たんぽぽ舎から TMM:No2444
- 2015年 3月 28日
- 交流の広場
たんぽぽ舎です。【TMM:No2444】
2015年3月27日(金)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.恥ずかしい、日本人として
ドイツで集めた寄付で福島の子供たちを沖縄に招待
シュルターマン容子
★2.福島第一原発事故から被害者と加害者が学んだ教訓(上)
日本国政府は原子力緊急事態宣言 いまだに解除されていない
講師:小出裕章氏
★3.東京高裁へハガキを出そう
「テントを守ろう」運動を強めるために 内海洋子
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆今は「障害者」「福島」のこと いつかはあなた「自身」の街のことに
(ほんとは、今もみんなのこと・・)
3/29木田節子さん、古井正代さん、斉藤日出治さん-トークと対談
★5.新聞より2つ
◆御嶽山噴火から半年 火山監視体制強化へ 中央防災会議常時観測対象を増
(3月27日東京新聞より抜粋)
◆政府の事故調査委員会 新たに12人分公表 福島第一調書
(3月27日茨城新聞より)
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※3/28集会にご参加を!「福島を忘れない!さようなら原発大講演会」
日時:3月28日(土)18:30開場19:00開会
会場:新宿文化センター
主催:さようなら原発1千万人署名市民の会
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※4/1(水)九州電力川内原発再稼働反対 九電東京支社抗議行動
4月1日(水)17:30より18:30 JR有楽町駅日比谷口電気ビル前
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」
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※4/1(水)第19回東京電力本店合同抗議行動
4月1日(水)19:00より20:00 東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」、たんぽぽ舎 賛同119団体
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┗■1.恥ずかしい、日本人として
| ドイツで集めた寄付で福島の子供たちを沖縄に招待
└──── シュルターマン容子(ドルトムント独日協会
福島支援プロジェクト)
◯ ドルトムント独日協会は震災直後からドイツで集めた寄付で福島の子供たちを沖縄に招待している。現在8回目の保養キャンプが進行中。合計830人の福島の子供たちが汚染を忘れて大自然の中で思い切り汗をかいてストレスを発散。
<http://jigyo.okinawa-yha.org/>
◯ 福島第一原発事故のとてつもなく高くついた代償も「旧態依然とした日本社会が変われば」と、かすかな望みを持っていた。
ドイツが福島第一原発事故後脱原発宣言をしたのは周知の事実。それは国民の意思の反映。まさに国民が原爆・原発の怖さを知っているのだ。その背景には広島・長崎原爆投下と29年前のチェルノブイリ原発事故以来、反核、脱原発を連綿と訴える市民団体とその支持者がある。
日本でさえ風化しつつある福島第一原発事故、そしてその最大の被害者が子供たちであることを彼らは忘れていない。4年経った現在でも当協会の募金活動に、彼らは手持ち弁当で駆けつけてくれる。
◯ フリージャーナリスト、イアン・エッシュ氏のドキュメンタリー映画“A2-B-C”が契約期間2年を残して“配給会社都合により”日本で上映中止になったという情報が飛び込んできた。この映画で、エッシュ氏は福島の母親と子供たちをインタビュー。そこでは彼らの苦悩が如実に語られている。(自己)検閲?日本人として恥ずかしい。避難民をなるべく早く汚染されている古里に返そうとする日本が恥ずかしい。
たんぽぽ舎のニュースをいつも拝読しております。困難にもめげず脱原発運動などを続けている市民団体、個人の方々に敬服し心から声援を送ります。
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┗■2.福島第一原発事故から被害者と加害者が学んだ教訓(上)
| 日本国政府は原子力緊急事態宣言 いまだに解除されていない
└──── 講師:小出裕章氏(バイバイ原発3.7きょうと集会での講演より)
「みなさん。こんにちは、あいにくの雨模様の空ですが、たくさんの方が参加していただいてありがとうございます。
◯既に4年になってしまいました。3月11日に地震と津波に襲われて、福島第一原発が、次々と爆発して溶け落ちていくということが起こり,私自身はいつか起きると警告してきた人間ですが、その私にしても、本当に起きているということが信じられませんでした。毎日毎日悪夢を見ているのではないかと思いながら目を覚まして、だが、やはり事実として事故が起きている、その事実に打ちのめされながら、毎日を戦争のように、今日まで過ごしてきました。が、残念ながら何の収束もしないまま、今日に至っています。
2011年3月11日に事故が起きた時に、日本国政府は、原子力緊急事態宣言というのを出しました。その緊急事態宣言は、いまだに解除されていないのです。事故がずっといまだに続いているということは、勿論、事実が示しているわけですし、日本国政府自身が、そのことを認めているということになっています。
先ほど鈴木さん(京都への避難者)が報告して下さったように、福島の現地を中心にしてたくさんの方々が、いまだに苦しんでいるというそういう状態です。たくさんの被害者、何十万人、あるいは、汚染地帯で何百万人の人たちが、不安の中で暮らすという状態になっています。
◯いったいこの事故を惹き起した加害者は誰なのでしょうか?
