たんぽぽ舎から TMM:No2338
- 2014年 11月 18日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2338】
2014年11月18日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします 転送歓迎
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★1.凍土壁は、成功すると思いますか?- 失敗すると思います、小出裕章 東京電力福島第一原発について
★2.「原発と地方紙」 (下) 『原発広告』は『安心神話』を流布する形で静かに復活している (週刊アサヒ 10.23特大号より)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆11/24広瀬隆さんが語る 「無謀なリニア 着工認可?!ありえません!」 場所:大田区池上会館 第一会議室
◆11/24第17回被ばく学習会 健康調査は、いったいどうなっちゃうの? 藍原寛子さん講演 会場:文京区アカデミー茗台 学習室A
◆11/29「浜 矩子(のりこ)さん講演会」@中目黒 原発、消費税、異次元金融緩和、円安、うるおっているのは誰? 場所:中目黒スクエア2F
★4.新聞より3つ
◆賠償増額を申し立て 飯舘の2800人「生活基盤崩壊」 (11月15日東京新聞より抜粋)
◆政治家は福島忘れるな (11月15日東京新聞「金曜日の声」より)
◆福島102歳自殺 東電を提訴へ 遺族「避難指示、苦に」 (11月15日朝日新聞より見出し) ━━━━━━━ ※11/20学習会にご参加を! 「東電は責任をとれ」連続講座第11回の案内 原発事故と環境汚染―東日本大震災と原発事故による環境汚染 講 師:藤原寿和(ふじわらとしかず)さん 日 時:11月20日(木)19時より21時 会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 共 催:経産省前テントひろば、たんぽぽ舎 参加費:800円
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┗■1.凍土壁は、成功すると思いますか?- | 失敗すると思います、小出裕章 | 東京電力福島第一原発について └──── ○小出 失敗するとおもいます。私は2011年3月に事故が起きたあと、5月の時点で、原子炉建屋の周囲にコンクリートで遮水壁を張り巡らせるべきだと提案していました。政治家たちにも、何人にも伝え、やると言ってくれたんですが「6月に東京電力の株主総会がある。遮水壁を作ろうとすると1000億円のお金がかかってしまう」、そう言って東京電力がその案をとらなかったのです。 遮水壁ができないまま、ずるずる時間が過ぎていって、ようやく1年前くらいに、国と東京電力が「遮水壁を作らなければ」と、造ろうとしているのが凍土壁です。 凍土壁というは、トンネルなどを造る場合に、その周りだけ凍らせて、地下水流入を防ぐという技術なんです。福島第一原発で作ろうとしている、周囲1.4キロ、深さ30メートルの土壌を凍らせるなんて、いままで世界中で成功した例がありません。どこか1カ所でも凍らなかったら、そこから水が入ってきてしまうのですから、何の意味もない。ただし、ゼネコンは喜ぶのです。とにかくやれば、お金が入ってくる。やって失敗すれば、次の案を出せばいい。またお金がもらえるわけですから。 凍土壁は失敗して、ちゃんとした遮水壁を造らなければならないということになると私は思いますが、もうあまりにも遅すぎるんです。3年半の間に大量の汚染水が海に流れてしまいましたし、遮水壁が完成するまでにも流出は止まりません。でも、やらなければならない。その間も労働者は被曝をし続けてしまいますが。 ○→ 一方で再稼働を目指す動きは進んでいます。小出 現在、国内で使っている電気は完全にニュークリアフリー。54基ある原発は1基も動いていないのです。このまま原発稼働を止め続けていきたい。しかし、自民党政権は、福島の事故をなかったことにして、再稼働を進めようとしています。その一番乗りを九州電力の川内原発でやろうとしているのですが、1基でも動かしてしまったら、次々と再稼働がなされてしまうと危惧しています。そのためにジャーナリストやメディアにも力を貸していただきたいのです。 (出典:「紙の爆弾」12月号のインタビュー記事より)
