原子力規制委員の人事案(続き)
- 2014年 6月 2日
- 評論・紹介・意見
- Masa.
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原子力規制委員の人事案 4 田中知氏のこれまでの活動
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福島原発事故を取材しているライター・木野龍逸(きのりゅういち)さんが、
田中氏を振り返るツイートをしており、そのまとめサイトです。
次期規制委員候補、田中知氏のこれまでの活動について
http://togetter.com/li/672806
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日本原子力学会の会長、田中知氏が次期原子力規制委員会の委員に推薦されています。福島第一原発の事故後の田中氏を少しだけ振り返ってみまし た。
いろいろ目を見張ることがありました。
まとめ
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事故原因が究明されていない との 指摘は事実誤認と主張。原子力学会は独自の事故報告書で根本原因まで明らかにしたとい う。現場を 見ず、計算だけで結論を出すのは原子力特有の論法。→関西電力大飯原発3、4号機運転差止め裁判の判決に関する見解 ow.ly/xjd71
承前)前述の「見解」はさらに、ゼロリスクを求めるのは科学技術に対する判 断と して不適切であり、すべて の科学・技術は人間や環境にリスクをもたらすが、恩恵とのバランスで社会はリスクを受容していると説く。原発事故で まき散らした放射性物質のリスクを受忍 せよという論法と似ている。
承前2)つまり原子力学会は、原発を運転するメリットに比べれば、福島第一 原発 事故の悪影響は社会が受忍できるものだと考えているらしい。そう考える根拠は、福島第一原発の事故の「再発防止は可 能」だからだ。そんな「見解」のもとになった事故調査をとりまと めた のが、次期規制委員候補の田中知氏。
承前3)田中知氏が委員になった場合、もっとも懸念されるのが、福島第一原 発の 事故はすべての原因が明ら かになっている、だから事故調査をこれ以上やる必要はなく、再発防止策は完璧である、という根拠無き自信が復活する こと。これこそ福島第一原発の事故を招 いた原子力ムラの浅慮だったから。
承前4)2012年3月14日付朝日新聞に掲載された田中氏のインタ ビュー。福島第一で事故が起きるとは思ってなかった、放射性物質の放出を止められなかったのは反省してもしきれない、 と述べている。→原発は退場すべきか〈震災1年あすへの証言〉 ow.ly/xjgM2
承前5)同時に田中氏は「だ から といって原子力発電がだめだということではない」とし、福島第一原発の事故は特別な問 題で原子力 全体の問題とは違うと述べ、安全確保を前提に原子力は必要な技術だと主張する。この時点では国会事故調、政府事故調 はもちろん、原子力学会も事故原因は特定していない。
承前6)事故原因がさっぱりわかっていない次期に、福島第一原発の事故を特 別な 事例として例外扱いにでき る理由が、私には理解できない。何を根拠に特別な事例だと考えたのだろうか。現物調査をせず計算式だけで事故原因を 究明したと断言してしまう思考回路と、 なんだか似てるようにも見える。
承前7)吉田調書、過渡現象記録を含め、どんなことが新たに判明しようと も、す でに事故原因は究明されて いるという人から見れば用無しか、自らの論拠を危うくする余計な情報でしかないんじゃないか。そう思うと空恐ろし い。どう考えても、規制委を骨抜きにする 人事にしか見えない。
事故直後、千葉県柏市の空間線量が上昇したことについて、東大の「環境放射 線情 報」は天然石や地質の影響であり、「健康になんら問題はない」という情報を発信し、後に撤回。これをまとめたのが田 中知氏。→東大から起きた「原子力ムラ」内部批判 ow.ly/xjkDb