日本では原子力平和利用というような、私から見ると、とんでもないウソの宣伝のもとに原子力が進められてきました。それを進めてきたのは、まずは日本の政府、日本の国家です。その周りに電力会社、原子力産業、中小零細のたくさんの企業、そしてそこで働く労働組合までが、加担するようになりました。勿論、学者も、ほとんどが原子力に加担をして、原子力とはいいものだという旗を振り続けました。今日この場にも、一部マスコミの人もいてくださるけれど、マスコミすらが、原子力の夢をばらまいて、全部が一体となって原子力を今日まで進めてきた、来てしまったのです。
かって日本は悲惨な戦争をしました。国が戦争をして、勿論マスコミも加担して、日本国民みんながその戦争に加担しながら、悲惨な被害というものを、自分たちだけでなく、アジアにも振りまいたということがありました。
日本で進められてきた原子力というものは、私は、まさに戦争と同じような構造だったと思います。大変巨大な組織、言ってみれば政府を中心にした権力機構というものがあって、どんな反対をしてもどうにもならないと、いう中で、原子力が進められてきてしまった。挙句の果てに事故は起きたのです。私は、その巨大な機構を、皆さんは、原子力村という言葉で呼ぶようになっていると思いますが、私は原子力マフィアと呼びたいと思うようになってきました。
まさに犯罪者集団、巨大な犯罪を犯している集団が、日本の国家を中心にして、日本という国を牛耳っている、そういう状態になってしまった。
◯この会場の中にも、自営業の方がいらっしゃると思いますが、そういう自営業の方が、何か、自分の職場から、毒物を環境に流すというようなことをすれば、すぐに警察が踏み込んできて、その人を処罰します。誰か一人でも周辺の人が死んだというようなことになれば、マスコミを含めて大騒ぎになるはずなんです。
しかし、福島第一原子力発電所の事故の場合には、既に、原発関連死といわれている人が、おそらく、2000人を超えている。たくさんの人の命が奪われるということがあっても、誰一人として責任をとらないということが起きてしまっている。
私は加害者に必ず責任をとらせたいと、思います。東京電力の会長、社長以下、原子力を進めてきた人たちは、刑務所に入れなければいけないし、これまでに、58基の原子力発電所を認可してきた自由民主党と、その政党、その政党の歴代の責任者、原子力発電所の安全にお墨付きを与えた内閣総理大臣は、みんな自民党だったわけで、そういう連中はみんな刑務所に入れなければいけない。
残念ながらそれができない。というのが、今の時です。
◯しかし、事故から4年たっても、本当に残念なことに、事故は全く収束していないのです。2011年12月に、まだ民主党という政党が政権をとっていたときに、野田さんの言う首相が事故収束宣言なるものを出した。いい加減にしてくれと私は思いました。
終息宣言を出すならば、緊急事態宣言を撤回しなければいけないはずなのですが、緊急事態宣言は生きたまま、事故の収束の宣言を出すというでたらめな事を、民主党という政権がやった。民主党は政権が崩壊してしまって、今、また、自民党が返り咲いているわけですが、ますますまた原子力を進めるという考えられないようなことになってしまっています。
その陰では、今この時も、おそらく7000人というような労働者が、福島第一原子力発電所の敷地の中で、放射能を相手に闘っています。その労働者たちは、東京電力の社員たちではありません。ほとんどが下請け、孫請け、そのまた下請け、というように、8次、9次、10次というような下請け関係で、雇用されている、本当に貧しくって、底辺であえいでいる労働者たちです。勿論、非正規雇用労働者たちです。
彼らがいつも被曝をしながら、事故に向き合ってくれているわけですけれども、みなさんも、ご存知のように福島第一原子力発電所では、毎日のように放射能汚染水が海に向かって流れ出ていくというようなことになってしまっています。毎日毎日350トン、400トンというような、汚染水がどんどんどんどん増えてきて、一部は地下に流れて行って、現在も、福島第一原子力発電所の敷地は、放射能の沼のような状態になってしまっている。それを防ぐことができないというところに、追い詰められている。
(下)につづく
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┗■3.東京高裁へハガキを出そう
| 「テントを守ろう」運動を強めるために
└──── 内海洋子(たんぽぽ舎ハガキチーム)
◯ 「経産省前テントひろば」の強制撤去反対の闘いが、東京地裁から移って、控訴審(東京高裁)へ来ている。4月から8月までの5か月間、東京高裁と経産省との闘いが重要だ。この両者を攻めよう。
その一環として、東京高裁へハガキを出そう!
