たんぽぽ舎から TMM:No2412
- 2015年 2月 20日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2412】
2015年2月20日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「川内原発の再稼働 早くて4月以降に」…1/23NHKニュース
なぜ九電の書類提出は遅れているのか、原発の諸施設が
「基準地震動でさえ耐えられない恐れが高い」内容になっている
山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.「規制委の工事計画審査を問う」院内ヒアリングで考えたこと
重要箇所を規制委と一体で黒枠白抜きマスキングした
状態に対し12項目の質問状
「工事計画認可」以前の工事着手は違法行為である
石鍋 誠(再稼働阻止全国ネットワーク)
★3.「経産省前テントひろば」が写真4頁で紹介
みごたえあり、豊田直巳氏の写真と文
柳田 真(たんぽぽ舎)
★4.南海トラフの「先祖」 明応地震の破壊力
1498年三重県の港町-安濃津、数千軒の家が波にさらわれた
この明応の大津波から学んでその後500年間もの間被害を
ほとんど出していない町・志摩半島の国崎町(いまの三重県鳥羽市)
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその89
島村英紀(地震学者)
★5.新聞より2つ
◆手賀沼など底土 高濃度 福島事故放出セシウム 本紙調査
千葉・茨城の湖沼 蓄積続く懸念
(2月20日東京新聞1面より抜粋)
◆15歳に除染させた疑い 建設会社社員を逮捕 「日当3000円」
(2月18日東京新聞より抜粋)
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※2/21(土)学習会にご参加を!
「原発と核武装」その1「戦後日本の核政策」
大陸間弾道弾のための要素技術の完成と法改正。しかも戦争のできる国?
「もんじゅ」・「はやぶさ」
日 時:2月21日(土)18時より20時
講 師:原田裕史さん(核開発に反対する会)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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※2/22「経産省前テントひろば」があぶない!テント強制撤去反対!
テントを守ろう100人集会「2/26テント撤去判決を出させない!」
日 時:2月22日(日)13:30より17:00
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円(半分をテントへカンパ)
発言者:原発現地、沖縄、テント応援団、テントひろば、たんぽぽ舎、
弁護士ほか
共 催:テント応援団、たんぽぽ舎
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┗■1.「川内原発の再稼働 早くて4月以降に」…1/23NHKニュース
| なぜ九電の書類提出は遅れているのか、原発の諸施設が
| 「基準地震動でさえ耐えられない恐れが高い」内容になっている
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○川内原発の再稼働 早くて4月以降に
九州電力は再稼働を目指している鹿児島県の川内原子力発電所について、再稼働に必要な書類を今月中に原子力規制委員会に提出できない見通しになりました。
このため、川内原発の再稼働は早くてことし4月以降になる見通しです。
【後略】
○ この種のニュースは他にもいくつか流れているのですが、なぜ稼働できないかの説明が、単に書類提出が遅れているだけのごとくに伝えられています。そんなはずがないのであって、実際に起きているのは、構造上の問題、耐震等の評価の間違い、根拠のない、または薄弱な評価結果などが、いっぱい書かれているのではないかと思われます。
特に「白抜き黒枠公開」によりデータや解析結果が見えなくされた「工事計画認可申請書」でさえ、書かれている内容には驚かされる。
九電が書いているのだから、基準値には余裕があるとの内容だと思っていたら、「一次冷却系配管」「加圧器逃がし弁管台」「ECCS配管」「蓄圧注入系統」「余熱除去系配管」そして「蒸気発生器細管」が、軒並み基準値を超えていて、一言で言えば「基準地震動でさえ耐えられない恐れが高い」内容になっています。
事業者の解析でさえ、ぎりぎりの強度しか無いことになり、これで安全などと言えるはずもない状態です。