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┗■2.「原発と地方紙」 (下) | 『原発広告』は『安心神話』を流布する形で静かに復活している └──── (週刊アサヒ 10.23特大号より) ○安全神話から安心神話へ転換 さらに86年には、人類史上初のレベル7事故であるチェルノブイリ原発事故が起こる。 この年、青森県の東奥日報では、年間なんと777段もの記録的な原発広告が掲載された。なぜか-「歴代最高の出稿記録です。この年、青森県『六ヶ所村再処理工場』建設の前段階である海洋調査が行われました。誘致から工事に進む第一歩の年です。チェルノブイリの恐怖を払拭するために、紙面全部を買うくらいの資本を投下したのでしょう。危ないことが起こると、それを消すためにアクションを起こすということです」(前出・本間氏) 六ヶ所村の施設は、全国の原発から出た使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す工場。つまり、原発に関わる全国全ての企業、電力会社から広告が集まることになる。 「段数表」によれば99年には合計約1541段もの広告が出稿されていた。 「この年、2つの大きな事故が起こります。石川県志賀原発臨界事故と、茨城県の東海村JCO臨界事故です。チェルノブイリの記憶が強く、国民が反原発に傾いていった」(社会部記者) 広告の分量は世論操作のために、莫大な資本が投下された「証し」である。 広告が「安全神話」や「原発のメリット」流布に使われたことは、同書に掲載された403点もの広告や記事写真からも明らかなのである。 「この子らの二〇年後」(78年11月2日福島民報) 「大熊町、双葉町では雇用が増え、経済活動も活発になりました」(86年3月16日東奥日報) 「そろそろバテ気味石油くん」(85年10月26日新潟日報) 福島第一原発事故以降ではしらじらしく聞こえるが、当時、こうした言葉は地方紙を通じて立地県の読者たちに浸透していった。 福井新聞では81年10月26日、当時、人気絶頂だった鳥山明氏の漫画「Dr.スランプ」の「アラレちゃん」が「原子力発電豆辞典」として、原発を解説している。10年11月11日には、先日、楽天の監督を勇退した星野仙一氏を前面に出して「まっすぐ、低炭素な社会へ」という広告を掲載している。調査の結果、印象深かったのは福島県の2紙-「福島民報」「福島民友」における、「広告」と「論調」の調和であったという。 「同じ県に2紙あるので推進・反対で論調が割れているのではと、考えていました。ところが、調べると2紙とも原発賛成の論調。福井で事故が起こると『あちらは原燃で、福島は東電だから安全』という記事が載ります。電源三法のお金の恩恵が大きいという記事も多い」(前出・本間氏) 3・11の福島第一原発事故で「安全神話」は崩壊した。原発は停止し、各電力会社は広告を出稿する余裕がなくなった。原発広告も稼働停止となったのか-。 「すでに一部の電力会社が『テレビCMを流せないか』と打診しています。今までのように『安全神話』を訴えられないので、現在では『安心神話』を訴えるようになっています」(前出・本間氏) これまでは、「原発は絶対安全な技術→原発クリーンなエネルギー→それは日本に必要」という広告の論調が、「化石燃料で収益悪化→放射能の影響は風評被害で実害は軽微→経済維持には原発の部分稼働が必須」という論調に変わっているというのだ。 「『原発広告』は『安心神話』を流布する形で静かに復活しているのです」(前出・本間氏) 再稼働目前の今だからこそ、同書の凄みが伝わってくるのだ。(了) ※(上)は、11月15日発信の【TMM:No2335】に掲載。
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします) └──── ◆11/24広瀬隆さんが語る 「無謀なリニア 着工認可?!ありえません!」 日 時:11月24日(月・休)14時~16時場 所:池上会館 第一会議室 大田区池上1-32-8 東急池上線池上駅より徒歩7分 <http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/ikegamikaikan/> 会 費:500円主 催:リニア新幹線を考える沿線住民ネットワーク連絡先:懸樋 <mailto:fwnp7112@mb.infoweb.ne.jp> ・リニア中央新幹線は大田区・品川区の地下も走ります!・北品川・洗足池公園の近くには非常口もできます。国土交通省は大深度地下にすることで「地震に対して安全で騒音や振動の減少、環境保護にも役立ちコスト縮減につながる」としていますが… 「洗足池の水位が下がる」「10年に及ぶ工期の間、発生土を運ぶダンプカーが行き交う」「真上の住宅の地価が下落しても補償は一切ない」「電磁波公害」「電力浪費」「赤字必至」など心配されています。 原発とリニアの関係についても鋭く指摘してこられた広瀬隆さんに、リニア着工認可の無謀を語っていただきます。お誘い合わせてご参加下さい。
