たんぽぽ舎から TMM:No2289
- 2014年 9月 24日
- 交流の広場
たんぽぽ舎です。【TMM:No2289】
2014年9月24日(水)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.9・23亀戸中央公園の集会とデモに参加して
久しぶりの高揚感、九州や四国の友人も上京
蚊(デング熱)の心配を吹き飛ばし、川内原発再稼働反対のコール
柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.九電、規制委が「必要なし」としたコアキャッチャーの
耐熱温度は2700度C以上! 川内原発の底は1230度Cで溶ける!
フランス、ロシアでは原発にコアキャッチャーを設置する義務がある
フリーライター 中田潤
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「原発廃炉の問題を考える」
『利根町の人と環境を考える会』9/28定例会のお知らせ
場所:利根町布川地区コミュニティーセンター2階
★4.新聞より3つ
◆脱原発集会に第五福竜丸元乗組員 反核願い 結ぶ ビキニ水爆-福島事故 (9月24日東京新聞朝刊より抜粋)
◆今夏原発ゼロでも余力 使用率95%超 全国で2日だけ 「再稼働必要なし」
(9月21日東京新聞「核心」より抜粋)
◆大洗の高温ガス炉再開へ 「原発依存低減」に逆行 規制委に11月申請
(9月18日東京新聞夕刊より抜粋)
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※9/25米原子力空母反対横須賀集会とデモにご参加を!
東京湾に浮かぶ2つの原子炉は超危険だ
日時:9月25日(木)18時 会場:ヴェルニー公園
主催:三浦半島地区労働組合センター/神奈川平和運動センター
たんぽぽ舎の黄色ノボリ旗を目印にして下さい。
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┗■1.9・23亀戸中央公園の集会とデモに参加して
| 久しぶりの高揚感、九州や四国の友人も上京
| 蚊(デング熱)の心配を吹き飛ばし川内原発再稼働反対のコール
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
1.朝、8時10分千葉を出発、10時にたんぽぽ舎に着く。10人ほどでビラ(数千枚)、ノボリ旗6本(原発止めよう たんぽぽ舎、川内原発再稼働反対、再稼働阻止全国ネットワーク)、横断幕3枚、中型マイク、川内原発再稼働止めようのハガキ(50組)、NO NUKES VOICE(20冊)、原子力空母パンフ(10冊)などを持ち、出発。ビラが重いのでキャスターバッグ2台と手提げ袋をいくつか持って。途中、JR車内で会話がはずむ。Tさんの話(不安定雇用と低賃金)に今さらながら驚く。
2.会場には-亀戸下車で歩く。その途中、「福島の女たち」のHさんらと会う。会場入口では、たくさんのビラ配り、私たちも黄色のノボリ旗を立ててビラ配り、目印のために第一ステージのまん中付近にもノボリ旗を立てる。もらったビラは20数枚(原子力空母のビラが役立った)。時間とともに会場が人の波で埋まっていく。太陽が照り付けるので木のまわりから人が一杯になる。なつかしい旗や珍しい旗(国労○○支部、部落解放同盟など)を見る。九州の友、四国の友、富山県の友と会う。うれしい。
トップバッターの鎌田慧さんは、「再稼働の理由が全くないこと、朝日新聞叩きの問題点」などを述べられた。以下、内橋克人さん、澤地久枝さん、大江健三郎さん、大石又七さん、向原祥隆さん、橋本あきさん、広瀬隆さん、落合恵子さんの話がつづく。
3.集会の最後に、今日は1万6000人の参加と発表される。歓声が起こる。6月の3団体共催集会が明治公園で6500人だったので、又、代々木公園の蚊(デング熱)が心配されたあとだけに、9・23の大結集は、「再稼働を阻止しよう、川内原発再稼働止めよう」の大衆的な気持ちが健在であることを示した。参加したみんなが久しぶりの高揚感を感じたと思う。
4.デモ行進-「経産省前テントひろば」や4大学共闘と共に約100人の隊列。先頭に川内原発再稼働反対の3メートル横断幕をかかげる。錦糸町駅前をすぎて、少し先の公園で解散。たんぽぽ舎の本隊の隊列は、今、亀戸中央公園を出たところ(携帯電話のやり取り)、あと1時間はかかるというので、私たち先発隊はここで解散。体調があまり良くないので私も帰途についた。
5.感想4つ-運動的に見て
イ.当初の「3団体共催・代々木公園」が、蚊(デング熱)騒動で、亀戸中央公園へ会場変更となり、かつ、反原連が共催者から「降りた」ので「さようなら原発1000万人署名」の単独主催となった。結集人数が心配されたが、久しぶりの大きな参加者数だった。9月28日(日)の鹿児島大集会に連帯して、「ぜひ開催しよう」という鎌田慧さんらの意気込みが大衆の気持ち(再稼働を阻止しよう)と合致して成功したといえるのではないか。
ロ.スローガン・コールについて-私の要望
少し前の集会と比して、「再稼働反対-川内原発再稼働を止めよう」のスローガン・コールが圧倒的に増えた。電力会社と安倍内閣が最重点とする「再稼働」に対し、反撃の焦点が合わされたのは大きな前進だ。
広瀬隆さんが演壇から「再稼働を止めることが大事」と述べて、抽象的スローガンでなく「止める」「川内を止める」ことを強調されたのも時宣を得た発言だ。
ただ、デモの時のコールを聞いていると、「さようなら原発」とか「子どもを守ろう」が多く、「川内を止めよう」「再稼働を止めよう」が少なかった。
闘いは幅広くと共に、推進側の攻撃(川内原発再稼働)にキチンと的を合わせて、反撃することも重要だと思う。
ハ.東京湾に浮かぶ2つの原子炉=米原子力空母(10万トン)反対の訴えがなかった。9月25日(木)横須賀のヴェルニー公園での大集会の呼びかけがなかったのは残念。日本の原発がゼロでも、東京湾に2つの原子炉が浮かんでいれば、それを大地震が襲えば、南風なら東京は全滅するから。
ニ.参加者が多すぎて、たんぽぽ舎の隊列が2つに分かれてしまった。それ以外にもバラバラになった仲間がかなり。「経産省前テントひろば」や4大学共闘との合同デモ団も大急ぎでやっとできあがり。今後は、大きな集会の時は、事前にキチンと打ち合わせが肝要と反省。
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┗■2.九電、規制委が「必要なし」としたコアキャッチャーの耐熱温度は2700度C以上!