1)東大教員有志は、HPに根拠のない安全情報を出したとして「東京大学環 境放 射線情報」を批判。この情報発信をした責任者が、田中知氏。→総長へ の要請文「東京大学環境放射線情報」を問う東大教員有志のページ ow.ly/xjnsd
2)非難された直後、環境放射線情報HPの文言から「健康にはなんら問題な い」 の一文が消えた。2011年度の東大環境報告書は、環境放射線情報について1Pを使って紹介しているが、こうした経 緯には触れていない。→東京大学環境報告書(pdf) ow.ly/xjo8Y
3)東大柏キャンパスの空間 線量 率の上昇について「人体に影響を与えるレベルではなく、健康にはなんら問題はない」と言い切った誤 情報は当時、柏市の市長がHPで引用するなどしていた。にもかかわらず説明なしに削除した経緯に触れないという の は、情報発信者が反省していないと考えるしかない。
4)誤情報を発信し、しれっと削除したHPを作成した責任者は、環境放射線 対策 プロジェクトのリーダー、田中知氏。次期規制委の人事は、問題だらけというしかない。 twitpic.com/e4v0xo
こういう批判を浴びたことを、田中知氏はどう考えてるんだろう。→周辺自治 体へ の影響 – 「東京大学環境放射線情報」を問う東大教員有志のページ ow.ly/xjrJq
柏市長は、東大環境放射線情報などを根拠に「健康にはなんら問題はないと考 えて います」というメッセージを発信。このメッセージが出た一週間後、東大は前述の一文をHPから削除。→放射線量に関 する市長・秋山浩保から市民の皆様へのメッセージ ow.ly/xjs4S
発言者の名前がわからない、原子力損害賠償支援機構の議事録。ここの委員長 代理 が、原子力規制委員の候補になっている、田中知氏。 ow.ly/i/5ISE0
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原子力規制委員の人事案 5 金子勝さんの批判
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ラジオ番組で、金子勝さんが、
田中知しは原子力ムラの親玉だ
と、原子力規制委員人事案を批判しています。
大竹まことさん、室井佑月さんとの、歯に衣着せないトークなので、
一般の人にも分かりやすい内容だと思います。
以下のYoutubeで、ラジオ番組録音を聞くのがおすすめです。
【金子勝】原発推進のための人事:島崎から、 田中知東京大教授(原子力規制
委員会委員)
https://www.youtube.com/watch?v=LhhxlKlwNGI
前文書き起こしは以下のサイトです
朝吉の日々徒然なるままに
http://blog.livedoor.jp/yanoe2106/archives/1003780299.html
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原子力規制委員の新人事こんなんでいいのか。田中知氏は原子力ムラの親玉だ
(文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」金子勝、平成26年5月30 日)
文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」
大竹紳士交遊録(金子勝、慶応大学経済学部教授)
日時:平成26年5月30日(金)
室井さん「大竹紳士交遊録、毎週金曜日は慶応大学経済学部教授、金子勝さんの
ご登場です」
大竹さん「はい」
金子先生「はい、どうも登場しました~」
大竹さん「うん」
室井さん「こんにちは~」
大竹さん「登場しました~!」
金子先生「はい」
大竹さん「はい」
大竹さん「今日は何についてお話を伺ったらよろしいですか」
金子先生「今日はあれでしょう。原子力規制委員会の新委員でしょう」
室井さん「ね~、前の方どうして変わったの?」
金子先生「いや、もう邪魔だから(笑)」
室井さん「地震の…」
金子先生「地震の人でついた時は『ちょっとどうなのかな』って言われたんだけ
ど、意外にフェアだったんです」
