イスラエルのジェノサイドと自発的な共犯者たち
- 2014年 8月 18日
- 時代をみる
- 松元保昭
イスラエルのガザ襲撃に対する国際世論は、イスラエル・ボ イコット(BDS)運動と共に「イスラエルを裁け!」の声がますます高まっています。イスラエルの戦争犯罪の実態を裁く必要性とその海外 に及ぶ「共犯者」の広がり、また被告の範域などについて探ったジェームズ・ペトラスの最近の試論をお届けします。拙訳ですが紹介させてい ただきます。なお、著者ジェ-ムズ・ペトラスは、ニューヨーク州立大学ビンガムトン名誉教授で、かなり以前からアメリカのシオニスト組織 (およびイスラエル・ロビー)の分析を軸に米-イスラエル帝国同盟の世界各地の動 向を暴き批判してきました。グローバル・リサーチ誌などに論考多数。(2014年8月17日)
イスラエルのジェノサイドと自発的な共犯者たち
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ジェー ムズ・ペトラス教授(松元保昭仮訳一部修正)
2014年8月10日
イン ティファーダ・パレスタイン
はじめに
イス ラエルおよび主要なシオニスト機関に組織化された支援者の外では、世界世論と大部分の国際法の専門家たちが、ユダヤ国家のガザ侵攻および その民間人と生活基盤施設に対する組織的な攻撃を人道に対する罪と見なしている。
この 小論の目的は、つぎの4つである。
1、軍事襲撃のジェノサイド的性格とその継続的展開 という―犯罪の性質を確認すること:
2、戦争犯罪の直接犯罪者および彼らの国内的・国際 的共犯者を確認すること:
3、これらの犯罪を可能にさせるだけでなくこれまで 免責を受けてきた彼らのイデオロギー、実質上の利益、組織化された構造を含む、指導者、政策決定者、プロパガンダ専門家、共犯者と追随者 たちを束ねているその結びつきを明らかにすること:
4、ガザ襲撃は恐るべき公式のリハーサルである。こ れを追及している米国とその同盟国およびイスラエルというより大きな帝国の利害を確認すること:
ジェノサイド国家における看守の「道徳性」
ジェ ノサイド国家の政策立案者は、市民、兵士、犯罪人と専門職人、苦痛を与える者と社会的病質者が同一人物の中に共存しまた共存しうる高度に軍事化された社会を動かす。冷酷な合理性は、大量虐殺と大量破壊にテクノロジーを、婉曲法に言 語を結びつけ、殺人者が犠 牲者(逆もまた同様)として自らを誇示する。道徳の教訓は、その価値を貶め大量虐殺の倫理に取って代わった。モラリスト、ラビ、および倫理哲学者たち は、病院、学校、家々、そして生きとし生けるものすべての上に爆弾の雨を降らせることに皆こぞって祝福する―墓地までもが爆撃される なら、死んだ者を安らかに埋葬する平安さえない。
ジェ ノサイドのヴィジョンに溢れる指導者たちは軍事目標だけを考えて―迫害された人々など存在せず― 目標地域にあるすべての人間存在と基盤施設が破壊されさえすればよい。パレスチナ 人の日々の生存に属する人間生活そのものの破壊が、この腹立たしい作戦の最終目標となった。
パレ スチナ人を根絶する事実上の決定は、意識され、計画され、まさにトップレベルで容赦のない決定が追求され、イスラエル「市民軍」による野 蛮な熱狂で実行されたものである。
この 致命的な計画がはっきりしてくるのは、和平提案が「寛大に」見えたことから始まった。2004年、 イスラエルの戦争犯罪者で首相のアリエル・シャロンはパレスチナのガザの自治政府を「認めた」。そして2005年に は、数千人のユダヤ人入植者とイスラエル地上軍を撤退させた。この慈悲深さの結果:140万人 以上のパレスチナ人が、世界で最も密集した青空監獄の中に閉じ込められ詰め込まれることになった。歴史上、最大のゲットーである。これ は、ポーランド・ユダヤ人を一斉検挙しワルシャワ・ゲットーの中に家畜のように駆り集めたうんざりするナチを思い出させた。…彼らもまた 「自治政府」を与えられた。ユダヤ人入植者がいったん出ていくと(一家族につき30万ド ルの「補償金」が支払われた)、イスラエル軍はガザのすべての出入り口を閉鎖した。陸上、海域、および領空が封鎖され、入り口では食料、 医薬品、学校教科書、出口ではパレスチナ人の医療、治療、大学の諸研究、通常の旅行、そしてあらゆる種類の通商が完全にコントロールされ ることになった。これは、ワルシャワ・ゲットーでユダヤ人が追い込まれた窮状に対して行使したナチの政策を鏡のように映し出している。パ レスチナ人の農民が自分の農地を耕作しているときに撃たれたという野蛮な行為は、飢餓を引き起こしたナチのレニングラード封鎖を思い出さ せる。…世界は愕然としたものだった!
