい、あとのものが追い付けばよい、といったことを話していた。まさに現在がその局面なのだろう。しかし、ごく近年では、富裕層だけではなく、中間層も日本に観光旅行に来るようになっている。歴史を振り返ると、「中華帝国」という呼び名がある。ウォーラーステインの二分法(世界システムには、世界帝国と世界経済とがある)のいずれがあてはまるかわからないが、たとえば、李氏朝鮮とかベトナムを、従属的地位に置きながらも、政治的=権力的に支配しなかったのではあるまいか。このことは、さらに追究すべき課題であろう。
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マルタのめだかさんへ
「後進国」というのが響きがわるいので、今後、発展するであろうから「発展途上国」に名称を変更したのでしょう。巨大な国だから、さまざまな要因を指摘できます。それはアメリカも同じで、国民全体を包摂する健康保険がないとか、アフロ・アメリカンの窮状など、よく知られています。それに比し、日本は”conformity”という一体性を属性として有するとされています。近年、状況が変わったのかどうかは、いまだ検証中でしょう。マルタのめだかさんにはまた書いてほしいです。そして、論争の発端はブルマンさん、細田二郎さんにあるので、あるいは、出発点は細田氏なので、反論を期待します。
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