大竹さん「うんうん」
金子先生「要するに活断層の評価問題を議論する時に賛成派と反対派をきちんと
フェアに選んだり、業界から金もらったり金を貰ったりしている人をみ んな外
してやったんです」
室井さん「じゃぁ、ちゃんと仕事してたんじゃん」
金子先生「ちゃんと仕事してた。だから邪魔でしようがない、電力会社も経産省
も。それで島崎さんを辞めさせれば原発再稼働できるっていうのがホン トのと
ころです」
室井さん「でも、そしたら事故調の意味ないじゃん」
金子先生「事故調じゃない、規制委員会」
室井さん「あっ、規制委員会の意味ないじゃん」
金子先生「そうだよ、意味なくなっちゃうから、今日問題にしようと思ってん
の。もう、ちょっと上がり気味だけど、頭来てんだよ(怒)」
太田アナ「(笑)」
金子先生「ホントに頭来てる(怒)。もうちょっと…」
室井さん「先生、貧乏ゆすりはやめなよ!」
金子先生「頭来てんだよ、今(怒)」
太田アナ「(笑)」
金子先生「もうホントにイライラしてんだよ」
室井さん「(笑)」
金子先生「子どもにも抑えられるんだよ、ポンとかってね。『お父さん』とか
言って(笑)」
室井さん「(笑)」
金子先生「いや、イライラするとね、貧乏ゆすり始まんだよ。学生のゼミやって
る時もみんな…」
室井さん「今度の新しい方っていうのは何て田中…」
金子先生「田中知」
大竹さん「はい」
室井さん「田中さんって方はどっから来たの」
金子先生「あの人は東大の教授で原子力学科だけど…」
室井さん「うん」
金子先生「要するに前の日本原子力学会の会長。原子力ムラのボス。それから事
故調ってあるじゃないですか」
室井さん「うん」
金子先生「事故調査委員会」
大竹さん「うんうん」
金子先生「あれは政府事故調、国会事故調、民間事故調、東電の事故調と4者は
出てくるけど誰も相手にしない学会事故調の委員長」
室井さん「ふ~ん」
金子先生「だから、これは酷いもんですよ。5月27日付で日本原子力学会が福井
の…福井地裁がやった大飯3、4号機の運転差止判決に対する声明っ てのを読んで
みると、見解ってのを読むと…」
室井さん「うんうん」
大竹さん「うん」
金子先生「滅茶苦茶。もう酷い」
大竹さん「どういうこと」
金子先生「だって彼らこそが安全神話を作ってきたようなもんで、はっきり言っ
て『全電源喪失はない』って学者ばっかりだし…。みんな覚えてるで しょ、事故
直後。『メルトダウンしてません、メルトダウンしてません』ってさ~、あれ、
言ってる教授みんな、東大の教授みんな日本原子力学会です よ、あのボスです
よ(怒)」
大竹さん「う~ん」
金子先生「だからもうホントに腐ってんだよ!(怒)電力会社…だって日本原子
力学会っちゅうのは元々学者じゃなくて関電とか東電の副社長とかいう のを学
会長に据えてたりしてた」
室井さん「あの方っていうのは何だっけ。斑目さんって何?」
金子先生「デタラメさん?」
室井さん「うん。あの人何だっけ?」
金子先生「あの人、原子力委員会の委員長」
室井さん「あ~、そうか」
金子先生「原子力委員会っていうのはまた別にある」
室井さん「うんうん」
金子先生「で、今、この事故調ってのはどういうこと言ってるかっていうと地震
について一切触れてないの」
大竹さん「はい」
室井さん「ん~?」
金子先生「で、津波のせいだって彼らはずっと言っている訳。もう一つはいわゆ
る原発だけ『ゼロリスクなんてあり得ない』とか言ってんの。14万人 も避難し
て安全神話を作ってきた自分たちの自己反省もなくね、『ゼロリスクなんてあり
得ないんだ』って開き直ってる訳ですよ」
大竹さん「で、今日の新聞…今日の新聞でもあれですね。千年に一度とかって言
われているけど、この57年間で3回起こっているから…」
金子先生「(笑)」
大竹さん「その意味が通じないんです。どういうことだって…」
金子先生「20年に一度だし、だから津波は高さによって千年に一度とか言うけ
ど、明治にも来ている訳ですよ、あの三陸沖の津波は。かなりでかいも んがき
ている訳ですよ。だから、彼らの言う理屈が破綻したからこそ福島原発事故が起
