無効請求訴訟を:2014衆院選――結果分析
- 2015年 1月 9日
- 交流の広場
- 太田光征
[転送・転載歓迎します。重複受信の際はご容赦ください。]
2014衆院選――結果分析
http://kaze.fm/wordpress/?p=537
2014年衆院選:自民に有利の「定数配分の格差」(小選挙区は最低13議席、比例区は4議席を移動すべき)を是正せずとも各都道府県内で選挙人数をならせば「1票の格差」2倍超を解消できる「目安」論は「政党間1票格差」を没却
全文は下記ファイルをご覧ください。
http://otasa.net/documents/2014senkyo/2014senkyo_bunseki_20150109.docx
http://otasa.net/documents/2014senkyo/2014senkyo_bunseki_20150109.pdf
http://otasa.net/documents/2014senkyo/2014_gisekihaibun.xlsx
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2014年衆院選の無効請求訴訟に必要と思われる範囲で、最小限の分析結果をお知らせしたいと思います。皆さんも各地で訴訟を起こされるよう、お願いします。訴状の提出は1月13日が締め切りです。その後で詳細な準備書面を提出することができます。
下記が選挙結果データなども含むエクセルファイルで、これを使って分析プロセスを検証できます。
http://otasa.net/documents/2014senkyo/2014_gisekihaibun.xlsx
2013年参院選の無効請求訴訟をご参考にしてください。自由にコピーして使っていただいてかまいません。
2013年参議院選挙の無効請求訴訟
(1)訴状:投票価値論を展開。訴状ファイルには目次がありません。目次は下記ブログ記事本文で確認してください。
第23回参議院選挙無効請求訴訟を提起
http://kaze.fm/wordpress/?p=478
(2)準備書面:供託金制度についての国会論議を詳しく振り返っている。
第23回参議院選挙無効請求訴訟の準備書面(2013年11月6日付)――戦後直後から最近までの国会審議を振り返る
http://kaze.fm/wordpress/?p=512
(3)上告理由書:準備書面とかなり重複しているが、投票価値論について新たな説明を加えている。供託金制度についての主張は、上告理由書のまとめで手っ取り早く理解できる。
2013年参院選無効請求訴訟で上告――定数配分の格差の是正で投票価値の格差(死票率の格差)はさらに拡大する
http://kaze.fm/wordpress/?p=527
【目次】
第0章 「投票価値の格差」は「1票の格差」「定数配分の格差」だけではない
第1章 比例区――「1票の格差」の最大が1.18倍でも「定数配分の格差」と「ブロック間死票率格差」(定数自体の格差)が「投票価値の格差」「政党間1票格差」をもたらす
第1節 比例区にも歴然とした「定数配分の格差」がある――ブロック間で移動すべき議席は4議席あり、東京ブロックの「1票の格差」(基準:東北ブロック)は1.18倍にすぎないが、東京ブロックは2議席も足りない
第2節 比例区にも歴然とした「投票価値の格差」「政党間1票格差」がある――共産党は四国ブロック(定数6)の得票率10.12%が東北ブロック(定数21)の得票率9.89%および維新の党の北海道ブロック(定数8)の得票率9.89%より高いが、共産党と維新は東北ブロックと北海道ブロックで議席を獲得できながら、共産党は四国ブロックで議席を獲得できない
第3節 比例区における「政党間1票格差」(全国レベル)の最大は社民党の5.06倍
第4節 比例区ブロック間の「定数配分の格差」は「政党間1票格差」をもたらす――「定数配分の格差」を是正すれば獲得議席数は自民党が1減、次世代の党が1増
第5節 「1票の格差」目安論は「定数配分の格差」論を矮小化し、「投票価値の格差」「政党間1票格差」を没却
第6節 比例区の「定数配分の格差」の是正は区割り変更の必要がないので選挙当日の有権者数で決定できる
第7節 「ブロック間死票率格差」(最大:3.59倍)(定数自体の格差)も「政党間1票格差」をもたらす――共産党が2桁得票率でも議席を獲得できない四国ブロックの定数6などは比例代表制の定数とはいえず、異なる選挙制度と異なる定数をブロック間で適用することは違憲
第8節 「ブロック間死票率格差」(定数自体の格差)の解消をスイス連邦最高裁判所から求められたチューリヒ州
第9節 「定数配分の格差」は、ブロックごとに内部で「政党間1票格差」をもたらすだけでなく、ブロック全体で「党派支持率の不均衡」が相乗して、特定党派に有利・不利な分布になる――自民党の得票率の高いブロックほど定数が過剰
第2章 小選挙区――「1票の格差」2倍超が解消しても「定数配分の格差」が「投票価値の格差」「政党間1票格差」をもたらす
第1節 都道府県間で移動すべき議席は最低でも13議席
第2節 小選挙区における「政党間1票格差」(全国レベル)の最大は共産党の82.78倍
第3節 「定数配分の格差」は、小選挙区より広い地域で「党派支持率の不均衡」が相乗して、特定党派に有利・不利な分布になり、「政党間1票格差」を拡大する可能性がある――自民党の得票率の低い都道府県ほど定数が過少
第4節 定数を増減せずとも各都道府県内の選挙区間で選挙人数をならせば、「1票の格差」2倍超の選挙区はなくなるが、特定党派に有利な(小選挙区より広い地域での)「定数配分の格差」による「政党間1票格差」を没却
第3章 改めて「定数配分の格差」と「投票価値の格差」の理解について
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