ガザ とゲットーは、まっさきに野外収容所であるべく設置されたものだった。…根本的な計画を覆い隠すための一時的な処置として。ガザの若い住 民は、人間存在の危機に瀕しながら2014年ま でに180万人 に増大した。
明ら かに、ガザの人々が通常のやり方で、旅行も、耕作栽培も、漁もそして商取引も出来ないのなら、日常必需品のために彼らはトンネルを掘るだ ろう。さらにイスラエル国家によって檻に入れられた動物の状態へと格下げされたことに対して彼らは戦うだろう。
首尾 よく囲い込んだ後の次のステップは、組織的に前もって計画されていたと思われる:ナチのようなシオニストたちは、抑圧によって当然生まれ るレジスタンス(抵抗)行動に対する全面戦争を開始した。彼らは、住民地区とりわけ若い戦闘員がこの耐えがたい虐待に抵抗すべく成長した 地区をなぎ倒すために航空機、戦車、ミサイル、砲爆撃を見舞った。
ガザ の英雄的な若い戦闘員は、ワルシャワ・ゲットーの先輩たちのように、再三再四、彼らの全体主義的な敵たちに抵抗した。その同じとき、イス ラエル・ユダヤ人の圧倒的多数派が自分たちは犠牲者であると主張する一方で、その破壊に拍手喝采した。ちょうどドイツの住民が海外のドイ ツ・ブントと共に彼らの指導者の全体主義犯罪を祝賀したように、若い海外のユダヤ人がパレスチナ人の大量殺戮の最中IDFに参加したいと志願した。そして異なる時間と場所 にもかかわらず彼らの反応はほとんど同じだった。すなわち世界の選ばれし民とアーリア人(つまりシオニストとナチ)、彼ら双方が「テロリ スト」と呼んだ者たちに、トンネル(ワルシャワ・ゲットーでは地下道)がお前たちの墓になるだろうと叫んで対抗し結び合ったということ だ。
この すばらしい競争神話に歩調を合わせて、イスラエルの殺害マシーンは、―走ることのできない病人や障がい者たち、 彼らの貧しいシェルターで負傷者、母親、子どもたちを手当てするために留まる医師たち―こうした非武装の民間人を殺害することでじつ に最大の効果をあげるのだ。しかし、対峙すると決心したレジスタンスの武装戦闘員に直面するときこそかえって感動的だ。2014年8月6日の 時点で、イスラエル空軍、海軍および砲兵隊は、1594人の パレスチナ民間人を―長距離によるハイテク戦争で―殺戮した。比較するとイスラエルの民間人は3名だ (ベドゥイン1名、 タイ人農業労働者1名、 イスラエル・ユダヤ人1名)。 「選ばれた」1人に 対してパレスチナ民間人1500人と いうまったく度肝を抜くような比率だ。しかし「地上戦」が始まってからは、パレスチナのパルチザン281人に 対して64人の イスラエル兵が殺された。4.4対1の比 率だ。完璧なイスラエルの空中援護サポートとハイテク防護装備にもかかわらず、イスラエル側は厳しい軍人犠牲者の損害を被った。彼らの侵 攻は、貧しい装備しかもたないパルチザンが彼らの故国と解放のために死を覚悟して対等以上の戦闘場面をもたらしたのだ。
戦 争犯罪:彼らの犯罪とは何か、そして彼らとは誰か
