本日(4/3)のいろいろ情報(メール転送含む) (1)大企業の税金逃れのカラクリ (2)函館市町会連合会の大間原発反対署名 (3)岐阜県瑞浪市高レベル核廃棄物処分場問題 他
- 2015年 4月 4日
- 評論・紹介・意見
- 田中一郎
本日(4/3)のいろいろ情報です(メール転送含む)。
(1)大企業の税逃れのカラクリ(上):それでも法人税を下げるのか (富岡幸雄・岩本沙弓『週刊金曜日 2015.3.27)
(2)大企業の税逃れのカラクリ(下):崩壊した法人税の立て直しが急務だ(富岡幸雄・岩本沙弓『週刊金曜日 2015.4.3』)
(3)署名簿のお礼について(函館市町会連合会 2015年3月27日)
(4)岐阜県瑞浪市 高レベル放射性廃棄物処分場計画問題パンフ(2015年4月)
(5)被ばく管理認識せず、内閣府事業、業者100人雇う(毎日 2015.4.3)
(はじめに)
●古賀茂明さん降ろしをして安倍晋三・自民党政権のゴマすりをしているTV朝日に抗議しましょう
http://www.tv-asahi.co.jp/contact/
●いろいろなところからくる風圧をかわしつつ,はねのけつつ,がんばっている報道ステーションには激励を
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/opinion/form.html
1.(イベント情報)4月9日【院内集会】 圧力容器の老朽化を問う [高浜1・2号機稼働延長問題](東京・千代田区) 原子力資料情報室(CNIC)
2.(イベント情報)(メール転送です)下北半島・原子力施設集中立地の現状報告-危険な再処理工場は廃止を!
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主催:核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団
日時:4月5日(日曜日)入場無料 午後6時開場 6時20分開演
お話:浅石紘爾(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団団長、弁護士)
山田清彦(核燃サイクル阻止1万人訴訟原告事務局長)
場所:文京シビックセンター(文京区役所地下1階学習室)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html
住所:東京都・東京都文京区春日1‐16‐21電話:03-3812-7111(会場)
交通:東京メトロ後楽園駅・丸の内線(4a・5番出口)南北線(5番出口)
都営地下鉄春日駅三田線・大江戸線(文京シビックセンター連絡口)
JR総武線水道橋駅(東口)徒歩9分
問合せ先:核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団
〒039-1166 青森県八戸市根城9-19-9
浅石法律事務所内 TEL&FAX 0178-47-2321
積極的に反対の声を上げ、再処理工場を止めよう! 日本の原子力政策は、使用済核燃料の全量再処理を基本としてきました。その要と言われたのが、福井県の高速増殖炉の原型炉「もんじゅ」であり、青森県六ヶ所村の再処理工場でした。ところが、「もんじゅ」はトラブル続きで、さらに研究を行うことを国が諦めました。そうなると、既に約47トンのプルトニウム余剰があるので、六ヶ所村の再処理工場を操業する意味はありません。原子力推進派は、軽水炉の原発でプルトニウムを燃やすプルサーマルで利用するとしていますが、世界は日本の核保有の可能性を疑っています。
事業主体の日本原燃⑭は昨年10月末に21回目の竣工延期を発表し、2016年9月の操業開始としました。しかし原子力規制委員会の審査は滞り、補正書類の提出が6回を数え、審査に臨む姿勢を度々注意されています。使い道のないプルトニ ウムを抽出する再処理工場は、周辺環境を放射能汚染させるだけでなく、万一、重大事故が起きれば、日本中を壊滅に追いやる厄介者です。その再処理工場に、数年に亘り私たちのお金が不当にも毎年約2,700億円も投入され続けているのです。そうまでしているのに、突然、株式会社が再処理を行うのはまずいので国有化したらどうかという議論がまことしやかにささやかれ、ついに税金で負担する可能性さえ出てきました。
また、むつ市のリサイクル燃料貯蔵、東通村の東北電力東通原発1号機、大間町の大間原発は、現在審査中ですが、手岡にある活断層問題や、大地震と大津波への備えが不十分で、許可が出る見通しが立っていません。いず れにしろ、核 燃料サイクル政策の行方が青森県の原子力施設の将来を決します。ぜひ集会に参加して、現状、問題点、課題に耳を傾けて下さい。
3.(イベント情報)
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チェルノブイリ29周年救援キャンペーン
講演会&チャリティコンサート
「チェルノブイリ・福島 保養―子どもたちを被ばくから守るとりくみ」
