テント日誌3月5日・6日…小さな意地悪ならぬ嫌がらせが増えるのか(?)/今日は裁判(判決)から一週間目だったが
- 2015年 3月 7日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1233日商業用原発停止537日
小さな意地悪ならぬ嫌がらせが増えるのか(?)
今日は昨日に打って変わって寒い一日だった。
いつも熱心にチラシ組みなどをしているKさん、テントが心配で朝5時半頃来たと聞いて驚いた。
他にも心配してきて下さる方が何人もいて心強い。
君が代裁判に関わっているKさんが寄ってくださり木曜日にいつも来てくれるOさんと意気投合して長時間話しこんでいた。
狭山事件の被告にされた石川一雄さんの奥さんも寄ってくださり、美味しいパンを差入れてカンパまでして下さって恐縮です。
一時過ぎ財務省前にたくさんの警官が来たのでまさか平日のこんな時間テント撤去なんて有り得ないでしょと思ったら、矢張り日比谷から来るタクシー労働者の方達のデモ警備のためだった。
デモの中の何にかが私たちにエールを送ってくれ嬉しかった。
2時ごろ普通の格好をした若者がテント前に現れたのでチラシをお渡ししようかと立ち上がったら何やら変な雰囲気、Kさんに何か暴言を吐いていたようっで、Kさんが牽制し、排除を試みていたがめげずに「汚いテント早くたため!」「国有地を占拠しているのだろう。1100万払って出て行け」「乞食!」などとわめき始めた。
執拗な雑言に反論しようと試みたが、話の通じる相手でなかったので無視するも同じせりふを繰り返すばかり。
困りきっていると様子を察知してか警官がやって来て少しはなれた場所に彼を連れて行ったが、警官にも30分ぐらい突っかかっていた。
そして最後に警官が私たちのもとに彼が「花鉢を片付けろ」と言っていると伝えに来た。彼も引っ込みがつかなくなりそんな要求をしたものと思える。
花鉢を片付けて済むものならと手分けして裏の方に持っていった。
やがて彼は引き上げ警官も去ったが、警察の車がテント前に移動して駐車していた。これからもこの手の嫌がらせは増えるのではないかと心配だ。 (I・K)
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今日は裁判(判決)から一週間目だったが…
本当に日が経つは速い。裁判は何か因縁めく2月26日だった。自然に歴史的な2・26事件を思い浮かべてしまうのだが、この日は雪ならぬ雨だった。三年半の間には雪の日もあったが、今日は冷たい雨で少し大げさにいえば心身を凍らせる、そんな気持ちにさせるものだった。判決はある程度は予測されたものだったが、国側の主張を丸呑みするもので本当にがっかりさせるものだった、福井地裁での判決もあって、どこかに期待があったのかもしれないが、日本の裁判のひどさをあらためて確認するほかないものだった。昨年12月3日の突然の結審の言い渡しはひどいもので、僕もいろいろと裁判や裁判官を見て来たけれど、正直いって今回のような裁判官ははじめてと言ってよかった。彼は何におびえていたのか、解せないというほかない。背後の政治的な力に屈した想像させるもので裁判所や裁判官の自主性のかけらもみえないものだった。
裁判の始まる前に「ぼそぼそでは聞こえない」という声が傍聴席からあがっていた。その声を無視するように、今回もぼそぼそ声で傍聴席では聞きとれなかった。僕は最前列でいたのに何も聞こえなかった。これに抗議し、法廷に残った面々に対し、わざわざ再度あらわれて退席を通告したときだけ、かろうじて聞こえただけである。マンガにもならない。
判決が出て僕らはいつテントの強制撤去にあうかわからない段階に入った。これは精神的な緊張をしいるものかもしれないが、僕らの方向ははっきりしている。国側の強制撤去には反対であること、そして非暴力・不服従の態度で対するということである。これらは昨日の日誌に載せある「声明2」を見てもらいたい。
テントは脱原発という長い射程を要する闘いのなかで、それを持久戦としてやるという意識(自覚)のもとで維持されてきた。脱原発という運動の持続にどういう闘いが必要かを念頭においてきた。そこが現在も一番、考えられていることである。テントはいつでも、どこにでもできるのだし、そういう形で脱原発運動の中で生きる。そいう展望を持ったものである。その展望につなげていく闘いをめざすだけである。
いずれにしても国側の出方は強制撤去に出てくることは予測されるが、いつ、どのようにかはわからない、このことは僕らに困難をもたらすが、これにめげずに僕らは堂々と対して行きたい。
今度の判決は強制撤去の仮処分と共に損害賠償金の支払いを命じるものだが、この不当なありかたに対しても闘う。これを契機に「1億円寄付運動」を展開する。これは皆さんにお願いすることだが、こういう方向ではね返えす。
判決以来、テントには以前より多くの人が参加していただいているし、特に女性のテントでも泊まる人が増えてきている。昨夜もそれがあり、うれしいことだった。小さな意地悪行をしにきた男が、テントの前の鉢植えをのけろといった、とあるには笑った。テントの前の鉢植えで咲く花をめでる気持ち持てないのか。可愛いものではないか、そういうこころがなくては運動する者の気持ちを理解できまい。僕らが学生のころから対立した右翼の面々だってそういうところはまだあった。
テントはそれを原発問題での交流のひろばにするということを目的にしてきたが、一日一日それをやり続けていくだけである。結構、緊張を強いるものだが、それをも愉のしみに転じて、僕らのなしえることをやっていくだけである。テントの日々を愉しいものにして過ごすこと、それが最良の闘いである。「テント良いとこ一度はおいで」という言葉は今、思いついたのだが、かつてテントを訪れたことのある人も、まだの人も今こそテントに寄ってもらいたい。 (三上治)
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テントに寄ってくださる人を増えて 金曜日の事から
今日は啓蟄だそうですが、虫も出てくるのを戸惑うのではと思うくらいの寒さだった。また宮崎のUさんが上京していてびっくり!8日の集会に参加のため予定の行動だったそうだ。
夕方ドイツの日刊新聞・経済新聞の人など4人来て裁判の事など取材していった。弁護団会議の一員であるOさん第2テントのTさんなどが応対した。
最後に皆の写真を撮って帰った。ドイツの新聞の記事になるのだろうか?
5時少し前いつものように受付のテーブルを出すとすぐタクシーの運転手さんが車を止めてカンパを入れて去っていった。
お仕事中に寄って下さったのですね。感謝です。
テントを心配して寄ってくれる人もたくさん居て嬉しい。
6時過ぎたんぽぽ舎の柳田さんが関電前で抗議行動をしてきた事、今日のたんぽぽ舎のチラシに内藤光弘さんの論文と不動産鑑定士富田さんの意見書の2つのビラを入れたことなどを話して官邸前に向かって行った。
今日も90歳のTさん4時過ぎに来て座って下さった。
たんぽぽ舎のOさんいつもテント経由で官邸前に行かれるのだが、今夜はテントに居て下さるとのこと、そして泊まり番の人も来たので私は「NONUKESvoice3」を買ってテントを後にした。 (I・K)
*テントでの「お話と座談」(トーク)
3月13日(金)午後7時~、宮崎学さんの話と座談
3月15日(日)午後5時~早川由美子(映画監督)さんのお話と座談
この日は午後2時から川柳句会、それが終る5時ころからの予定です。
連絡 テント(070-6473-1947)か三上(090-3908-7330)へ
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