○ 基準地震動の、ほぼ2倍の「1260ガル」程度に襲われれば、地震と同時にこれら重要配管の多くは亀裂を生じ、破断し、機能を失い、数分で炉心崩壊になると思われます。このくらいの地震は南九州の地震地体構造を考えると、いくらでも起こりえるわけで、これでは合格など出来ないわけです。
○ 特に、蒸気発生器については、川内原発1号機は新しいものに交換していますが、2号機は建設当時に取り付けた「F51」がそのまま付いています。構造上の欠陥と材料の性能不足とで、蒸気発生器細管に減肉やひび割れが多発し、施栓をしてしのいだ代物を、まだ使おうというですから「論外」といわなければなりません。
実際に、2号機の審査書をみると、蒸気発生器が最も厳しい応力値になっています。これを「合格」させる「度胸」が、規制委に無いことを真に祈るのみです。
○ 規制委ヒアリング「規制委の工事計画審査を問う(院内ヒアリング)
~「黒枠白抜き」隠しと「認可前事前工事」を止めろ~」が19日に参議院議員会館で行われました。後日その報告をまとめます。
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┗■2.「規制委の工事計画審査を問う」院内ヒアリングで考えたこと
| 重要箇所を規制委と一体で黒枠白抜きマスキングした
| 状態に対し12項目の質問状
| 「工事計画認可」以前の工事着手は違法行為である
└──── 石鍋 誠(再稼働阻止全国ネットワーク)
○ 2月19日、参議院議員会館講堂で規制委の川内原発再稼働審査に対する数々の疑惑や問題点を担当官からヒアリングする院内集会が開かれた。司会の木村雅英さんとは昨年の夏からテントひろばの日曜夜の泊まり込みで知り合い、以来、多くの人から様々を学んだ。テントは学校。いわば遅れ脱原発運動の新参者だが、やはり3.11以降、原発こそ最大の環境破壊装置であることを再認識し、集会や学習会に参加。昨年6月の川内原発前、11月の鹿児島県議会抗議行動にも同行し、街宣などで現地情勢の一端を知るに至った。
○ 1番手の山崎久隆さんは、昨年12月11日の院内交渉に続き、九電が提出した工事計画・保安規定の補正書の重要箇所を規制委と一体で黒枠白抜きマスキングした状態に対し12項目の質問状を事前通知したうえで、問題個所をパワーポイントで次々と映して追及。規制委は中桐裕子担当官がひとりで対応。白抜き部分は、「現在審査中なので今は答えられない」を20回以上も反復した。
また白抜きは「1.営業秘密に触れる、2.個人情報保護、3.テロ対策の観点から九電と同意した部分のみ」としたが肝心の点を隠すのは安倍政権下の危険な兆候とまるで合わせ鏡のような手法だ。
阻止ネットの山田純一さんは九電による「工事計画認可」以前の工事着手は違法行為であると糾弾した。規制委は「3.11後、事業者が施行着手しているものは認可の事前申請は不要」とした。山田純一さんは「クイ1本を先に打ち先例をつけるやり方」は許せない手法と迫り、マスキング内容含め今後、新たな規制委交渉で追及することになる。
○ 福島原発事故緊急会議の天野恵一さんは原子力規制の行政について、小林祐紀担当官に1.反省すべきこと、2.保安院から規制庁になって何が改善されたか、3.どこが悪くなったかを質問。
会場内から広瀬隆さんが中桐・小林担当官が保安院から規制委に転出したことを突く。
院内ヒアリングの模様はIWJやユープランで確認できる。
今からでも遅くない!再稼働させない!テントの撤収危機、再稼働阻止に向けた「オール脱原発」の結集はこれからが本番と実感した。
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┗■3.「経産省前テントひろば」が写真4頁で紹介
| みごたえあり、豊田直巳氏の写真と文
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
週刊金曜日2月13日号で、フォトジャーナリストの豊田直巳氏が4頁にわたって、8枚の写真と文で『脱原発テントひろばを誰が潰すのか』を報告している。
みごたえのある写真と文である。皆さん、ぜひごらん下さい。
本文の一部を紹介します。
「…東京・経済産業省前の「テントひろば」は4年目を迎えている。さまざまな人たちの交流の場となっているが、東京地裁の判決次第では強制撤去の恐れがある。泊を動かすな!東通を動かすな!浜岡動かすな!大飯動かすな!川内動かすな!-みぞれ混じりの冷たい雨のなか、声が響く。川内原発のある鹿児島や福島の女たちが2月5日、全国に50基以上ある原発の名を挙げながら霞が関の官庁街をデモ行進した。
と、そのシュプレヒコールのトーンが突然、温かみと優しさのこもった声音に変わった。「ありがとう。テントありがとう」と。戦闘服姿で罵声を張り上げる「右翼」の褒め殺しででもない限り、「ありがとう」などと感謝の声が聞かれない界隈である。まして、10メートル先は原発事故の〔主犯〕でもある経済産業省だ。…」