前回のハガキ(東京地裁と経産省)は、1万枚を超えました。
◯ あて先-東京高裁24民事部 高野伸 様
100-8920 東京都千代田区霞が関1-1-4
◯ ハガキの前半部分の紹介と後半は「私の一言」を書く欄になっています
「経産省前の脱原発テントは、2011年9月から今日まで脱原発の国民の声を届けてきました。2011年3月11日の東電福島原発に心を痛め、二度とこんな惨事を繰り返してはならないという全国の皆さんの声です。2015年2月の地裁判決は、被告の声を全くきかず、証拠調べもせず、国の言い分のままの不当決定をしました。これをやめて、東京高裁は、ぜひ被告の声・国民の声を聞いた裁判をして下さい。『国が再稼働をやめて廃炉』と決めれば、自主撤去します。」
☆ご希望の方は、たんぽぽ舎ハガキチームまでご連絡を。 TEL 03-3238-9035
ハガキ3枚1組 200円プラス送料100円(先払い)で発送致します。
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆今は「障害者」「福島」のこと いつかはあなた「自身」の街のことに
(ほんとは、今もみんなのこと・・)
3/29木田節子さん、古井正代さん、斉藤日出治さん-トークと対談
―「安楽の全体主義」に抗う―
東北大震災から4年。私たちの社会は、傷ついたいのちを受け止め、
癒し、育む「やわらかさ」の圧倒的な欠乏を突きつけた。
「福島原発事故の被災者」である木田節子さんと、「健全者社会の告発者」
である古井正代さんが出会った。
二人の見てきた社会の質から、斉藤日出治さんの言う「安楽の全体主義」が
浮き上がる。誰もがそれを作り出し、自ら「被災者」になるような、この社会
の質は何なのか。
私たちのあり様を知り、私たち自身を深め、これから私たちがどのような生
き方を紡いでいくのか、ともに考えませんか?
日 時:2015年3月29日(日)13時開場 13時半~16時半
会 場:マイドームおおさか8F第3会議室(「堺筋本町」駅12番出口徒歩6分)
主 催:「いつかはあなたの」実行委員会 090-5040-6343 松尾和子
参加費:1000円
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┗■5.新聞より2つ
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◆御嶽山噴火から半年 火山監視体制強化へ 中央防災会議常時観測対象を増
政府の中央防災会議は26日、火山防災対策見直しの報告をまとめた。国は常時観測対象の火山を3つ増やして50にするなど監視体制を強化。5段階の噴火警戒レベルのうち、最も低い1の説明を「平常」から「活火山であることに留意」と変更し、潜在的な危険に対する注意を促す。火山災害として戦後最悪の犠牲者を出し、27日で発生から半年を迎える御嶽山(長野、岐阜県)噴火を踏まえた対応で、政府は今国会に活動火山対策特別措置法改正案を提出する。(後略)
(3月27日東京新聞より抜粋)
◆政府の事故調査委員会 新たに12人分公表 福島第一調書
政府は26日、東京電力福島第一原発事故をめぐり、政府の事故調査・検証委員会が関係者を聴取した「聴取結果書(調書)」のうち12人分を新たに公開した。公開は6回目で、計236人分となったが、事故当時の東電経営陣の調書は今回も公開されなかった。
このうち東電福島事務所の松井敏彦所長(当時)は、1号機原子炉建屋が水素爆発した2011年3月12日、爆発後の写真を独断で公表した経緯を説明。公表を知った枝野幸男官房長官から清水正孝社長が叱責され、松井氏も本店担当者から「なぜ勝手に出した」と言われたという。
松井氏は聴取に「事実をありのままに伝えているだけで、なぜそんなクレームを国から言われるのかと憤った」と語った。
原子力安全員会事務局の奥博貴課長補佐(同)は、緊急時の作業員の被ばく線量限度を250ミリシーベルトから500ミリシーベルトに引き上げることを、政府内で一時検討していた状況を証言。民主党の長島昭久衆院議員に同行し、関係省庁と折衝した際、厚生労働副大臣から「500ミリまで上げると骨髄がやられるので心配だ」と指摘されたことを明らかにした。
(3月27日茨城新聞より)
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