きた訳ですよ。まずそこん所をしっかりしないきゃいけない。も う一つは
ね~、金まみれ。業界団体と完全にべったり」
大竹さん「だって東大の教授でしょ」
金子先生「東大の教授、今腐ってるだろ。あっ、俺が言っちゃ拙いか…慶應だから」
太田アナ「(笑)」
金子先生「なんか対抗意識で言っている感じだけど…だってだって東大病院の血
液内科も循環器内科の教授もさ~、ノバルティスファーマから金貰って さ~、
データ改ざんして。東大の薬学部の岩坪教授はさ~、いわゆるアルツハイマーの
病気でこれもデータ改竄してるし、そんなのばっかりですよ。農 学部のなんだ…
加藤何某はまたNATUREの論文の改造ばっかり。でも、加藤…農学部だからさ、加
藤さんは辞めたけど、医学部のど真ん中とか権力 に近いヤツは絶対止めないん
だよ(怒)」
室井さん「なんかあれなの?」
金子先生「東大工学部もそうなんです」
室井さん「政府の、政府の意見に沿った意見とかっていうのを言うと国からいっ
ぱい…お金とかその研究費とかおりたりするの?」
金子先生「研究費なんて業界団体からバンバン貰ってるよ。電力会社なんて…
だって田中知なんて新聞報道によれば日立GEからも金貰ってるしさ、原 子力…日
本原子力産業協会っていうさ~、この業界団体の役員をやってるし、東京電力記
念財団の奨学金の審査委員長もやってるし、それからお金を東 京電力から貰っ
てるしさ…」
室井さん「じゃぁ、東京電力が黒字なんだよね」
金子先生「おうよ!」
室井さん「なんでなの?」
金子先生「値上げしたからだよ(怒)」
室井さん「値上げでだけど…」
金子先生「我々のお金で事故の費用も代償もみんな巻き上げてんだよ(怒)。だ
からそういうのを考えると、だって業界団体からお金貰って…」
太田アナ「あの~、最初に原子力規制委員会ができた時に規制委員を選ぶ時にそ
の欠格要件、『こういう人は選んじゃいけませんよ』っていうのがあっ て…」
金子先生「そうそう」
太田アナ「『あの直近3年間に原子力事業者等及びその団体の役員、従業者を
やっていた人はダメですよ』と」
金子先生「そうそう」
太田アナ「それからもう一つ。『直近3年間に同じ一つの原子力事業者等から個
人として一定額以上の報酬を受け取っていた人はダメですよ』と。こう いう人
たち選ばないって前民主党政権の時には…」
金子先生「そうそうそう。聴いたんでね、直接。薬事審議会で基準なってんのは
50万円だって。50万円以下ならいいんだっていうそういう理屈だっ た訳で、そ
れで何人か通ってすり抜けて今委員になってる訳、貰ってるんだけど。でも薬事
審なんて薬のめっちゃくちゃなデータの改竄を観れば参考に も何にもならない
訳(怒)」
室井さん「ね~、50万円以下でさ~、学者とかのプライド売っていいの?」
金子先生「50万だけじゃないんだよ~(怒)」
室井さん「もっとあんの?」
金子先生「バンバン出てんだよ(怒)。俺も欲しいけど…」
太田アナ「羨ましいんだ(笑)」
金子先生「羨ましいんだ。俺は覚えめでたいことを言わないからくれないんだ
よ、一銭もまわって来ないんだよ(笑)」
大竹さん「『誰か俺にカネをよこせ』と」
金子先生「そんなことは言ってないけど…(笑)。だけど、覚えめでたいことを…」
大竹さん「でも、さっきの話に戻すと田中さんて人はその条件を満たしてない訳
だよね」
室井さん「だって原子力ムラの人だから」
金子先生「民主党政権時代、決めたことで自民党政権は原発推進だから。推進
じゃないんだけどさ、ホントは選挙の時はさ…」
大竹さん「そんなことを言ったら時の政権が決めたことだからって、次の政権に
なった時に解釈のあれだって全部変わっちゃうじゃないですか」
金子先生「そう。集団的自衛権とか…」
大竹さん「また変わっていっちゃうじゃないですか。これ中立性はどうやって
保ったらいいって話は出てこないんですか。原子力規制委員会の中立性は
じゃぁ保ちましょうよ、とりあえず」
金子先生「保てない、これだと」
大竹さん「ど、どうして?どうしたら保てるようになるんですか」
金子先生「いや、それちゃんとレアなそういう欠格な条件の人を…条件を満たし
