ベトナムに「韓国軍慰安婦」の衝撃
- 2015年 4月 3日
- 時代をみる
- 池田龍夫
「韓国軍にベトナム人慰安がいた!」――3月26日発売の「週刊文春」に衝撃的な記事が掲載された。TBSワシントン市局長・山口敬之氏が米国の公文書から探り当てたもので、朴槿恵(パククネ)大統領を大きく揺さぶる事件になりそうだ。新聞では産経30日付朝刊が後追いしたが、各紙とも徹底解明すべき大問題である。
山口記者によると、「ワシントン就任早々の2013年に『韓国軍機密文書』の存在を知り、9月から全米各地の公文書館めぐりに乗り出した。その結果、政府公文書館に膨大な資料が埋蔵されていた。(中略)1963年に第5代大統領になった朴正キ(クネ大統領の父)は米政府のベトナム戦派遣要請に応え、延べ約31万人もの韓国兵を投入した」―^―ここでクローズアップされてきたのが慰安所問題。
後追いした産経紙によると、「韓国がベトナム戦争時、サイゴン(現ホーチミン)市内に韓国兵のための「トルコ風呂」(Turkish Bath)という名称の慰安所を設置し、ベトナム人女性多数に売春させていたことが29日、米公文書で明らかになった。韓国軍がベトナムで慰安所経営に関与していたことが、公文書として確認されたのは初めて。韓国が朝鮮戦争時に慰安婦を「第5種補給品」として部隊に支給していたことはすでに知られているが、外国であるベトナムでも慰安婦を徴用していた実態がうかがえる。
パククネ大統領は就任早々から「日本軍の慰安婦問題」に強硬な姿勢を示していたが、今回「ベトナム戦争での韓国軍」にも慰安婦がいたことが明らかになったことで、韓国政府の面目は丸つぶれだ。
現時点で韓国政府は公式発表していないようだが、国際的反響は大きい。日本のメディアも積極的な背景取材を推進すべきである。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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