6月15日(日)午後1時から樺さん追悼の会(国会南門前)
- 2014年 6月 9日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2014年6月8日 連帯・共同ニュース第329号
■ いつのまにか梅雨になってしまいました。長雨に閉じ込められる鬱陶しい時期ですが、紫陽花がきれいな季節で好きな人も多いようですね。この時期は季節とは無関係なのでしようが、国会は荒れます。会期末が近づいて与党(政権担当勢力)は自分たちの政策を無理してでも国会で通そうとするからです。今は安倍政権が集団的自衛権行使容認の閣議決定に向かって暴走しています。安倍首相は今国会の会期中に集団的自衛権行使容認の閣議決定をという指令を発していますが、これはひと言でいえば、自衛隊の海外派兵のみならず外国での戦争(戦闘行為)を容認するものです。いくつかの事例をいじくり回しているようですが、戦後の日本が禁じてきた他国での戦争行為を容認するものです。アフガニスタンやイラクでの戦争にイギリスが集団的自衛権の行使として参戦したのと同じ事ができるようになることに他なりません。誰もが何故、今の時期にこれを急ぐのか、いぶかるところですが、野党が低迷している今こそその機会はないとしているのでしょうか。安倍政権の読み通り、与党の公明党は抵抗を見せていますが、場合によれば日本維新などは協力に走るかもしれません。今なら、野党は御しやすいとふんでいるのでしよう。
■ 思えば54年前の1960年の安保改定で当時の岸信介(安倍首相の祖父)が目論んでいたことも同じ事でした。アメリカの要請もありましたが彼の狙いは日本が海外派兵して海外での戦争を可能にすることでありました。安保改定から憲法改正への道が構想でした。安倍が閣議決定による集団的自衛権行使容認を目論むことの背後には憲法改正が構想されていること同じです。岸の野望は学生たちの安保改定反対闘争によって屈折をよぎなくされました。憲法調査会(第一次)までつくり進めようとしていた憲法改正は頓挫しました。日本はベトナム戦争への派兵のできなくなりました。この岸の構想は日本の国家権力の構想としてあり、今も民衆との闘いとして続いてきているのです。安倍政権はあらゆる手段を使ってこの構想を実現しようとしています。
■ 1960年6月15日の国会占拠という学生たちの闘いは岸信介の安保改定から憲法改正へという野望を打ち砕いたのですが、この闘いで日本の民衆は樺美智子さんを失いました。国家権力に虐殺されたのです。僕らは安倍政権の暴走と野党の混迷の中で、1960年安保闘争を想起し彼らの野望を阻止しなければなりませんが、そのために6月15日(日)午後1時から国会の南門前(旧南通用門付近)で樺さんの追悼の会をし、樺さんを偲び闘いの決意を新たにしたいと思います。樺さんを偲びながら、僕らのきた道を想起いたしましょう。それは現在から未来へと続く僕らの道を導き出してくれるかも知れません。追悼の会は9条改憲阻止の会の主催で行います。会の方で献花なども用意いたしますが、それぞれ各自でもお持ちよりください。 (文責 三上治)
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