テント日誌6月21日…女6/20の平和ヒューマンチェーン1万5千人
- 2015年 6月 22日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1377日商業用原発停止643日
20日(土)女の平和ヒューマンチェーン1万5千人の参加者
https://www.youtube.com/watch?v=UYhewHXkoiU
テントにも14日ほどではなかったがたくさんの方が寄って下さった。
今日は朝から雨が降ったりやんだり、でも梅雨らしくしとしとだったので傘をさして座り込んだ。沖縄意見広告報告集会やいろいろ有り、Tさんと私が留守番、そのうちH君や毎日欠かさず来てくれるM子さんが来てくれてホッとした。
韓国・日本の外相会議があるので街宣車がたくさん通り外務省に抗議をしていった。
大部分の車は理路整然と自分たちの意見を外務省にぶつけて行った(私たちと違う考えではあるが)。
ただ一台の車が例によって”乞食!””早く出て行け””そんなところに居ないで福島に除染に行け”自分らの仲間も除染に行っていて今日は来られないと連絡があった”などなどおかしな言葉をあびせて行ったけれど、一台の街宣車から降りてきた男性は自分たちもあなた達と同じ気持です。
大間に行って申し入れをして来たと言い、頑張って!
と言ってくれたそうです。嬉しいですね。
午後通りがかったカップルがカンパをしてくれた。
また夕方わざわざカンパをしに来てくれた方もいて感謝です。
その後、寄ってくれた人、銀座でヘイトデモがあり、日比谷公園で解散したからテントに寄るかもと心配して居たが、何事も無くて良かった。
退屈しのぎによってくる雀さんたちに餌をやっているうち鳩がたくさん来るようになってしまった。最近は時々ハクセキレイまでがやってくる。
すずめはすっかりなれてテントの入り口まで餌をねだりにやってくる。
彼らを眺めるのもテントに居て楽しいことのひとつだ。
いつも夕方来てくれる人たちも忙しいらしく現れなかったので、Tさんといつもより遅くまでテントに残っていた。7時前、泊まりの人、集会帰りの人が来てくれてホッとして帰路に着く。 (I・K)
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夜はインタネット映写会
今話題の「総統閣下は、『安保法制』審議にお怒りのようです」を観た。
https://www.youtube.com/watch?v=WSroOlr3KyQ
最近の安倍の状況を2004年公開の映画「ヒトラー~最期の12日間」をパロディー化したもの。ヒトラーを安倍首相に見立て、実際のセリフとは違う“創作字幕”を付けている。
例えば「なんのために、マスコミとボルシチ食っていると思ってんだ」
シリーズで出ているようで、なかなか大局を良くとらえて描写している。どうぞご覧ください。
続いて、最近に日曜泊りしてくれるKさんが、更に多くの興味深い動画を紹介してくれた。例えば、ロスチャイルド家の戦争推進、東西冷戦後の不景気の回復のための米国防衛産業のたくらみ、など。これらの動画がTVのゴールデンタイムに放映されると世の中が変わりそうだが…。
交代で眠ったあと、梅雨の季節なのに湿度が低く気持ちの良い朝。働きに出かけた人を残して、Iさん、Sさんと3人でチラシまき。経産省本館正門で「経産省や資源エネルギー庁は嘘つき。『トイレなきマンション』を放置しながら、原発が安全・安い・無いと電力足りないと嘘をついている」と訴えながら、東電・関電抗議行動案内チラシを配った。 (K・M)
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「戦争法案」って何? 送られてきたメールから
6月20日(土)には国会周辺に1万5千人が集まった「女の平和ヒューマンチェーン」がありました。僕も参加しました。女性の間で手をつなぎました。女性がこういうことができるのが戦前との違いだし、可能性だと思いました。19日の控訴審では福島の女性の見事な証言を聞いたばかりでしたが、戦争に抵抗する力を思いめぐらしました。このメールは地方在住の方から送られてきたものですが、紹介します。各地で戦争法案への関心は高まっていますね。(M)
2週間前の「話す会」はテーマが安保法制だったからか、多くの人に来ていただきました。
政府は「平和安全法案」と呼び、反対派は「戦争法案」と呼んでいる法案だけに、論点がどこにあるのか、知りたい方が多かったように思います。