◆11/24第17回被ばく学習会 健康調査は、いったいどうなっちゃうの? ~福島および関東ホットスポット、母親たちの希望と不安~ http://www57.atwiki.jp/20030810/pages/175.html 日 時:11月24日(月・休)13:15~17:15(13:00開場)会 場:文京区アカデミー茗台 学習室A 地下鉄丸の内線茗荷谷駅下車、春日通りを右へ、徒歩8分、 茗台中学校と同じビルで隣りの入口。 エレベーターで7階へ資料代等・講師旅費:1000円申 込 anti-hibaku@ab.auone-net.jp 主 催:放射線被ばくを学習する会 http://www57.atwiki.jp/20030810/ 環境省「長瀧会議」は年内にも「中間取りまとめ」で、甲状腺検査縮小を勧告しようとしています。プログラム1、被ばく健康問題をめぐる最近の状況2、首都圏からの問題提起(関東ネット、会場から) 市民独自の(自治体への働きかけを含めた)健康対策実績を踏まえた「長瀧会議」への怒り3、藍原寛子さん講演 福島在住の医療ジャーナリストから見た放射線健康問題 ~県民健康調査の今後、福島県民の希望と不安~4、質疑応答・ディスカッション
◆11/29「浜 矩子(のりこ)さん講演会」@中目黒 原発、消費税、異次元金融緩和、円安、うるおっているのは誰? 「アベノミクスは人を幸福にしない経済政策」と 語る浜さん(エコノミスト/同志社大学院教授)。 なまの“浜節”を聴くチャンス!Q&Aもお楽しみに。 11月29日(土)開場午前9時40分 開演10時 中目黒スクエア2F(目黒区中目黒2-10-13) 中目黒駅より徒歩7分/渋谷駅西口より東急バス「渋41」で 「東京共済病院前」下車1分 参加費:500円 大学生200円 高校生以下無料 メールまたはFAXでご予約下さった方を優先! メール tomorrowpeacemission@gmail.com FAX 03-3713-3172 お問合せ 03-3713-3172/090-3041-0293 保育 先着5名(1歳半以上保育料300円)要予約。まだ空きがあります。 主催 浜矩子講演会実行委員会
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┗■4.新聞より3つ └──── ◆賠償増額を申し立て 飯舘の2800人「生活基盤崩壊」 東京電力福島第1原発事故で全村避難が続く福島県飯舘村の人口の半数近くに当たる2837人が14日「自然豊かな村が放射性物質で汚染され生活基盤が壊された」として、慰謝料など賠償の増額を求め、原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てた。 飯舘村は役場が第1原発の北西約40キロに位置し、2011年4月に全域が計画的避難区域に指定された。人口6325人のうち2837人がADRに参加した。(後略) (11月15日東京新聞より抜粋)
◆政治家は福島忘れるな 東京都杉並区の会社員 樽美奈苗(たるみななえ)さん(34) 衆院解散を簡単に口にできるのは、政治家が福島を本気で思っていないから。私の親類は福島の農家。無農薬で努力してきたけど原発事故で売れなくなった。与党に責任感が足りない。 東京都武蔵野市の音楽制作業 坂口博樹さん(61) 川内(せんだい)再稼働に鹿児島知事が同意したが、火山地帯なのに世界一安全というのはウソ八百だ。溶けた核燃料を受け止めるコアキャッチャーもない。政府や原子力ムラの人の説明は信用できない。 (11月15日東京新聞「金曜日の声」より)
◆福島102歳自殺 東電を提訴へ 遺族「避難指示、苦に」 (11月15日朝日新聞より見出し) ────────── ☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事故情報」 へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。 郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856 【編集部より】 メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。 1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字 以内でお送り下さい。件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。 2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)及 び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。 送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。 なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の 都合上すべてを掲載できない場合があります。 たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあります。 予めご了承ください。 ──────────
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