山崎拓氏ら長老の反旗が通じるだろうか
- 2015年 6月 13日
- 時代をみる
- 池田龍夫
前号で、「自民党内のチェック機能低下が、安倍政権の独走につながっている」と記したが、山崎拓元自民党副総裁(78)ら元衆院議員4人が6月12日、安全保障関連法案に対して「憲法解釈を一内閣の恣意によって変更することは認めがたい」として反対を表明した。
これに同調した人は、自民党時代に政調会長を務めた亀井静香・衆院議員=無所属=、元新党さきがけ代表の武村正義氏(80)、元民主党幹事長の藤井裕久氏(82)の3人。武村、藤井両氏はかつて自民党に所属しており、計4人はいずれも戦前生まれだ。
山崎氏は防衛長官や党安保調査会長などを歴任した防衛族。小泉政権下での自衛隊海外派遣について「不戦国家から軍事力行使国家へとの大転換を意味し、国策を大きく誤る」とする声明を発表したことがある。
山崎氏ら長老の動きに若手が同調するようだと、腐った自民党体質改善につながるだろうが、安倍首相に媚を売る議員の多い現状打破は無理なような気がする。
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