明ら かにイスラエル武装部隊を指揮命令する立場の将校たち、自称イスラエル国防軍(IDF)、民間人、病院、学校、避難民たちが逃げ込んだ聖 域に対して陸上、空域、海域からの組 織的な攻撃に責任ある者たちが、まっさきに戦争犯罪の訴訟一覧の候補に挙げられる。ほぼ200万人 のパレスチナ人の通常の日常生活のどんな希望をも破壊する意図的に計画した戦術で、家屋、地域、浄水施設と排水施設、高圧配電網と発電所 を組織的に不当な攻撃目標とした者たち、彼らはイスラエルの軍事戦略家および政策決定者たちに並んで加えられるべきである:ジュネーブ協 定およびニュールンベルクで確立された法規範によれば、彼らは人道に対する罪を深刻に犯した。学校の子どもたち、買い物客、戦闘地帯から 赤ん坊を抱いて逃げる母親たちを気まぐれに撃つことに従事する中級下級の兵士たちを明らかにする目撃証言および証拠書類がある。戦争犯罪 の刑事訴追は、わずか数十人の政府高官に限定されることはない。これらの犯罪はIDFのすべてのレベルで犯された。
首相 ベンヤミン・ネタニヤフと彼の内閣、指導政党およびクネセト・メンバー(国会議員)に始まる政治指導者たちと政策立案者たち、彼らはガザ に対する電撃戦を開始して大量の民間人殺害を正当化した第一発動者であった。明らかに、いかなる国際戦争犯罪法廷でも中央に立たされて然 るべきである。
イス ラエルの犯罪をめぐるほとんど全世界の激しい嫌悪感にもかかわらず、自らを世界世論の非難を道徳的に受け付けないと考えているイスラエル 社会の大多数のイスラエル・ユダヤ人についてはどうか?イスラエル・ユダヤ人の90%以 上が、知りながら、継続する大殺戮に惜しみない支持を与えた。じっさいガザを見渡す丘の特別観覧席に立って毎日喝采を挙げている彼らの支 持の犯罪的影響―彼らもまたこの犯罪事業の本質的な一部である。彼らは大虐殺を賛美した。また彼らはこの「戦争」に公然と疑問をもつわず かなイスラエル人を暴力的に攻撃した。イスラエル人は「純真な無知」への資格などない:彼らは、これを「2民族 間の悲劇的な紛争」と呼ぶことはできない。イスラエル人は、彼らの名において犯された犯罪の性質の無知を言い張ることで自らを赦免するこ となどまったくできないし―また彼らは無知を主張したいわけでもないのだ!情報に通じた大多数のイスラエル・ユダヤ人は、バナーとシュプレヒ コールで「アラブ人に死を!」と主張するレイシズム行進に多くが参加して初めからこの戦争を要求した。彼らは栄誉のバッジとしてガ ザ・ホロコーストの支持を身に着けた。イスラエルの90パー セントのユダヤ市民がいかなる人道停戦をも拒否した:新聞コラムニストおよび日刊紙の圧倒的多数の記者たちは、公然と絶滅を主張した!自 ら公言した戦争犯罪者たちは、支持をせき立てるか殺戮に参加さえする海外同胞にイスラエルの英雄として称賛される。ハアレツ紙の孤独な反 体制ジャーナリスト、ギデオン・レヴィは流行りのカフェのどこでも唾を吐きかけられ、現在、彼は自宅でコーヒーを飲まなければならない。
聖人 ぶって大量殺戮を勧めたことに何の良心の呵責もない「モラリストたち」、有名な主席ラビたち、彼らに何を言うことができるだろうか:これ ら「聖職者」の戦争犯罪扇動の責任を適用できる宗教局の高等裁判所はあるだろうか? 堕落 した臆病な米国議会と理事会から何十億ドルもの殺人用武器の出荷を保証されている国際的なシオニスト機関の世界に広がるネットワークにつ いてはどうだろう?事実上、その前後で彼らはジェノサイドの共犯者ではないのか?
