たんぽぽ舎から TMM:No2584
- 2015年 9月 7日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2584】
2015年9月7日(月)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.平和主義の原点に立ち返ろう-そもそも個別的自衛権も違憲
9/3学習会・「安全保障法制の何が問題なのか-歴史認識、安全保障環境、
軍事をめぐる利権、核兵器の潜在的保有力としての原発」に
参加して学んだこと 講師:吉沢弘志さん
冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア・講座運営委員)
★2.それらしく見せかけた「えせ科学」にだまされまい
井野博満さんの「進行する原発の老朽化」
たんぽぽ舎パンフレットNo83から
内藤みちる(たんぽぽ舎ボランティア)
★3.月の誕生をめぐる惑星の大衝突“ジャイアントインパクト”
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその117
島村英紀(地震学者)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆9.16第24回被ばく学習会・講演と質疑、討論
「東電はいったい何をしているのだ! ~廃炉の現実と復興加速化」
講師:木野龍逸さん(フリージャーナリスト)
★5.テント日誌9月3日(木)
経産省前テントひろば 1453日
テントに対する反応は様々であるが… (I・K)
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※9/9(水)行動のご案内です。是非ご参加願います。
川内原発1号機の審査合格証・修了証発行を糾弾する規制委抗議行動
新たな規制行政体制下の原発再稼働を許さないぞ!
日時:2015年9月9日(水)11時半から13時
場所:原子力規制委員会(六本木ファーストビル)前 港区六本木1丁目9番9号
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅から
「泉ガーデンタワー」を経て徒歩4分、日比谷線「神谷町」駅徒歩8分
主催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL:070-6650-5549
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル5Fたんぽぽ舎気付
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※9/9(水)辻元清美学習会にご参加を! (予約優先、定員まであと15名です)
安倍政権こそ[存立危機事態」 あきらめたら、あかん!
秘密保護法、原発再稼働、戦争法案…。
民意など関係なく次々と押し通す自民党の攻勢に対して
私たちは、なにができるのか?
講 師:辻元清美さん(民主党衆議院議員)
日 時:9月9日(水)19時30分より21時まで(開場19時) 開始時間にご注意
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:800円
※予約優先です。電話かメールで「ご氏名、電話番号」を
お知らせ下さい。予約受付番号をお知らせ致します。
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┗■1.平和主義の原点に立ち返ろう-そもそも個別的自衛権も違憲
| 9/3学習会・「安全保障法制の何が問題なのか-歴史認識、安全保障環境、
| 軍事をめぐる利権、核兵器の潜在的保有力としての原発」に
| 参加して学んだこと 講師:吉沢弘志さん
└──── 冨塚元夫(たんぽぽ舎ボランティア・講座運営委員)
9月4日「NHKラジオ第一」夜10時のニュースで、「日米共同訓練がアメリカで
行われている」と報道された。自衛隊約1100人、米軍約3000人参加。離島上陸作戦を
行っており、水陸両用車AAV7が使われています。
この上陸訓練は数年前から行われており、当初自衛隊の参加は200人程度だった。こ
れを聞いて前日の「スペースたんぽぽ」学習会を思いだしました。
吉沢弘志さんによると、水陸両用車は、古い装備で朝鮮戦争で使われて以来実戦で
一度も使われていません。古い兵器も新鋭兵器もアメリカに言われたものを言われた値
段で買う日本。軍備兵器のヴァージョンアップに応じてますます攻撃型の作戦が立てら
れ、そうしたハードが先行してソフトである日米ガイドラインが作られる。
安保法案も先行した攻撃型新鋭兵器とそれに見合った作戦のソフトです。安保法案
だけでは完全ではなく、国家安全保障会議、特定秘密保護法、改悪盗聴法、マイナン
バー制、共謀罪などによって戦争総動員体制が完成する。
この間、かつて政府高官や官僚としてイラク、インド洋等に自衛隊を送り出して
きた人々が大勢この戦争法案に反対しています。一線を越えた危険性を感じているの
だと思います。しかし、一線を越える寸前まで事態を進めて来たという歴史があります。
大量破壊兵器がなかったイラクを攻撃した結果は、イラクの混乱とイスラム国の台頭
と大量の難民の発生です。自衛隊の国際貢献が現場では交戦寸前まで行き着いています。
最小限の自衛権の範囲拡大の結果です。そもそも日本国憲法は個別的自衛権も認めてい
ません。
憲法前文は、平和主義を宣言しています。先日来日した平和学者ヨハン・ガルトゥン
グさんの積極的平和主義に通じるものです。憲法9条は武力の行使のみならず、武力に
よる威嚇も禁じています。「抑止力」は威嚇を言い換えたものです。
国の交戦権を認めないのは、日本国憲法だけではありません。国連憲章は日本国憲法