| 川内原発の底は1230度Cで溶ける!
| フランス、ロシアでは原発にコアキャッチャーを設置する義務がある
└──── フリーライター 中田潤
○「原子力ムラ」の人間から「コアキャッチャー」という言葉を初めて聞いた。9月10日の原子力規制委員会。市村原子力規制部安全規制管理官が、「欧州等で言われておりますコアキャッチャーというものを求めなくてよいのか、という意見をいただいてございます」。
結論はあっさり。「コアキャッチャーは必要なし」というとんでもないものだったが、パブコメの「意見」は管理官の説明よりもずっと突っ込んだ内容だった。
○コアキャッチャー下部の素材は、<マグネシア煉瓦・融点2850度C><ジルコニア煉瓦・融点2715度C>
耐火煉瓦製のコアキャッチャーに対し、川内原発の格納容器下部は1230度Cで溶ける。
「欧州等で言われている」のではない。フランス、ロシアでは、原発にコアキャッチャーを設置する義務がある。
再稼働などできるわけがない!
鋭い質問に対し、九州電力、原子力規制委員会は「燃料が溶け落ちたら水を入れればいい」と言うのだが……。これ、福島で現在進行中の事態をまったく無視した見解なのだ。
東電福島第一原発2号機の格納容器の底には、深さ30センチの水しかない!
○規制委は、自分の国で起きた史上最大の原子力災害について「見ていない」「そんなものはなかった」とでも言うのだろうか。
私は2年以上前から「日本の原発にはコアキャッチャーがない」と指摘してきたが、御用学者は「どこで調べてきたの?」「マニアックな質問だなあ」などとのらりくらりとはぐらかすばかり。質問されたくないのだ。
○世界の原発メーカーのなかで、コアキャッチャーの特許を持っていないのは日立製作所だけ。この事実が隠されてきたのである。
地震、津波、火山噴火、テロの問題だけではない。川内原発再稼働は、妄言を根拠に行われる暴挙以外のなにものでもない。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆「原発廃炉の問題を考える」
茨城県北相馬郡利根町の『利根町の人と環境を考える会』定例会のお知らせ
第21回定例会:DVD勉強会&フリートーク(参加費:無料)
テーマ:「原発廃炉の問題を考える」
日 時:2014年9月28日(日)13:30~15:30
場 所:利根町布川地区コミュニティーセンター2階 会議室
(利根町布川2958-1 TEL:0297-68-2849)
連絡先:石山(090-9360-8797)
・DVD『原発廃炉は可能か?』
ドイツ=フランス共同TV局アルテ社。監督:ベルナール・ニコラ、68分。
内容:廃炉にまつわる真実に鋭く切り込んだドキュメンタリー。
・フリートーク・オブザーバーとして旧動燃で核燃料研究に従事されていた方をお招きします。
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┗■5.新聞より3つ
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◆脱原発集会に第五福竜丸元乗組員 反核願い 結ぶ
ビキニ水爆-福島事故
原子力規制委員会が新たな規制基準を満たすと判断した九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働に反対する「さようなら原発全国大集会」が23日、東京都江東区の亀戸中央公園で開かれた。1万6000人(主催者発表)が園内を埋め尽くし「経済より命が大事」「福島の事故を忘れるな」と声を上げた。(後略)
(9月24日東京新聞朝刊より抜粋)
◆今夏原発ゼロでも余力 使用率95%超 全国で2日だけ
「再稼働必要なし」
東日本大震災後、初めて国内で原発が1基も稼働しない「原発ゼロ」となった今年の夏。本紙が原発のない沖縄を除く電力9社の7、8月の電力需給を調べたところ、電力使用率が「厳しい」状態となったのは、関西と中部で1日ずつあっただけ。節電も進み、原発ゼロでも夏のピークを乗り切れることが裏付けられた。
(中略)
電力需給に詳しい植田和弘京大大学院教授は「節電や省エネ、自家発電も進み、年々需給に切迫感はなくなってきている」と指摘。そのうえで「需給の厳しさから原発再稼働が必要だという議論は成り立たなくなってきている」と語った。
(9月21日東京新聞「核心」より抜粋)
◆大洗の高温ガス炉再開へ 「原発依存低減」に逆行 規制委に11月申請
政府は18日、東京電力福島第一原発事故の影響で運転を中止している新型原子炉の一つの高温ガス炉「高温工学試験研究炉」(HTTR、茨城県大洗町)について、運営主体の日本原子力研究開発機構(原子力機構)が11月に、新規制基準に基づく研究再開のための審査を原子力規制委員会に申請する見通しだと明らかにした。(中略)
安倍政権は原発依存度をできるだけ下げる方針を掲げるが、逆行する動きとなった。 (9月18日東京新聞夕刊より抜粋)
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