大飯・高浜の再稼働禁止仮処分申立、住民側の申立て却下
- 2014年 11月 28日
- 交流の広場
- chiba
すでにご存じだと思いますが、
「再稼働禁止仮処分申立事件」についての大津地裁による判決は、
住民側の申立却下となりました。
(この仮処分の対象は大飯原発3・4号、高浜原発3・4号です)
●判決文
http://www.nonukesshiga.jp/wp-content/uploads/9bc780d2b4fb5ab76b75fa498d0200a8.pdf
●原告団・弁護団声明(2014年11月27日)
http://www.nonukesshiga.jp/wp-content/uploads/0db484c32de8fbeb7b6b63fb1f458af0.pdf
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各紙報道
◆日経 速報 2014/11/27 13:22
大飯・高浜原発、再稼働差し止め却下 大津地裁仮処分
http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC27H4M_X21C14A1000000/
滋賀県の住民らが関西電力の大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)
と高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働差し止めを求めた仮処分申請で、
大津地裁(山本善彦裁判長)が住民側の申請を却下する決定をしたことが
27日分かった。住民側の弁護団が明らかにした。
今年5月の福井地裁判決は大飯原発3、4号機について「地震で原子炉の冷却
機能が失われたりする具体的な危険がある」として再稼働の差し止めを命じて
おり(関電側は控訴)、司法判断が分かれた。
(中略)
両原発に対しては住民側が2011年8月に大津地裁に仮処分を申請し、今年9月に
結審。住民側は耐震設計の目安となる地震の揺れ「基準地震動」の策定方法に
問題があり、「想定を超える地震が来る可能性がある」などと主張。
関電側は却下を求めていた。(後略)
◆福井新聞(2014年11月27日午後1時23分)
高浜、大飯原発再稼働差し止め却下 仮処分申し立てで大津地裁
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/58348.html
(中略)山本裁判長は「規制委員会がいたずらに早急に、新規制基準に適合する
と判断して再稼働を容認するとは考えがたい」と指摘。再稼働が目前に迫って
いるとの住民側の主張を退けた。
(中略)
住民側は、原発のある若狭湾周辺は多くの活断層があり、想定を超える地震や
津波が起こる可能性が高いと主張。原発の耐震設計の目安となる地震の揺れが
過小に評価されており「福島原発事故と同様の事故が起き、琵琶湖が汚染され、
生命に深刻な危険が生じる」と訴えた。
関電は「安全性は十分確保されている」と反論し、申し立ての却下を求めた。
(後略)
◆時事通信(2014/11/27-18:11)
再稼働差し止め認めず=大飯、高浜「規制委が審査中」-大津地裁
[PHOTO]大津地裁の決定を受け、記者の質問に答える住民側弁護士=27日午後、大津市
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014112700053
(中略)関西電力大飯原発(福井県おおい町)と高浜原発(同県高浜町)は
安全性が確保されていないとして、滋賀など3府県の住民ら約180人が再稼働
の差し止めを求めた仮処分申請で、大津地裁は27日、申請を却下する決定を
した。山本善彦裁判長は「原子力規制委員会が審査中で、差し止めの必要性は
認められない」と判断した。
(中略)
山本裁判長は「自治体との連携や住民の避難計画などの策定が進まなければ
再稼働はあり得ない」と指摘。「規制委がいたずらに早急に、新規制基準に
適合すると判断して再稼働を容認するとは到底考えがたい」と述べた。
住民側の井戸謙一弁護団長は記者会見し、「こんな状態で再稼働は容認できない
という規制委に対するメッセージが込められている」と述べた。
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