テント日誌9月16日(水) 経産省前テントひろば1466日
- 2015年 9月 17日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
9月18日(金)テント裁判最終弁論に結集を!
テントではテント裁判の控訴審の最終弁論を迎えている。連日の安保法案反対行動とも重なるが、裁判の方も結集をお願いしたい。9.18控訴審での最終弁論は5人。①江田さん ②高瀬さん ③寺崎さん ④淵上さん ⑤正清さんである。なお、弁護団から傍聴席からの発声について、「裁判官の心証を悪くするので止めてほしい」との要請があるので、傍聴者は注意して欲しい。13:00テント集合。13:30高裁前集会(40分)。14:30傍聴席抽選締め切り。15:00裁判(1時間)。17:00報告集会:衆議院第一議員会館。終了後交流会。
9月18日(金)テント裁判最終弁論
事前集会 13時30分 東京高裁前
裁判 15時開廷 102号法廷(傍聴の抽選受付14時30分まで)
報告集会 17時 衆院第一議員会館前 終了後交流会
安保法案も最終の攻防戦。何よりも国会へ、今は行動である!
起きてすぐに押したチャンネルはメジャリーグの野球だった。いかにも野球好きのアメリカ人の笑顔がクローズアップされている。僕は彼らの笑顔好きであるが、彼らはもう14年にもなるアフガニスタンでの戦争をどう思っているのだろうかということが頭を掠める。野暮ったいとは思うが、どうも思わずにはいられない。おそらく、今後、日本が戦争に足を入れたときに同じ光景に直面するかもしれないと思えるからだ。
「足は手は支那に残してふたたび日本に」。世捨て人のように放浪をしていた山頭火の歌だ、日本の大陸での戦争は彼にも届いていたのであるが、日本はこの大陸での戦争を戦争ではなく事変として扱った。これはパリ条約(不戦条約)で侵略戦争が禁止されたことへの対応でもあったが、国家間(日中間)の戦争とはみない国民意識をつくりだすためでもあった。膺懲とか懲らしめるとかの見下した視線で対しようとしていたのだ。今のアメリカ人にとってアフガンニスタンでの戦争はそうではないのか。安保法案で戦争に踏み切る日本にとっての戦争は今のアメリカの反テロ戦争であり、かつての中国大陸での戦争の如きものではないのか。そうであれば、この中での抵抗や闘いの道を考えて行かなければならない。その戦争が国民にとってどう現れるか、よく考えながら闘いも方法を生みださなければならない。
今にも雨の落ちてきそうな天候の中で、テント経由で国会前に向かった。熟してきた銀杏の匂いが強く漂っていたが、国会正門前ではまだ集会の前だがすでに大勢の人で見動きもままならなかった。女性議員の抵抗の様子が伝えられ盛り上がる。警察の警備は姑息である。国会正門方向の道を遮断し、正門前の道路は大型の車で占拠している。参加者たちが正門前の道路を占めることを拒むためだ。警察はこうした形で、つまりは人々が自然に集まってきて、占拠状態が出現するのを想像していなかってのだろうが、分断し、全体的の意思表示になることを妨害するだけだ。彼らの政治的意図が見え見えで怒りが湧く。他方で安全のため誘導しているというのだ。警察側の姑息さは今にはじまったことではないが、僕らの意思と力次第でこんなことは乗り越えられる。台湾や香港の学生や市民たちのことを想起するまでもなく本格的な国会周辺の占拠は可能である。
集会の発言を耳に留めつつ国会の周辺を少し歩くが、想起するのはやはり1960年安保闘争のことだ。岸と佐藤の兄弟はデモ鎮圧に自衛隊の動員を画策したと言われる。当時の赤城防衛大臣や自衛隊の幕僚たちの反対で立ち消えになったが、このエピソードは重要な意味を持っているのだと思う。彼らが民主主義なるものをどう考えていたのかと深く関わるのである。言うまでもなく。これは岸の強行採決にも関係してくることだ。この岸のあり方を「独裁」とか「民主主義を破壊するもの」という批判が強く出てきたが、それ以上に彼は民主主義を政治の運営上のことに考えたに過ぎなかったのではないか。国民の意志が実現すること、いうなら国民主権が民主主義の根本であることなんぞはまともに考えたことはなかったのではないのか。彼らの政治思想の根本は国家主権(国民主権に対しての)を信奉する国家主義であり、政治の運営面でのみ民主主義を取り入れていたにすぎないのだ。岸と佐藤の兄弟の自衛隊動員画策も強行採決もこの矛盾が露呈したことにほかんらなかった。
安倍はそっくり同じ政治思想を踏襲している。彼が平気で憲法解釈の変更に踏み切り、憲法違反の指摘に無視しているのも、彼にとっては、憲法は政治運営(議会運営など)の面で考量を払われるものではあっても、政治の精神というか、政治を根本的に律していくものではないのだ。彼ら口にする法治は中国(アジア)流の法治であって、近代的な法治ではない(沖縄への対応をみよ)、人々の「アベ政治は許さない」という声はこの根本に向けられているのだ。こんなことを連想しながら国会の周辺を歩いたが、今日も明日もまた国会に行く。国会に出掛けよう。それが、今なすべきことだ。(三上治)
戦争法案廃案!安倍政権退陣の行動予定から
連日 13時~17時国会正門前座り込み 18時30分正門前大集会。(予定などはテントに問い合わせてください)
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。