「非核3原則」に言及しなかった安倍首相に失望
- 2015年 8月 11日
- 評論・紹介・意見
- 池田龍夫
「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」の非核3原則は、歴代内閣が継承してきた政府の基本方針である。ところが、安倍首相は8月6日の広島での式典ではこの非核3原則に言及しなかった。1994年以降の歴代首相では初めてで、世論の批判を浴びて長崎での挨拶では、あわてて「非核3原則」を付け加えた。首相挨拶は形式的で、その姿勢への疑念が深まってしまった。
田上富久長崎市長は「北東アジア非核兵器地帯を設け、核の傘から非核の傘への転換を」と日本政府に求めた。非核3原則を持つ被爆国・日本が各国に協議を呼びかける姿勢こそ肝要である。
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〔opinion5566:150811〕
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