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日時:2015年4月24日(金)19:00開演 (18:30開場)
場所:文京シビックホール 小ホール
入場料:2,000円 (全席自由)
*事前予約制 定員(340名)になり次第お申し込みを締め切ります。
◆講演 鎌仲ひとみ
「保養―子どもたちを被ばくから守るとりくみ」
映像作家。核や被ばく、原発の問題を入口に、人の命や暮らしについて見つめるドキュメンタリー映画を世に送り出し続けている。
新作「小さき声のカノン」公開中。
◆印田千裕 & 印田陽介 姉弟デュオ コンサート
~ヴァイオリンとチェロの響き~
・エルガー:愛の挨拶
・ダンクラ:“魔弾の射手”の主題による二重奏曲
・ヘンデル=ハルヴォルセン:パッサカリア ほか
【予約受付・問合せ】
チェルノブイリ子ども基金
TEL/FAX 03-6767-8808 E-mail cherno1986@jcom.zaq.ne.jp
主催:
チェルノブイリ子ども基金 http://homepage2.nifty.com/chernobyl_children/
チェルノブイリ子ども基金・文京
未来の福島こども基金 http://fukushimachildrensfund.org/
4.(イベント情報)【広瀬隆】全国の皆様 日々雑感(5月3日憲法記念日 横浜市の臨港パーク大集会)
http://hibi-zakkan.net/archives/43310520.html
(関連)東京新聞「憲法最大の危機」訴え 5・3 横浜で大集会社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015040302000155.html
5.女性自身記事(仰天!福島”洗脳シンポジウム”ルポ)
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6.署名簿のお礼について(函館市町会連合会 2015年3月27日)
函館市町会連合会より大間原発反対署名のお礼をいただきました。署名にご協力いただきました皆様には厚くお礼申し上げます。
(一部抜粋)
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お陰様をもちまして,全国から248団体,署名総数14万6,184名もの貴重で心強いご支持をいただきました。また, 3月25日には皆様方の総意を代表して函館市町会連合会長の新谷則と副会長の武下秀雄が北海道8区選出の逢坂誠三衆議院議員と前田一男衆議院議員,更には北海道選出の徳永エリ参議院議員と共に経済産業省及び電源開発株式会社に赴き,『大間原子力発電所建設凍結』の要請を行い署名簿を提出して来ました。
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(関連)原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに 函館市の大間原発建設差し止め裁判 第4回口頭弁論・裁判報告集会
http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/blog-entry-378.html
7.原子力災害対策特別措置法第20条第2項の規定に基づく食品の出荷制限の解除 |報道発表資料|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000080884.html
本日、原子力災害対策本部は、原子力災害対策特別措置法に基づき出荷制限が指示されていた、福島県沖(※)で漁獲されたニベ及びメイタガレイについて、出荷制限の解除を指示しました。
(福島県沖で獲れる魚介類のわずかばかりのサンプルの放射性セシウムだけを調べて、もう出荷制限解除をしている。放射性ストロンチウムは調べたの? 田中一郎)
8.第三の表示「機能性食品」スタート=消費者庁作成パンフ
http://www.caa.go.jp/foods/index23.html
9.大企業の税逃れのカラクリ(上)(下)
今週の『週刊金曜日』(2015.4.3)と前週(2015.3.27)に掲載された富岡幸雄氏(中央大学名誉教授:税制)と岩本沙弓氏の対談記事です。要するに,巨額の利益をあげている大企業群がほとんど法人税を納付せず,税負担が中小企業に大きくのしかかっている現状の日本の納税構造を,具体的な企業名を挙げながら厳しく批判している内容です。
富岡氏は,先般,四谷の主婦会館地下2階で開催された宇都宮けんじ氏他の「公正な税制を求める市民連絡会」(仮称)キックオフ集会のメインスピーカーとしても講演をされ,非常に興味深いお話をされていました(当日は大盛況で,定員150名の会場に300名以上の人が押し掛け,立ち見の人が出るほどでした)。下記は,富岡氏が昨今発刊した話題の著書です。
●『税金を払わない巨大企業』(富岡幸雄:文春新書)
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033150910&Action_id=121&Sza_id=E2
