新年の決意
- 2011年 1月 3日
- 交流の広場
ほんとうは心から新しい年を迎え、いろんなものを一新し、希望を伝えていきたい気持ちで一杯なのですが、いまの日本社会はますます混迷し、不安定な国政も都政も地方政治も、より拍車がかかることは避けられない状況です。
自民党以上に左右の幅のありすぎる民主党の分裂は、もはや避けられない事態。同時に、代議士や閣僚になることだけを目指すような無能な国会議員もあぶり出されてきていると思います。
こうした時代に、威勢のいい者、力のある者、「愛国心」を強調する者になびくことの怖ろしさを、軍国主義で日本の進路を誤った時代を振り返る落ち着きが、とりわけ国政に求められています。
政治家になるべきでない有名人やタレントを起用するような有権者を見くびった政治家も、人間を差別するあからさまな発言を長年にわたって繰り返す都知事のような人物も引退してもらうべき潮時となっています。
そしてマスメディアこそが、世論形勢に良くも悪くも最も強い影響力を持つことを自覚し、視聴率に一喜一憂するバラエティニュース番組と化したテレビ報道を正し、過去を振り返りつつ近未来を予見した心構えで報道する姿勢が求められています。
マスメディア報道に飽き足らず、ネットメディアを活用する市民が増え、テレビや新聞などのほかに信頼できる多様な情報源を求める市民も増えています。
では、フリーランスのフォトジャーナリストとして何ができるか?取材者は何をしなければいけないのか?個人としても、一会員として活動する日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)としても、今年はいよいよ正念場です。
これまで以上に、自分でできることに取り組み、形にするしかありません。
今年こそ戦争体験者の聞き取りを「戦争の記憶」としてまとめようと思います。
また、JVJAとしては自分たちで発信する新たなネットメディアの創刊に挑戦します。
「fotgazet フォトガゼット」 http://www.fotgazet.com/ と合わせて、どうかご支援ください。
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