京都新聞:怒りの市民、緊急反対行動 高浜原発新基準合格
- 2015年 2月 14日
- 交流の広場
- uchitomi makoto
怒りの市民、緊急反対行動 高浜原発新基準合格
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高浜原発の審査合格を受け、街頭で通行人に訴える反対行動への参加者たち(12日午後7時5分、京都市下京区の四条河原町交差点)
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働「審査合格」が決まった12日、高浜原発から30キロ圏内に約12万8千人が暮らす京都府や滋賀県では、反発と歓迎の声、戸惑いが交錯した。再稼働に危機感を募らせる市民らが街頭で抗議する一方、経済界では電気料金の値下げにつながると期待を寄せる意見も上がった。立地自治体並みの発言権がない京滋の自治体首長からは温度差はあるものの、国に安全確保を求める声が相次いだ。
「高浜原発再稼働反対」「京都も地元」-。京都市下京区の四条河原町交差点では、市民有志約20人が反対行動を実施した。
参加者は、「事故が起きれば京都が終わる」などの横断幕やプラカードを掲げて声を上げた。「京都府民にも住民説明会を」「(東京電力)福島第1原発事故の影響で古里に帰れない人がいるのに、なぜまた原発を動かそうとするのか」とし、帰り道を急ぐ会社員や買い物客に訴えていた。
関西電力は、再稼働に向けて、京都府の同意は求めない姿勢だ。呼び掛け人の井坂洋子さん(57)=北区=は「京都は立地県の福井以上の被害が起こりうる。安全確保を府は関電へ言い続けてほしい」と話した。
【 2015年02月12日 23時06分 】
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