(1)今現在最も大きな税制のゆがみは,大企業・金持ち・資産家による「国際的租税回避行為」です。タクス・ヘイブンを利用するもので,経営コンサルタントらが,そのアドバイザーとなって,私募投資ファンドなどを使いながら税金逃れをしています。日本の国税は,この租税回避行為を追いかけてはいますが,体制が脆弱(査察官の人数が足りないので,ごくわずかしか是正できていないのが現状です。そもそも政府にやる気がないのが,税逃れを見逃している最大の原因です。欧米の大企業や富裕層も同じような傾向です。税の種類は,法人税だけでなく,所得税,相続税・贈与税などの基幹税も含まれます。サラ金の武富士のオーナーの息子の相続税納税回避行為を日本の最高裁がOKとした,あの恥ずべき判決を思い出して下さい(金額にして約2千億円と言う驚くべき金額でした)。この「国際的租税回避行為」は,おそらく毎年2ケタ兆円規模で税金が逃げてしまっているであろうと推測されます(法人税+所得税+相続税・贈与税)。
(2)上記(1)以外で,法人税軽減措置で大きいのは,租税特別措置や配当金の益金不算入などです。ただ,租税特別措置で最も金額が大きいのはナフサ減税(石油化学)と言われていて,金額で4兆円程度,その次が設備投資・研究開発減税で約1兆円くらいです。租税特別措置はこれまでかなり削減されてきた経緯があり,残されたものの中で金額の大きいものを退治すれば,後に残るのは,金額が小さくて,あまり使われていない,雑多な減税措置が残るだけとなりますから,日本の税制のゆがみの第1原因にするのは,少しどうかな,という気もします。しかし,いずれにせよ,法人税減税など,全く必要のない,バカバカしい財政資金散財政策で,今の税制や納税実態のゆがみを更にひどくするだけです。言われているような景気浮揚効果だの,国際企業競争だのと言うのは,みな嘘っぱちです。
(3)上記(1)以外で,所得税軽減措置で大きいのは,いわゆる分離課税制度と所得の捕捉不十分です。前者は,いわゆる資産所得(有価証券その他の資産のキャピタルゲインや売却益,利子・配当金,不動産所得など)をその他の所得と合算して「総合課税」にせず,その他の所得とは区別・区分して,その資産所得にだけ軽い税率の税金を課すという仕組みです。このインチキ行為はいつまでたっても改まらない,オールドファッションの不公平不公正税制です。もう一方の,所得の捕捉とは,早い話が収入隠し・利益隠しです。古い映画で,故伊丹十三監督の「マルサの女」に描かれていた,あの世界です。これも私はペナルティ(重加算税など)が軽いため,やった方が得だ,という事情,あるいは,査察官の体制が脆弱なのと,国税を牛耳る権力が適正な査察を妨害している(映画「マルサの女」の中でも出てきました)ため,まともな所得の捕捉はできていないと言う状態になっているものと見ています。(地方税は,体制,制度,精神構造が,国税に完全従属していますから,国税次第で変わります。情けないですが,これが日本の現状です)
(4)上記(1)以外で,相続税・贈与税軽減措置で大きいのは,資産評価の軽減措置と相続財産捕捉(資産隠し)です。後者については上記の所得税の場合と同じですが,前者については,現金で相続しないで不動産その他の時価がつかみにくいもので相続したり,収益性資産にしたり(たとえば別荘は自己使用別荘ではなく,(ペーパーカンパニー)会社所有の賃貸別荘にする),会社などの法人にして非公開株式として所有すると,相続評価額が大きく下がって税金が軽くなると言う,これもまた,昔からあるオーソドックスな租税軽減措置が未だに改まらずに生きています。(贈与税は相続税の脱税を防止するために造られた税制で,相続税の補完税制と言われていますので,相続税とセットで考えています。また,相続税・贈与税を甘く見てはいけません。森永卓郎氏によれば,日本では毎年数十兆円の資産が相続されており,これにきちんとした税金をかければ,かなりまとまった金額の税収が見込まれ,かつ,世代間の不公平・不公正も是正して,国民の経済的条件が平等化されます。親が金持ちなら子どもも金持ち,というのは,古典的な不公平・不公正の典型です)
10.岐阜県瑞浪市 高レベル放射性廃棄物処分場計画問題パンフ(2015年4月)
11.被ばく管理認識せず、内閣府事業、業者100人雇う(毎日 2015.4.3)
http://mainichi.jp/shimen/news/m20150403ddm041040112000c.html
(毎日新聞の無料ネット会員になれば全文が見られます)
12.(メール転送です:抜粋)ネオ・ニコチノイド系農薬を止めろ(グリーンピース)
まずネット署名です。
●ネオニコチノイド系農薬の使用禁止と、残留基準の規制緩和反対を求める署名 ―もう後がない! ネオニコはここでくい止める! 国際環境NGO
グリーンピース
http://a06.hm-f.jp/cc.php?t=M377187&c=44075&d=47b6
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みなさん、こんにちは!