しか しながら、「左派」の一部のいんちき批評家のように、ガザに対するイスラエルの犯罪に「アメリカは責任を共有する」と主張することは見 え透いた意識的な嘘と作り話である。誰がこの殺戮を支持するとアメリカ国民に頼んだのか?議会の票を買収するためアメリカ国民はいつ「ロ ビー」を組織したのか?共和党と民主党の選出された指導者たちが、ガザの何千という家々を消滅させ全家族を破壊することに使い果たされる イスラエルの兵器庫に再び供給するため、ミサイルと戦車など追加の2億2500万ド ルをイスラエルに与えると公約した豪華なウォルドーフ・アストリア(高級ホテル)で数百万ドルもの資金集めのパーティ―をアメリカ国民が 組織したとでもいうのか?少しでもまじめな研究者でアメリカの国内政治を見たものなら、52の主 要アメリカ・ユダヤ人組織の代表者たちがガザを爆撃するイスラエルのテロに共犯しているということは知っている。若いアメリカ人の大部分 はパレスチナ人の諸権利に共感を寄せていると投票数は示しているのだが…。
ニュー ルンベルク戦争犯罪法廷では戦争犯罪に対する海外の共犯者を告発できる訴訟手続きがどの条項にもあるのか?こ の殺戮で「アメリカ」(当然アメリカ国民を含む)を偽って告発することによって海外の共犯者をもみ消すような著名な左派の学者および 「進歩的な」ジャーナリストについてはどうか?
結 び合う関係
われ われは、海外のシオニスト組織の活発で具体的な共犯と共にイスラエルの政治中枢、軍司令部およびイスラエル社会の一般大衆を戦争犯罪と ジェノサイドに直接結びつけている連鎖を確認した。その連鎖に連なる彼らは、パレスチナ人―現在「イスラエル」と呼ばれているところの然るべき先住民と正当な権利を持つ所有者―に対 する戦争法規を無視した戦争の流血と殺害の只中に前進し突進するひとつの結束した 勢力として行動している。
疑問 が起きてくる:何がこの恐るべき企てに彼らを結びつけたのか?彼らは、スピノザ、カント、ベイベル、あるいはブーバーの著作集や人間性の 教師でごった返す書棚を見て見ぬふりをしているのだが、彼らをこんなに卑しめるのはどんなモラルの盲目なのか?これらの集団の忠誠心は復 讐と嬰児殺しの旧約聖書物語から由来するのか?これら民族‐宗教的なファナティシズムの発現は、地域帝国と略奪の冒険譚に繋がっているの か?
特権 的地位と「ユダヤ人街」から 出てくるレイシズム・イデオロギーと憎悪の毒性をもった発現の双方が、広範囲に口を開けている。世界の他の人々の法体系に勝って優れ た人種であると主張しているかたわらで、パレスチナ人を貶める ことこそがガザの人々に対するすべての犯罪を正当化するのに役立っている。あちこちで聞かれる「ユダヤ人の集団意識と連帯感」という この発現形態は、劣った「土着の」人々に敵意を持って常に脅かされているという民族‐宗教的な優越意識に基礎づけられている。ハリ ウッドの大立者、アイヴィ・リーグの教授連、フランスの知識人、英国貴族、そして重要な投資先ウォール街の銀行家たちの最重要人物に よる断固とした支援の理由である。
イデ オロギー的な親近性および民族-宗教 的な忠誠心はさておき、多くのイスラエル・ユダヤ人もまた、パレスチナの人々から略奪しまた彼らを追放することにものすごい物質的関心が ある:押収されたパレスチナ人の土地は、かつては栄えて拡がった大家族がそこで生きまた死んでいったオリーブ畑の土地が開発され、新しい安価な補助金付きの住宅、ユダヤ人専用プールに帰着する。中産・労働者階 級のユダヤ人は、税金免除の住宅を手に入れる:不動産投機家は、豪華な分譲マンションとツーリストの最終目標のために精選された優良 の地所に飛びつく。建築請負業者は、安全で利益が上がる建築契約を国から獲得する。略奪は、イスラエルの高い生活水準のための重要な 物質的基礎を形成する。彼らは、しばしばパレスチナ人のものよりも高度に、イスラエルの非-ユダ ヤ人住民のもよりももっと高度に、さらにアメリカ人よりも高度にと、ほぼ50年間 「ユダヤ国家」の補助金を得るため強 引にやってきた。
