(メール転送 & 報告です) 福島原発告訴団からのお知らせ ◆新たな告訴・告発を行いました!
- 2015年 1月 15日
- 評論・紹介・意見
- 田中一郎
1/13、参議院議員会館101において、「福島原発告訴団」主催で記者会見報告会が開催され、下記にあります通り、新しい告訴・告発が行われました。これまでの福島第1原発事故の加害者・東京電力の幹部のみならず、その東京電力とグルになり、福島第1原発の津波対策などを先送り・骨抜きにしていた当時の経済産業省・原子力安全保安院の幹部役人達を告訴・告発したのです。
詳細は、下記ブログをご覧下さい。当日の録画や、105ペーシに及ぶ告訴・告発状などがアップされています。(告訴・告発状にはぜひ目を通されるといいと思います。いかに加害者・東京電力や事故責任者・国(経済産業省・原子力安全保安院たち)が福島第1原発事故の原因をつくりだしていたか、その全経緯がわかります)
●福島原発告訴団 「規制側にも切り込む告訴」
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2015/01/blog-post_14.html
●福島原発告訴団
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
●告訴・告発状
https://drive.google.com/file/d/0B6V4ZwGwBEaxSmd0TGRpMDNEVTA/view?usp=sharing&pli=1
当日録画(上記ブログにアップ)の後半で河合弘之映画監督(兼弁護士)が今回の告訴・告発の意義を3点にわたり述べています。
(1)これまでは私たちの告訴・告発の対象は東京電力幹部に留まっていたが、いよいよ原子力を規制していた側にも具体的な形で(つまり道義的責任の追及レベルから法的責任の追及レベルへと)レベルアップして斬り込む段階に達した。(記録を詳しく読み、また、添田さんの新書が出たことなどが寄与した:添田さんのようなジャーナリストがここまで調べることができたのに、東京地検の検事達は何をしているのか? 冤罪を増やすだけが仕事ではないだろうに。それにしても添田さんの仕事は素晴らしい)
(2)東京電力のみならず経済産業省・原子力安全保安院=今は経済産業省・原子力「寄生」委員会・「寄生」庁ら、福島第1原発事故を引き起こした連中が、今ものうのうと、事故の責任を何も取らぬままに、更に、川内や高浜など、原発・核燃料施設の再稼働を行おうとしている。許しがたい事態だが、それが今回明々白々に明らかになった。
(3)今、東京電力や経済産業省・原子力「寄生」委員会・「寄生」庁を含む原子力ムラとその代理店政府は、一方で、原発について責任や権限のある幹部たちは部下から地震や津波が福島第1原発を襲って過酷事故を引き起こす危険性について詳しく具体的に聞いていなかったから責任はない、などといい、他方で、その部下たち(実質的な権限を持つ中堅ないしは準幹部クラスの部下)は、危険性を知っていたけれど、責任ある上席・TOP役員・幹部らが動かなかったから責任を問われてもどうしようもない、などと、ペアで言い逃れをしようとしている。今回の告訴は、これに歯止めをかける役割と意義を持つ。
以下はメール転送です。
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告訴・告発人、支援者のみなさま
◆新たな告訴・告発を行いました!◆
福島原発告訴団の団長ほか14名は、昨日1月13日、東京地検に新たな告訴・告発をしました。
これまで入手していた証拠書類のほか、昨年12月25日に追加公開となった政府事故調の調書により、規制当局である保安院で津波対策を葬ってきた官僚の氏名と行状を特定できたため、東電津波対策担当者3名、原子力安全委員会、電事連の担当者とあわせ告訴・告発にいたりました。
政府事故調の公開が先月25日であったこと、同日の一部報道で、再捜査していた元東電会長らの事件を地検が不起訴にするのでは、という観測記事が流れ、今回の事実とも関連があることから急きょ告訴することを決めました。
そのため、前回の告訴・告発人や支援者のみなさまに事前のご連絡が十分にできなかったことを深くお詫びいたします。
今後、この新たな告訴・告発(2015年告訴)の告訴人を広く募集する予定です。あらためてご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
福島原発告訴団団長 武藤類子
*告訴状・記者会見資料など詳細はブログをご覧ください
明後日です!◆緊急集会「これでも起訴はできないのか!」◆
講演は、岩波新書『原発と大津波 警告を葬った人々』の著者でもあるサイエンスライター添田孝史さん。東電が大津波の予測をしていながらいかにそれを葬ってきたか解説をして頂きます。
1月16日(金) 11:00~12:00 院内集会 参議院議員会館講堂
12:30~13:00 東京地検包囲行動
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福島原発告訴団 本部事務局
〒963-4316 福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
電話 080-5739-7279 メール 1fkokuso@gmail.com
ブログ http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
カンパ 郵便振替口座 02260-9-118751 福島原発告訴団
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion5120:150115〕
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