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┗■4.南海トラフの「先祖」 明応地震の破壊力
| 1498年三重県の港町-安濃津、数千軒の家が波にさらわれた
| この明応の大津波から学んでその後500年間もの間被害を
| ほとんど出していない町・志摩半島の国崎町(いまの三重県鳥羽市)
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその89
└──── 島村英紀(地震学者)
○ 恐れられている南海トラフ地震。その「先祖」の大津波に襲われて、以後200年間も人が住めなかった港がある。
南海トラフ地震には13回の分かっている「先祖」がある。その先祖は大きさもいろいろあって、いちばん最近の東南海地震(1944年)と南海地震(1946年)は先祖としては小さめのものだった。
それに比べて宝永地震(1707年)は東日本大震災なみの巨大地震だった。「先祖」は約200年ごとに大きなものが起きるのではないかという学説もある。
1498年に起きた先祖である明応(めいおう)地震は、とてつもない津波を生んだ。
この津波でいまの三重県にあった日本三大港のひとつだった港町では、数千軒の家など町全体が跡形もなくさらわれた。そのうえ地形も変わってしまった。
この港は安濃津(あんのつ)。この港町の復興は200年後の宝永地震以降にようやく始まったと考えられている。
○ 大津波で壊滅して、歴史からも忘れられてしまったこの安濃津を発掘して調べようという試みが1990年代から始まっている。
発掘では大量の常滑(とこなめ)焼の陶器が見つかった。ここが愛知県・常滑や知多半島で作られた陶器の積出港だったことが分かったのだ。
また積み出し先だった北関東の北武蔵や上野(こうずけ)国などで、15-17世紀にかけて遺跡から常滑焼がほとんど出土しないことがナゾだったが、この安濃津の壊滅のせいだったことも分かった。影響は関東など各地にも及んだのである。
この地震ではそのほか、内陸にあった浜名湖の南岸が切れて、海とつながった今の姿になった。
ところで明応地震での四国や紀伊半島での津波の高さや被害は知られていない。
この時期は応仁の乱以来、ずっと戦乱が続いた時代だった。地震についての詳細な記録を残すどころではなかったのだ。このため震源の拡がりは分かっていない。
○ この明応の大津波から学んで、その後500年間もの間、被害をほとんど出していない町がある。
それは津から60キロメートルほど南東にある志摩半島の国崎町だ。いまの三重県鳥羽市にある。ここでは津波は15メートルもの高さで襲ってきて大被害を生んだ。
この大津波のあと、国崎の住民は高台に集団で移転した。その後現在に至るまで500年の間、低地には戻っていない。
もちろん高台から浜に通わけなければならない漁師は大変だ。しかしこのために、その後の宝永地震や安政東海地震(1854年)の津波では溺死者はほとんど出なかった。
○ 安濃津はいまの三重県津市だ。東日本大震災のあと津波の怖さを思い出したのだろう、海際の土地の値段が下がり、高台の価格が上がったという。いまでも市街地を少し掘ると水が出てくるようなところもある。
かつて地震で壊滅したところにある県庁所在地は、日本でもここだけだろう。
(2月13日『夕刊フジ』より)
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┗■5.新聞より2つ
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◆手賀沼など底土 高濃度 福島事故放出セシウム 本紙調査
千葉・茨城の湖沼 蓄積続く懸念
東京電力福島第一原発事故による首都圏の放射能汚染問題で、本紙は新たに千葉、茨城両県にまたがる水郷地帯の湖沼を調べた。これまで調べた東京湾や主要河川と比べ、大幅に高い濃度の放射性セシウムが検出された。水の入れ替わりが少なく、流入したセシウムが抜けにくい地理的な特徴が影響していそうだ。
(後略) (2月20日東京新聞1面より抜粋)
◆15歳に除染させた疑い 建設会社社員を逮捕「日当3000円」
東京電力福島第一原発事故に伴う除染作業で、就労が禁じられている15歳の少年を働かせたとして、愛知県警西枇杷島署などは18日、労働基準法違反(危険有害業務の就業制限)の疑いで、名古屋市守山区の建設会社社員、千葉祐士容疑者(49)=福島市山下町=を逮捕した。
署によると、千葉容疑者は「アルバイトとして働かせていた」と供述している。少年には「18歳未満は働くことができない。ばれると仕事ができないので、何が何でも18歳で通せ」と指示していた。(後略)
(2月18日東京新聞より抜粋)
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