マスコミの報道を見ると、新3要件により「武力行使」ができる範囲が拡大することばかり注目されていますが、最大のポイントは周辺事態法の改正により後方支援ができるケースが拡大することです。
分かりにくい話で恐縮ですが、国際法での「武力行使」に比べて日本国政府が従来から憲法9条で許されないと言ってきた「武力行使」の範囲は意図的に狭く解釈されてきました。
つまり、国際法上の「武力行使」に当たるものでも従来から政府は9条に反しないとして行ってきました。それが後方支援です。
参考資料として紹介します。
「国際法及び憲法第9条における武力行使」松山健二(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publiction/refer/pdf/070804.pdf
そこでまとめられているように、国際法の議論では、
武力行使には、
1.極めて重大な形態のものである武力攻撃
2.より軽い形態のものである武力攻撃に至らない武力行使
がある。
「武器の提供、兵站又はその他の支援」はすべてではないが、国際法の一般的な解釈では武力行使に含まれる。
ということになっています。しかし、従来からの政府解釈では「武力行使との一体化」という日本国内でのみ通用する概念を生み出して、合憲の範囲を拡大してきました。
今回の安保法制法案でも、この点は変更されず維持されています。
今回の法案で特に問題なのは、周辺事態法を改正して、後方支援といわれる「武器の提供、兵站又はその他の支援」が国際法上は「武力行使」とされているのに、世界中どこででもできるようにするという点です。
つまり、「重要影響事態」にさえ当たれば後方支援ができるようするわけですが、この後方支援は敵国から見れば国際法的には「武力行使」そのものです。
以上をまとめると一連の流れとしてはこうなります。
周辺事態法の改正=後方支援を世界中で行えるようになる
→後方支援=国際法上の「武力行使」を日本が行うケースが増
→敵国から見れば国際法上の「武力行使」を日本が行う
→敵国から見れば、日本は敵国になる
→日本が攻撃対象になる
→我が国に対する武力攻撃が発生
→「武力攻撃事態」そのものに該当
→日本の「個別的自衛権」の発動
→日本が戦争に参加、という流れになります。
この流れがあるということは、あまり報道されていませんね。
違憲かどうかという点ももちろん重要ですが、実際に戦争への入り口が拡大するという点は、より現実的な問題点として注目されてもいいのになあ、と思います。
先日、中国に最近長期滞在していた人に話を伺いました。「今まで日本が専守防衛と言って来て法律がそうなっていたから中国は先に手を出せない状態にあった。しかし今回の法制で日本が手を出してくるかも知れないから中国は自衛のために日本を攻めるという大義名分ができてしまうのが心配。専守防衛は中国に対する抑止力になっていたのに…」というお話でした。
安保法制の議論は難しくて、国会議員でもついていけない人も多いです。でも、少しずつでも国民の間で安全保障について会話がなされて情報が共有されるような社会になればいいなあ、と思います。(N・T)
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今週の予定から。
〇【案内】原発に関する経産省院内交渉
6月23日(火)15時~17時、参議院議員会館B108、 経産省前テントひろば
質問項目:
1「エネルギーミックス」における原発依存度の議論について
2「民意」と「国際公約」との関係について
3再稼働の決定「政府の責任」について
4「核のゴミ」について
5東京電力について
〇【案内】川内原発・高浜原発の再稼働をやめろ! 水曜昼休み規制委抗議行動
6月24日(水)12時~13時
原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
主催:再稼働阻止全国ネットワーク(今週の担当は経産省前テントひろば)
〇【案内】「戦争法案」を「廃案」にしよう!
6月24日(水)18時半~20時、国会議事堂周辺
安倍政権がこの通常国会で強行採決をねらう戦争法案=「国際戦争支援法」(恒久法)案と「戦争法制整備法」(一括法)案をみんなの力で廃案に。憲法9条を守れ!
総がかり行動実行委員会
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