奥田愛基さんと家族への「殺害予告」は絶対に許せない
- 2015年 10月 3日
- 交流の広場
- 植村 隆
シールズの奥田愛基さんと家族への殺害予告は犯罪だ。
同じような被害を受け続けている私は、この卑劣な犯罪行為を見過ごすことはできな
い。
奥田さんは、シールズの中心メンバーとして安保関連法案に反対し続けてきた。
この国には、自分たちにとって不都合なことを言う人を力づくで黙らせようとする勢
力が存在する。
私は1991年、韓国で元日本軍慰安婦が被害証言を始めたという記事を書いたことで、
一部メディアやネットでバッシングされてきた。
私が神戸の大学に転職が決まったことが「週刊文春」で昨年1月末に報じられたこと
をきっかけに、一気にエスカレートした。
私を慰安婦問題の捏造記者だとする 「週刊文春」の記事はネットで拡散し、大学側
に抗議電話やメールなどが相次いだことで、私は転職先を失った。
非常勤講師を務める北星学園大学にまで脅迫状がきた。
私だけでなく、高校生の娘は名指しで殺害予告を受けた。
たとえ、自分と異なる意見の持ち主だとしても、それを脅迫という暴力で封じ込めよ
うとする行為はあってはならない。
安倍首相には、「日本は民主主義の国だ。奥田さんへの脅迫は私が許さない」と言っ
てほしい。
意見が違っても、奥田さんの言論の自由を守る姿勢を示してほしい。
毅然とした政権の姿勢が、卑劣な行為の抑止になる。
奥田さん、ひるまず、ますますがんばってほしい。
私も負けない、ひるまない。
2015年10月1日
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