籾井NHK会長の即時辞任・罷免を求める申し入れ書を提出~視聴者コミュニティ~
- 2015年 2月 11日
- 時代をみる
- 醍醐聡
2015年2月10日
籾井NHK会長が、去る2月5日に開催された定例の会長会見において、戦後70年の節目にあたってNHKが「従軍慰安婦」問題を取り上げるかどうかは、この問題に関する政府のスタンスを見てから、などと発言したことに関し、私が共同代表の一人になっている「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」は今日(2月10日)の11時、NHK視聴者センターへ出向き、次のような2通の文書を提出した。
籾井会長宛て(副会長ほか、全NHK理事にも提出)
「2月の定例会見における籾井会長の発言に関する申し入れと質問」
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/momii_kaicho_ate_20150210.pdf
(申し入れの要旨)
今回の発言は、放送の自主、自立に対する外部からの干渉、介入というより、NHKが進んで政府の方針に順応することを明言した放送の自主、自立の放棄宣言に等しい。NHKの信頼を貶めるこうした言動を平然と繰り返す籾井氏に残された道は会長職を辞すこと以外にない。一日も早い辞任を強く要求する。
NHK経営委員会宛て
「放送の自主・自立を堅持する意思と資質を欠く籾井会長の即時罷免を求める申し入れ書」
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/keieiiinkai_ate_20150210.pdf
(申し入れの要旨)
1.籾井氏を即刻、会長職から罷免すること
2.経営委員会で籾井氏を罷免できない時は、籾井氏を会長に任命した責
任、同氏を厳正に監督しなかった責任を取って浜田経営委員長は辞職
すること
3.浜田委員長ほか、全経営委員は籾井会長に対する監督責任の懈怠に関す
る責任を取って、本年上期の期末報酬を返上すること
(参考資料)
この1年間、浜田経営委員長は国会の委員会審議で、委員から、経営委員会の会長任命責任と監督責任を質される都度、「籾井会長は放送法を遵守して業務の執行に当たると明言しているので、それを見守りたい」、「経営委員会としては、執行機関の今後の動きを監督し、助言し、必要に応じて苦言も呈して、委員会の職務を一層果たしてまいりたい」という答弁を繰り返した。(当会が衆参委員会会議録で調べたところ、本年1月末までに浜田委員長は前者の発言を延べ18回、後者の発言を延べ27回繰り返した。)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye2899:150210〕
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