ていない人はとにかく排除しないとダメですよ。特にこの人は親玉だも ん」
大竹さん「親玉がきちゃった」
金子先生「親玉きちゃった、真ん中に。で、ぼくらがこれ巨人ファンの人には悪
いけど、V9時代にさ~、巨人軍が審判雇ってんじゃないかっていうそ ういう悪
口をいう人がいたじゃないですか(笑)」
太田アナ「それぐらい強かったっていう」
金子先生「強かった」
大竹さん「あ~、それで審判も巨人寄りじゃないかみたいなね」
金子先生「王ボールとか長島ボールとかさ~、みんな言われてさ~、もうみんな
阪神ファンとか他の球団のファンは悔しがったんだけど…」
大竹さん「それであの、あの~、データのある話じゃないからね、今のは」
金子先生「そうそうそう(笑)」
大竹さん「それ噂、噂話、噂だから…」
太田アナ「悔し紛れにそう言ってんだってことですよね」
金子先生「悔し紛れに言ってんだけど、現実になっちゃうじゃん、これじゃ」
室井さん「う~ん」
大竹さん「う~ん」
金子先生「原子力事業者が自分たちにお金を出しているヤツを自分たちを規制す
る委員会の委員じゃん」
室井さん「よくないんだけど、逆にそれを変えるとしたら国民の不満の声が上
がってきて政権の支持率が世論調査したら凄く落ちてとかっていうんじゃ ない
と起きないだけど、今のその国の雰囲気として長いものには巻かれろみたいな感
じで、逆のことを言うとどっちかというと凄く非国民みたいに凄く 叩かれるで
しょ。そうすると変わんないわな」
金子先生「変わんないってそんなあきらめちゃダメだよ」
太田アナ「今回のこの田中知さんをはじめお二方の人事は、国会の同意人事なの
で国会が同意すればすんなりいっちゃうと。で、今、衆参捻じれでもな く与党
が圧倒的に強いので人事はおそらく通るだろうと」
金子先生「野党が審議を止めるぐらいに頑張んなきゃいけないテーマなんだけど…」
室井さん「野党ダメじゃん」
金子先生「維新の分裂とかなんとか、どうでもいいような感じのさ~、話ばっか
りやって現実に具体的な問題ってどうするかっていうところでさ、みん なが切
迫して嫌がっていることとか…」
大竹さん「ちょっと待って野党が分裂したりあんなことしたりしてるのは金子さ
んにはどう観えるの?」
金子先生「だって何の…何のために数合わせでしょ。数合わせじゃなくて『この
問題で共闘しましょう』とか、そういうはっきりした政策の目標を掲げ て
『じゃぁ、一緒にやりましょう』という感じじゃないからさ」
室井さん「何のために政治家になったんだろうって思う感じよね」
金子先生「だからそう嘆いたらキリがないんだけど…」
大竹さん「野党の中でこの人事に関して文句つけてるのは、河野…」
金子先生「そうなんだよ(笑)」
大竹さん「河野太郎」
金子先生「自民党の河野太郎さんとかさ、なんかもうホントに捻じれてんだよ」
室井さん「河野さん、一貫してて根性据わってんね」
金子先生「あ~、立派だと思うよね」
大竹さん「筋は通ってると思うよね」
金子先生「秋本真利とかね、自民党でもね。柴山なんとかさんとか、○○さんとか
何人かはしっかりと『原発は止めましょう』って自民党の中でも言っ ている。
そっちの方がホントカッコイイよね」
室井さん「うん」
金子先生「野党なのにはっきりとものを言えずに電力総連だか分からんけどさ、
そういう人からお金が回っているのかどうか知らんけど、選挙の時に助 けても
らっているせいなのか…」
大竹さん「これはどういう…大きく観るとこれはあの~、原発を動かしたい人た
ちが政治のそれと足並みがそろったっていう意味合いに取る?」
金子先生「いや、そうですよ。だから選挙の時『原発に依存しない社会を目指
す』って言ってたのは真っ赤なウソなったと」
室井さん「う~ん」
金子先生「もう180度変わったと」
大竹さん「30年後にはって言ってたじゃないですか」
金子先生「そうそう」
室井さん「えっ、でもTPPに関してもそうだけど、ウソついてっていうのでもう
怒る人がいなくなっちゃってんじゃんって」
金子先生「そうそう。当面景気よくしてくれればいいぐらいな感じになっちゃっ
てるんだけど、その目の前の…」
