原発再稼働への警告（柏崎JIJ羽・科学者の会Newsletter での2人の科学者・技術者の証言）＋第18回「福島県民健康調査検討委員会」結果（速報）

2015年 2月 13日
評論・紹介・意見
田中一郎

＜田中一郎＞

（別添ＰＤＦファイルは一部添付できませんでした）

別添ＰＤＦファイルは、「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」の直近版『Newsletter NO.9』に掲載されました石橋克彦神戸大学名誉教授と田中三彦氏（国会事故調委員：元日立バブコック原子炉設計技師）による2つの論文です。石橋氏の論文は東京電力柏崎刈羽原発の地震・耐震問題について書かれており、また、田中三彦氏の論文は福島第1原発の事故原因究明に関する重大事項（地震の揺れによる非常用復水器（ＩＣ）の破損と、津波到達前の同じく地震の揺れによる全電源喪失）について書かれています。

いずれも原発再稼働問題の核心部分を論じた必見論文ですので、ご参考までにお送りいたします。原子力「寄生」委員会・「寄生」庁が、その化けの皮がはがれ、もはや原発・核燃料施設に対する有効かつ厳格な規制や管理をしなくなって、愚かにも再び原発・核燃料施設再稼働に走り出している今、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題を審議している、この新潟県技術委員会が、福島第１原発事故の実態と原因究明の、唯一にして、おそらくは最後の議論・検討の場となっています。柏崎刈羽原発の再稼働のためには福島第１原発事故の原因究明と対策が先だとする泉田裕彦新潟県知事の動きと併せ、この新潟県技術委員会の今後の検討状況にご注目ください。

また、別添ＰＤＦファイルの東京新聞記事は、本日（２／１２）に開催される第１８回「福島県民健康調査検討委員会」の結果に関する記事です。

＜別添ＰＤＦファイル＞

（１）柏崎刈羽原発2009年再稼働で先送りされた「耐震未解決問題」（石橋克彦神戸大学名誉教授柏崎刈羽・科学者の会Newsletter NO.9 2015.2）

（２）新潟県技術委員会における福島第一原発事故原因究明の議論（田中三彦：柏崎刈羽・科学者の会Newsletter NO.9 2015.2）

（３）２巡目検査で初、甲状腺がん確定（東京 2015.2.12）

＜関連サイト＞

（１）「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」ＨＰ

http://kkheisa.blog117.fc2.com/

（２）高浜原発、安全審査に合格決定　川内に続き２例目（日本経済新聞）

原子力規制委員会は12日、関西電力高浜原子力発電所３、４号機（福井県）について、再稼働に向けた合格証にあたる「審査書」を正式に決定した。安全審査を通過するのは九州電力川内原発１、２号機（鹿児島県）に次いで２例目。再稼働は地元自治体の同意などを経て今夏以降になる見通しだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG10H5M_S5A210C1MM0000/

（追）