テント日誌11月13日…色々な論客に議論をふっかけられて
- 2014年 11月 15日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1160日 商業用原発停止423日
色々な論客に議論をふっかけられて…
今朝は久しぶりに雲ひとつない快晴、Oさんのいわきスタディーツアーの話など聞きながら座り込んだ。
彼女のいわきでの体験、津波にあわれたご夫婦の壮絶な話や、津波で流された新築の家の骨組みだけ残っているのを取り壊せないでいる人の思いなどに胸を打たれた。
その後2人の論客が訪れた。
最初は背広姿の男性、つかつかとテント前に現れてCo2をどう思っているのですか?
石油を燃やしているせいでCo2が増え地球温暖化で南極の氷が溶けたり、異常気象を起こしているのです。
あなた達は知っていますか?毎日世界中に広島に落とされた原発40発分のエネルギーを放出しているのをと言う。
私は原発で電気を作るときはCo2を放出しませんがそこに至るまでの過程で放出しているのですよと、そして原発からの温排水が海を暖めているのだと話しましたが、そんなのは微量であると取り合ってくれませんでした。
またCo2だけが地球の温暖化をしているのではないと思うとも言いましたが、彼はCo2 にこだわっていてだから脱原発は出来ないと思っているようでした。
勿論原発により出る高レベル放射性廃棄物の処理が出来ない事も話しましたが、それについては今後考えなくてはならない問題であると言う事で一致しました。
私たちに必要なのは節電など生活を見直さなくてはと言う事にも賛成してくれたのは良かったです。
もう一人はすでにリタイアされたお年のような方でした。
いきなり電気代の話で原発の電気は安い。新聞にもそう書いてあると言うのです。日本の電気代は世界一高い、高い石油を燃やしているからだと言う。
そんなことは無いと反論したのですが、ちゃんとした数字が出せなかったのは残念!高レベル放射性廃棄物については人のいないところに埋めれば良いと言う無責任な意見でした。
そして私たちが間違った情報で反原発を唱えていると言い、あんたらに話しても無駄だと去っていきました。
その後テントを眺めていた女性に声をかけたら、原発反対とも賛成とも言えない!なぜなら今まで原発の恩恵で色々発展して来たのではないか?
今色々と勉強中とのこと、考えない人が多い中、自分の頭で考える事が大事ですよねと答えた。彼女は群馬県の人で山場ダムの事で振り回されて政府は信用できないと言っていた。同感です。
脱原発をみんなに広めるのは至難の業だと感じた一日でした。
でも良い話も有ります。テントのスタッフの一人が新橋からタクシーに乗って“霞ヶ関へ”と言ったら、“ああテントの有るところですね”と言ったそうだ。
運転手さんたちの間ではテントは知名度が高い! (I・K)
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<テントからのお知らせ>
◆11月16日(日)原発事故被害者集会
・福島市公会堂 13時30~16時30
・被害者の証言 ゲストスピーチ:おしどりマコ&ケン うた;きたがわてつ
◆12月3日(水)15時 テント裁判第9回口頭弁論《103号法廷》
・午後2時 地裁前集合 抗議集会
・午後3時 第9回口頭弁論
・午後5時 裁判報告集会(参院議員会館講堂)
・発言: 川内現地報告 勝又美佐子(原発いらない福島の女)河合弘之他
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