大竹さん「そのマジックのチョンチョンするの五月蠅いから…マイク拾うから」
金子先生「うんうん…ちょっとイライラしてるから…」
太田アナ「(笑)」
室井さん「あ、それと貧乏ゆすりも…」
大竹さん「貧乏ゆすりはいいんだけど…」
金子先生「俺血圧は下がってんだよ、今」
大竹さん「貧乏ゆすりはいいんだけど、マジックのチョンチョンは五月蠅いから…」
太田アナ「ラジオを聴いている方がね」
金子先生「腹立ってしようがない。それで…」
室井さん「あ、先生ひげ…片側だけ剃り残ってる…」
太田アナ「(笑)」
大竹さん「慌てて出てんだよ」
室井さん「(笑)」
金子先生「それはさ~、いいとしてさ…。それでね、この学会事故調の委員長
だった田中氏がやると実は原発を動かすだけじゃなくて福島の問題でも酷 くなる」
大竹さん「はい」
金子先生「この学会事故調の報告書はさ~、住民の…つまり『福島の高線量地域
の除染は諦めて低線量地域だけ早く住民帰還させろ』とこういう方針な んだ
よ。これに損害賠償紛争審議会の昔の去年の12月の報告書を持ち出して『帰った
ら1年で賠償を切る』とかさ、『もう除染しないで個人線量計持 たす』とか、も
うどんどんエスカレートするきっかけ作った訳」
室井さん「酷いよ。だけど、それをさ…だから今そういうふうな『酷いじゃ
ん』っていうふうに言っても…」
金子先生「もう一つ、もう一つ言わせてよ。放射性トリチウムってアルプス動い
てないけど、とりあえずそれだけ残ってるヤツもさ、実は生物濃縮が起 こるこ
とが分かってる訳。カナダでもう植物に起きてるし、セラフィールドってイギリ
スでも貝なんかに…」
大竹さん「あ、ちょっと生物濃縮の意味を教えてよ」
金子先生「あっ、要するに…」
大竹さん「生物濃縮」
金子先生「薄めて出しても…」
大竹さん「海に薄めて出しました」
金子先生「でも底の魚とか貝とかに溜まっちゃう訳ですよ」
室井さん「うん。で、それを食べる」
大竹さん「海へ薄めて出して海は基準を満たしているいようとも海の底にいる貝
とか…」
金子先生「そう。魚とかに…」
大竹さん「魚にヒラメに…」
金子先生「溜まっちゃっている、濃縮して」
大竹さん「それはいくら薄めても貝が取り込んでいっちゃう」
金子先生「そう」
大竹さん「貝は貝だからそっから逃げらんない」
金子先生「それを食べた魚が食物連鎖で人間が食べるとなっちゃう。水俣病の時
はそうだった、有機水銀で。で、これを『とにかく大量に濃度を薄めて 流
せ』っていうようなことを言ったりとかね、こういうたぐいのことを進めている
人が田中知氏なんです」
室井さん「酷いよ」
太田アナ「政府がこっちに持っていきたい方針に沿ったことを発言を続けている方」
金子先生「そうそうそう」
室井さん「で、結果そういうことをね、『酷い』って言うじゃない。そしたら
さ~、あの、逆にだよ。福島の人たちに怒られたりすんだって」
金子先生「いや、だからさ~」
室井さん「そんでさ、何て言われてると思う。『金儲けのために色んな危険とか
煽りやがって』ってさ~、私とか金子先生はこの件に関して政府と真逆 のこと
言って、はっきり言って仕事とかなくなってきてるよね」
太田アナ「まぁ、その辺の愚痴は放送外でやってちょっとやって頂きたいと思い
ますので…(笑)」
室井さん「なんか私だんだんもうイライラしてくるの通り越して…」
金子先生「俺は最後の一人になっても…」
太田アナ「二人ともイライラしています」
大竹さん「金子先生は規制委員には入れないの?」
金子先生「入れる訳ないじゃない(怒)。俺全部止めちゃうもん(怒)」
室井さん「入れてくれる訳ないじゃん」
金子先生「厳格にやっちゃうもん。そしたらダメですよ」
大竹さん「あ~」
室井さん「分け前なんてくれないよ、仲間内だけで」
金子先生「まぁ、そうだよな」
室井さん「はい。ありがとうございました」
金子先生「はい、どうも~」
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion4870:140602〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。