グリーンピース・ジャパン食と農業問題”bee my friend”チームのビースケです。先週の農林水産省に続いて、31日の火曜日に、厚生労働省へ訪問し、みなさんの署名を提出してネオニコ系農薬の残留基準を緩和しないように求める交渉に行ってきました!
農水省にも一緒に訪問した、NPOダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議と反農薬東京グループ、そしてネオニコネットと、今回もタッグを組んで訪問。さらにグリーンピースからは、ヨーロッパでミツバチ保護キャンペーンのリーダーを務めてきたマティアスも同行したよ。
マティアスは、ヨーロッパでも展開している”bee my friend”キャンペーンをリードして、「予防原則」で農薬の使用を規制する考え方を広めてきたんだ。今回は、ヨーロッパの現状をよく知るマティアスから、予防原則で農薬を規制する必要性を厚労省に直接アピール。さらにパワーアップしたチームで交渉を行ってきたよ! 話をしてきたのは、厚生労働省基準審査課の黒羽課長補佐。意見交換をするなかで、厚労省の農薬問題に関する認識の甘さと、矛盾点がいくつも浮かび上がってきたんだ…。
問題点1 民意を募集するはずのパブコメから、都合のいい意見しか考慮しない
ぼくたちはまず、厚労省に2,000件近く届いた市民からパブリックコメントの意見が、政策決定に反映されていないことを指摘。すると厚労省からは、「科学的な意見を考慮した」という回答が…。子どもや妊婦さんへの影響、そして複数の農薬を摂取することの危険性など、長期的な影響を科学的に実証するのが難しいこと。「わからないからこそ」使用を規制してほしい、と国民が言っているのにその意見は考慮されず、都合のいいことしか反映しないというのだから、パブリックコメントの本来の役割をまったく機能させられていない、ということだよね。
問題点2 科学的な情報が必要といいながら、複合作用については検証さえされていない
農薬の影響について科学的に検証していくことが必要だ、と言いながら、さまざまな食品から複数の農薬を摂取してしまう「複合作用」については、「検証する手法がなく、行う理由もないので検証しない」と回答。”科学”を理由に農薬使用を突き通そうとしているのに、検証できないことはしないでよし、とするのは、横暴すぎるとぼくは思うな。
問題点3 そもそも、残留基準の引き上げや、農薬そのものの必要性を検証していない
残留基準の引き上げや農薬そのものが、生産者さんたちにどれくらい必要とされているのか聞いてみると、「必要性があることは農水省が確認しています」と回答。でも実は、農水省も厚労省も、農薬が現場でどれくらい必要とされているのか検証もしていないことを、グリーンピースを含めて今回訪問した4団体すべてが確認済み。以前のメルマガでも紹介したように、農家さんや産地の都道府県への調査でも、ネオニコ農薬は必ずしも必要ではない、という意見も挙がってきているんだ。
こんな現状のなか、ぼくたちグリーンピースは、科学でわかる情報と、実際に起こるかもしれない悪影響のギャップを埋めるために、「ミツバチと子どもたちの健康を守るための法律」を日本でつくるために、活動を強化していきます!
今月には、みなさん自身が法律をつくるための機動力になってもらえるよう、法律規制を求める署名も開始します。今年度も、人と環境にやさしい農業を日本に広めるために、一緒に活動していきましょう!
ビースケ
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion5280 :150404〕
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