テント日誌11月8日(日) 経産省前テントひろば1520日
- 2015年 11月 9日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
「アベ政治を許さない」のタグを見ている人は…
今日は一日中雨、でも風がなかったので傘をさして数人で座り込む。
交差点をわたってやってきた女性、テントのこと知らなかったようで4年もやっているのですね。頑張って下さいとカンパしてくれた。
昨日も茨城からフェイスブックを見てやってきた女性が居た。
地元では反対運動が無い。放射能の線量が高いはずだけれど、市のモニタリングポストでは異常のないように出るが信じられない。
茨城でも子どもの甲状腺癌が出ているのにと嘆いてM子さんと長いこと話していた。
そして官庁街の真ん中にテントがあることに驚いていた。
テントは交流の場所として存在意義があるとあらためて思う。
今日は辺野古に警視庁から機動隊を派遣したことの抗議があったのでテントから数人で参加した。
警備が厳しく集まった人を正門前にも行かせず、辺野古リレーなどの要請書を警視庁は受け取りも拒否した。
事前に申しいれしてあったそうなのだが…
先日辺野古で不当逮捕された人も無事釈放され電話で元気な声を聞かせてくれたのでほっとした。
テントに戻ったら雨なのにM子さんが座っていたのでびっくり!
彼女の脱原発への思いの強さに励まされます。
帰りの電車の中で私がぶら下げている「アベ政治を許さない」のタグを見て「同じ思いですよ」と声をかけてくれた人が居て嬉しかった。
みんなあまり見てないと思ったけれど、案外見ているのかな?(I・K)
ますます意気軒昂のテントひろば
日曜の夜、あいにくの雨でもテントはにぎわっている。
今週の主役は「希望の牧場」の吉沢さん。「殺処分」を免れ放射能で斑点が身体についた牛たち、4年8か月経っても牧場で達者に過ごしているそう。最近は丈夫なフレコンバッグに入れて運ばれる県内の牧草を食している、浪江町も県も国もそれを認め、農水省は草の線量を厳しく確認するとか。人間様の愚かな行為の為に、高線量の放射能を浴びながらも命を長らえた牛たちは、何を考えているのだろう。大きな牛人形を乗せたトラックを曳いて沖縄までも行ってきた吉沢さんも事故直後に大量の被ばくをしたそうだ。が、気持ちがいつも高ぶっているからか、いたって元気。一眠りしたあと、まだ真っ暗の4時半頃に東京を発って行った。
第2テントには3人の女性が泊まった。黒髪で物品販売するOさん、映画監督のHさん、以前から泊まりたがっていて初めて許可されたTさん。9月16日の戦争法制反対に対する弾圧で不当逮捕されたばかりでなく、それを口実にがさ入れされた話。警察権力20人程がシェアハウスに踏み込み、捜査令状も見せずに窓から入り込んで中からドアのカギを開けて入室。まるで盗人と同じではないか。雑談が楽しく消灯時間を遅らせてしまった。
さらに2つの報道が話題になった。
前日のNHKのETV特集「それはホロコーストのリハーサルだった~障害者虐殺70年目の真実。素晴らしいドキュメントだった。ナチスが、障害者を隔離し、断種し、終にはガス室で殺す。この実績がユダヤ人大虐殺に使われたとは! どんな戦争・虐殺にも前触れがあり、司教の勇気ある発言が虐殺を中止させ、命を尊重しないと人を殺せてしまう。NHKの政権寄り国会中継やニュースを製作する人たちにも是非観せたい。
また、この日の25時に放送された日テレのNNNドキュメントも見逃さなかった。今年、鹿児島県の川内原発1・2号機が相次いで再稼働した。ある集落は原発から5.5キロしか離れていないのに、原発が立地していないため、“原発の地元”とみなされず、電力会社からは再稼働される日さえも知らされなかった。一方、日本一細長い半島の付け根に建つ愛媛県伊方原発。近く再稼働の予定だが、そこでは原発の西にある半島先端部に住む5千人がとても避難できない現実を伝えていた。
2つの素晴らしい当然のドキュメントが、夜中でなくゴールデンタイムに報道される時代が来ると良いのだが…。第1テントには6人も泊り、早朝に始発電車でテントに駆けつけてくれた人も現れる。
「安全、安い、電気足りない」の大嘘をつき通し事故の責任をとらない経産省、憲法も法律も国会もないがしろにして武器と原発の輸出を推進する安倍政権、イチエフ事故の収束も賠償も被ばく労働管理もいい加減にしておいて多額の黒字を出す東電、憲法で保障された表現の自由をないがしろにしてアベ政治を許す司法。これらの国家権力に対峙しながら、それゆえにますます意気軒昂の経産省前テントひろばである。 (K・M)
テント企画の映画会
次回は14日(土)19時からです。
いつも通り、映画は無料、懇親会(ディスカッション)はカンパ制です。
場所は第二テント、万が一の時は事務所の予定です。
タイトルは「文革宣伝画」
胡傑監督最新作です。
文化大革命の時代にポスターや壁画、ビラなどプロパガンダ絵を描いていた人々のインタビューからなるドキュメンタリー。 本邦プレ初公開、日本語字幕付き 先週、字幕付を入手した出来立てホヤホヤです。
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