IPPNWが、「日本・反核医師の会 (PANW)が原子力規制委員会に宛てた抗議声明は、もっと広く国際的に公衆の注意を引くに価するものである」と、日本の反核医師の会を称賛
- 2014年 5月 12日
- 時代をみる
- グローガー理恵
去年の12月、日本の反核医師の会 (PANW-Physicians Against Nuclear War)は、原子力規制委員会に宛てた抗議声明文『「帰還に向けた考え方」にある4つの重大な問題点』を公表しました。
この反核医師の会の抗議声明に関して、IPPNW (核戦争防止国際医師会議 )が、「抗議声明の公表は、もっと広く国際的に公衆の注意を引くに価するものである」と、反核医師の会の行動を称賛している記事がIPPNW Peace&Health Blogに掲載されてあります。
その記事を和訳してご紹介させて戴きます。
日本の医師たちが フクシマ核災害後の改善された健康管理 および 公衆衛生対応措置を要求
IPPNW Peace & Health Blog から-2014年4月 24日
筆者: IPPNW (核戦争防止国際医師会議 )
(和訳: グローガー理恵 )
日本の核戦争に反対する医師の会 (PANW-Physicians Against Nuclear War)が、 フクシマ核災害に関する声明を公表したことは、もっと広く国際的に公衆の注意を引くに価するものである。声明は、最近日本政府が、フクシマ核災害のために 放射能汚染された地域から立ち退かされた人々に再び放射能汚染区域に帰還するようにと、圧力をかけていることに対して異議を申し立てている。; 政府が、➀公衆の被曝を容認し続けていることーこれについてはIPPNWが「容認できない高い放射線被曝量である」と繰り返し、強く非難してきたことである; ➁放射線被曝を防ぐ責務を個人に転嫁していること。
「核戦争に反対する医師の会(PANW)」は1987年、核兵器廃絶のために尽力することを目的に、東京に設立された。そして、2011年3月に福島第一原発で発生した原子炉危機の後、PANWは原子力発電所がもたらす健康への影響問題にも取り組むようになり、彼らの活動範囲を拡大した。「我々は、日本原子力規制庁、日本原子力委員会、原子力災害対策本部によって最近公表された声明に抗議している。また我々は、利害当事者であるコミュニティーのメンバーによる充分な参加/関与もなく、避難者たちの放射能汚染区域への帰還を促進する政府の処置に異議を申し立てる。」
医師団は、さらに、- ➀もっと厳密で効果的な放射線のモニタリング、➁情報への公共アクセスが、もっと完全で透明性があること、➂汚染地域に生活し続けている住民や立ち退かされた住民のための包括的な健康管理など- 一連の勧告をしている。
以上
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反核医師の会 (PANW)のウェブサイト: http://no-nukes.doc-net.or.jp/
原子力規制委員会への抗議声明文の内容:
http://no-nukes.doc-net.or.jp/activity/seimei/131218kisei-i.pdf
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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