のお手本になった条約であり、平和主義で成り立っています。
…「第2次世界大戦後の国際連合憲章(1945)は,〈すべての加盟国は,その国際関
係において,武力による威嚇又は武力の行使を,いかなる国の領土保全又は政治的独立
に対するものも,また,国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも
慎まなければならない〉(国連憲章2条4項)という原則をおいた。ここでは,疑問の余
地のあった〈戦争〉に代えて,より広い範囲に及ぶ〈武力行使〉という表現が用いられ,
さらに初めて〈武力による威嚇〉も禁止された。」…
米ソ冷戦によって、国連憲章の平和主義がゆがめられ、朝鮮戦争によって日本国憲
法の平和主義がゆがめられて来ました。アメリカの世界戦略は対テロ戦争になりました
が、これは策略です。
戦争体制づくりを許さず、平和主義の原点に立ち返るべき時です。
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┗■2.それらしく見せかけた「えせ科学」にだまされまい
| 井野博満さんの「進行する原発の老朽化」
| たんぽぽ舎パンフレットNo83から
└──── 内藤みちる(たんぽぽ舎ボランティア)
原発を作った当初は「40年使えればよい」だった。しかしもっと長く使いたい方々
がいた。代表者関村直人氏「原発を大事に使うのが時代の要請だ。」つまり、「100年で
も200年でもできる限り使いたい。」というわけだ。これも数値を設定したくないIC
RPの原則によるのかな。
このパンフレットの中心「原子炉容器の金属が時間とともにどのくらい劣化していく
のか」に入ります。
経産省経年化対策委員会の資料と井野さんグループの資料として、数式やグラフが載
っています。縦軸横軸の言葉や単位が難しくてスルーしたい。しかし、グラフや解説か
ら2つのことがわかってきます。
・もっともらしい数式やグラフがあってもびっくりする必要はない。このグラフから何
を導き出したいのかが大事なのである。
・コンピューターでいくらシミュレーションをしたところで現場を見なければ本当のこ
とはわからない。そして原発は現場を見るのが困難。
最後に、ぎょっとすることが書いてありました。柏崎刈羽評価委員の一人の言葉です。
「地震で変形すると金属は強くなる。」のだそうだ。
へえー。このでたらめには言葉が出ませんでした。
フクイチ(福島第一原発)で証明されたでしょう。
※パンフNo83「『進行する原発の老朽化』・原子炉圧力容器の照射脆化を中心に」
はたんぽぽ舎で扱っています。B5判、28頁、頒価400円
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┗■3.月の誕生をめぐる惑星の大衝突“ジャイアントインパクト”
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその117
└──── 島村英紀(地震学者)
木星に行って空を見上げると「月」が67もあるはずだ。
地球には、もちろん月はひとつしかない。だが、別の月を探す研究も行われている。
大きなものならいままでに見つかっているはずだから、いま探しているのは肉眼で
は見えない「月」である。
最近の研究から、月のように地球を周回している「第二の月」が見つかった。直径は
約3メートル。2006年に発見されたが、その後1年あまり地球の周りをまわってから、
なにが気に入らなかったのか、はるか宇宙に去っていってしまった。短い期間だけの
「第二の月」だったことになる。その後は見つかっていない。
50年に一度くらいはダンプカーくらい大きな「第二の月」が出現する可能性がある
ことも分かった。洗濯機程度の大きさの「第二の月」は望遠鏡の性能がよくなれば、
もっと発見できるのでは、と思われている。
宇宙を飛び回っている小惑星や微惑星が、飛んできた角度がちょうど地球の引力に
つかまる角度だと「第二の月」になる。
もしもっと角度が急だったら、流れ星になって地球の大気圏に突入して燃え尽きたり、
一部が隕石になって地球に落ちてしまうのである。
じつは月そのものも、どうして「月」になったのか、まだ完全に決着はついていない。
この「第二の月」と同じように別の場所でできた天体が地球に接近して捉えられたと
する「捕獲説」もあり、そもそも地球と一緒に作られた「兄弟説」もあった。太陽系全
体はいまから46億年ほど前、同時期に作られたことが分かっているので、兄弟説もも
っともらしかった。また原始地球は高速で回転していてその一部がちぎれて月になった
とする「親子説」もあった。
しかし最近では「ジャイアントインパクト説」がいちばん有力になっている。火星く
らいの大きな原始惑星が地球に大衝突して、飛び散った破片の一部が地球をまわりなが
ら月を形成したとする説だ。
それ以外の説は、月から採ってきた岩石の分析など最近の研究から根拠が怪しくなっ
てしまった。たとえばアポロ計画で月に置かれた地震計のデータから月の核の大きさが
分かり、「兄弟説」では説明できないくらい核が小さいことが分かった。
「捕獲説」は可能性がなくはないが、飛び込んでくる角度がちょうど地球の引力につ
かまる、ごく微妙なときだけなので可能性が低い。
もし「ジャイアントインパクト」が本当なら、すさまじい大衝突が起きていたことに
なる。
もう一度「ジャイアントインパクト」が起きたらどうなるだろう。
先週、米航空宇宙局(NASA)が声明を発表して「巨大な小惑星が来月にも地球に
激突し、米大陸の大部分が壊滅する」という噂をうち消した。この噂がネットやB級ニ
ュースサイトで拡散していたからだ。こんな大きな天体が近づいているのならNASA
が観測しているはずだというのが根拠である。