同様 に重要なことは、イスラエルのガザに対する激しい襲撃はその大量破壊兵器とそのアンチ‐ミサイル・ドームの実験場としても仕えていること だ。これに関しては、米国とその取り巻きの連合による地域を横断する新しい戦争のために、ガザの殺戮が公式リハーサル(および図像警戒) として用いられていることだ。NSAアナリスト、エドワード・スノーデンの最新の文書は、イスラエルが米国との二頭立ての馬車に乗り北ア フリカ、中東、ペルシャ湾、南アジア、そしてイスラム諸国の至る所で攻撃目標を選択しては戦争計画を作成し活動しているということを明ら かにしている…。大イスラエルは、もはやユダヤ人の想像上の頭の狂った夢ではない:それは進行中であり、ガザの血まみれのはじまりは将来 の人類に対するより大規模なより残虐な戦争の前兆である。
結論
イスラエルのガザに対する戦争 法規を無視した戦争は、世界中の何百万もの人々の激しい非難を引き起こした。人道に対する罪へのこの大規模な憤激は、国際的な戦争犯罪法 廷を要求している。このような法廷が招集されることになったなら、広く網をかけて疑いを向けるべきかどうかという問題が立ち上がる。つま り、指導者、兵士、一般大衆および共犯する海外の支持者たちとの間のどこで線を引くのか、すべての者がある程度あるいは別の程度で関与し たのではないのか?大量殺害に対してどれほど多くの「自発的な共犯者たち」が、調査され審理に付されるべきなのか?
膨れ上がる恐怖と憤激は、何千人ものユダヤ人を含 む人類の圧倒的多数からイスラエルを孤立させた。―しかし、その指導者たちを頑なにさせ、とくに米国で影響力あるサポーターの強力な中枢 の連中を刺激した。
その 豪華な部屋に落ち着いてあくまで主張を曲げない人々は、大規模な反撃の準備中だ。ハリウッドの一流のプロデューサーは、道徳的見地から憤 慨した俳優を公然と非難している。その俳優は、ガザにおけるイスラエルの戦争犯罪を大胆にも批判した。そうした彼らに「反ユダヤ主義」の レッテルを張り、これ以上「映画や劇場」では働けないブラックリストの一生だぞと脅迫する。強力なシオニスト組織、イスラエルの戦争犯罪 を非難するいかなる国連安保理決議にも反対する米国の安全だけでなく、満場一致(100%)の議 会とホワイトハウスの支持、そしてガザの人々に注いだ爆弾とミサイルのためにイスラエルに再供給する2億5000万ド ルを超える国民の税金の「緊急割り当て」。52の主 要アメリカ・ユダヤ人組織の代表者たちのために演説する強硬派の連中は、パレスチナの人々の諸権利を支持する世界中の何十万人ものデモ行 進に直面してさえ、イスラエルの大虐殺を支援することで態度を軟化させたりはしない。強硬派は、イスラエルの戦争犯罪に対する盲目の支持 を公然と誇示する。イスラエルの戦争犯罪のあらゆる批判者、キリスト教徒、イスラム教徒、ヒンズー教徒、ユダヤ教徒あるいは無神論者たち は検閲削除ないしは粉砕されるべき反‐ユダヤ主義者、変質者あるいはテロリストであると、これらの狂信者たちは確信しているのだ!シオニ ストの掩蔽壕の内側では、 イスラエルへの忠誠の残酷かつ無慈悲な一層の増強がある一方、その外側では、イスラエルの戦争犯罪を最小化しジェノサイドとの共犯関 係の強烈な否認という海外プロパガンダの淀みのない噴出がある。
エピローグ:シオニスト同士の対話
右派 シオニストが左派に言った。「大イスラエルという事業の ための犯罪は、美徳ですよ。」左派が返答した。「犯罪があるにはあるが、最終責任はアメリカにあるよ。」
立ち 会っていた如才ない古参のシオニストが賛成してコメントした。「それはわれわれの仕事の分担にすぎない:右派シオニスト はイスラエルを弁護し、左派シオニストはその批判者を混乱させる。」
(以上、翻訳終わり)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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