目で見えるほどの、もうひとつの月ができることは当分、なさそうである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より8月28日の記事)
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆9.16第24回被ばく学習会・講演と質疑、討論
「東電はいったい何をしているのだ! ~廃炉の現実と復興加速化」
日 時:9月16日(水)午後6時15分~9時15分
講 師:木野龍逸(きの りゅういち)さん(フリージャーナリスト)
木野さんは、わが国最強靭の東電ウォッチャーです。
福島第一原発事故の後、日隅一雄弁護士(故人)とともに
東京電力の記者会見に通いつめ、東電の考えていることを
よく分かり、批判の急所を良くつかんでいる方です。
『検証福島原発事故・記者会見』(岩波書店2012年)を故日隅氏と共著。
原因究明すら終わっていないと、続巻を著し続ける。
http://www57.atwiki.jp/20030810/pages/237.html
会 場:文京区アカデミー茗台(めいだい)学習室A
文京区春日2-9-5 Tel 03 (3817) 8306
地下鉄丸の内線「茗荷谷」駅下車、「春日通り」改札を
出て右折、春日通りを右折、歩8分
申 込:anti-hibaku@ab.auone-net.jp
主 催:放射線被ばくを学習する会 http://www57.atwiki.jp/20030810/
資料代:800円(学割あり)
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┗■5.テント日誌9月3日(木)
| 経産省前テントひろば 1453日
| テントに対する反応は様々であるが…
└──── (I・K)
8月末、少し涼しくなったと思ったらまた夏に逆戻り、蒸し暑い一日だった。
今日のテントには色々な人がやってきた。
まずかなりお年を召した方、地球温暖化をどう思っている?安全な原発はどんどん動か
さないと、と吐き捨てて反論するまもなくなく通り過ぎた。
次に通った人「汚い!」と一言。その後来た人、バリカーの「国有地・関係者以外立
ち入り禁止」の文字を指差して読める?となじるので裁判中のことと説明し公示書のあ
ることを教えようとしたが、聞く耳持たず去っていった。
福島のことご存知でしょう?と言うと福島に親戚やら知り合いがたくさんいるけれど、
テントのことで怒っているとも言っていた。本当でしょうか?
テントの写真を撮っている人が何か言いたそうだったので声をかけたら中国の方だっ
た。言葉がわからなかったが、中国でたくさん原発を作ろうとしていることに反対のよ
うだった。英語のチラシをお渡しした。中国で原発事故でもあったら日本は大変ですよ
ね。
世界中の原発を止めなくてはと思うけれど…
昼近く東京から沖縄に移住したと言う女性が生業訴訟のリーフレットを持ってやって
きた。沖縄で避難している人たちと交流しているようだ。国が何もしてくれないと嘆い
ていた。彼女はたとえ一人になっても反対し続けたいと心強いことを言っていた。
通り掛りチラシだけ取っていく人もいる。上京するたび寄ってくれる松山の男性によ
れば伊方の地元では再稼働容認が多いとのこと、東京新聞にも八幡浜町長が再稼働受け
入れたと言う記事が出ていた。何かあれば国に責任を取って貰うと町長は言っているが、
福島の責任も取っていないのに出来るはずないのでは。
また原子力規制委員会は、伊方原発を対象に原子力総合防災訓練を実施する案を了承
したといっているが、そもそも訓練や避難のことを考えなくてはならないようなものを
動かすことがおかしいのではないかとOさんと話す。
安保法制で若い人たちが立ち上がったのは嬉しいけれど、原発のことも考えて欲しいと
思う。3時過ぎ雨が落ちてきたのでテントを後にした。
経産省前テントひろば・行動案内→3つ
1.テント設立4周年9・11(金)経産省包囲行動
抗議集会(19時から20時)正門前・経産省包囲行動(20時~21時)
「怒りのヒューマンチエーン」≪鳴り物、光ものを持参で参加を≫
2.9月9日(水)「表現の自由とテント」―新しい市民運動の一つの試み―
18時開場・18時30分開始・終了21時 日比谷図書館CH
パネリスト:内藤光博(専修大学教授 憲法学)
三上 治(テントひろば運営委員)
神田香織(講談師・「テント応援団」)
黒田節子(原発いらない福島の女たち)
主催・問い合わせ先:経産省前テントひろば(電話070-7473-1947)
3.9月18日(金)テント裁判控訴審最終弁論
東京高等裁判所102号法廷 15時開廷(傍聴券受付14時半迄)
事前集会(13時半) 報告集会17時(衆院第一議員会館大会議室)
東京高裁を埋め尽くす傍聴参加を!
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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事故情報」
へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載するため
日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを400文字
以内でお送り下さい。件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出し)及
び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して下さい。
送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の
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