テント日誌12月31日…テントひろばここに在り
- 2016年 1月 1日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1573日
テントひろばここに在り
「テントにて年の惜しみをつくづくと」なんて下手な一句をひねるためにやってきたのではないが、テントひろばの椅子に座っていると今年は惜しまれる人の訃報を多く聞いたものだと思った。今日の東京新聞には2015年の墓碑銘が出ていたが、鶴見俊輔さんと原節子さんの写真が一際大きく掲載されていた。彼らについてはこの日誌でも触れたのが、こころの波紋はしばらく続くのだろうと思う。身近な友人の訃報もあって、年惜しみとそれが重なってある。こうしてこころにしこりが残されたのが今年だったのだろうか。それが今年の意味なのだろうか。今年は来ないのか、と噂をしていたら、地下足袋姿の若い女性の職人さんが、テントの入口に門松を作りに来てくれた。山梨から来ていただいたようだが、本当にありがとう。経産省の門松と違ってこちらにはこころがこもっているのだ、といいたい。でも、本当に遠いところをありがとう。テントにか各地からいろいろのものが送られてくるが、こちらにもお礼を申しあげたい。
無残にも枝を切り落とされ裸木になった向こうには国会議事堂が浮かんで見えるテント前ひろばにやってきて、今年のことを想起しているのだが、それにしても灯りも見えない経産省を見上げていると名状しがたい怒りというか、思いがやってくる。「よくやるよな、お前たちはどんな神経なのだ」と声を張り上げたくなる。年の暮れのどさくさに、福井地裁の判決まで根回し(?)して高浜原発の再稼働を進めるとは、だ。お上というか、日本の権力の構造なんて少しも変ってなんかいないじゃないかという嘆息が自然にでる。君たちは国民の声をどう思っているんだ、という声ならぬ声を発したい。届かない声かもしれないが、僕の方はつぶやかざるをえないのだ。テントの中では昨日の東京新聞に出ていた‘「核のごみ」は暗礁 再稼働急ぐ関電’という記事のことが話題になった。多くから指摘されている使用済み核燃料のことは見通しのないままに再稼働だけは急ぐのか。どうしても電気が足りないという事情があるのならまだしも、それはない。無責任で利己的な所業に誰しも怒らざるをえないのだ。そんなのやがて諦めるだろうと人を喰ったような傲慢な気持ちにあるのか。
テントには鮮やかな赤い文字「テントひろばここにあり」というが張られている。怒りのこころここにあり、ということでもあるのだ。官僚たちの構えの深さには驚いているところもあるが、それは僕らが怒りを忘れたことでも、君たちを許したことでもない。僕らは紋切型になるが、怒りを忘れたわけでも、闘いをあきらめたわけじゃない。僕らも時間をかけて、あらゆる知恵をだして、静かだが果てしのない闘いを続ける。来年の事を言うと鬼がわらうというが、笑われたって言い、僕らはその鬼になって闘う。 (三上治)
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- 年末年始は経産省前テントひろばへ! ―
(テント年始企画)
●1月1日(金) 00:30〜燃え尽きるまで
『こら(筑紫)哲也!何ばしちょっとか!Vol.2 大島渚、野坂昭如も、水木しげるもいらっしゃーい♪安保なんかアンポンタン!朝まで生激論会!』
●1月2日(土)10時集合 10時半スタート 12時半まで
2016新春経産省包囲マラソン
トップランナーには【経産省包囲したで賞】授与。走った後はトン汁で体温めます。参加申し込み先 たかはしひでみ(090-7217-4812)
●1月3日(日) 12時―14時30分
新春川柳句会 乱鬼龍選
15:00〜燃え尽きるまで。
第96回「After311〜霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ‼︎」2016新春スペシャル
経産省前テント・オープンマイク特別篇
★主催:浦邉 力
●1月4日(月)10時―11時30分
新春経産省前餅つき大会
搗きたての御餅を持って霞ヶ関界隈の官庁へのご挨拶周りも行います
●1月7日(木) 18:30〜21:00
第97回「After311〜霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ‼︎」
経産省前テント・オープンマイク
★主催:浦邉 力
●1月10日(日)14時―
新春講談・落語会
年明けの国会周辺での行動等から
◆通常国会は1月4日(月)に開会し、まずは補正予算の審議が行われます。開会日の4日は以下の行動があります。
戦争法廃止!安倍内閣退陣!1・4国会開会日総がかり行動 4日(月)12時~13時 衆議院第2議員会館前を中心にした行動です。
◆20日に記者会見し発足した「市民連合」。詳しくは
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/b6750f101362b30b07c55fee268a978f
「市民連合」の最初の行動は1月5日(火)正午~午後1時半、新宿西口での街頭宣伝です。野党などのあいさつが予定されます。
●関西電力東京支社抗議行動 高浜原発再稼働やめろ!
日 時:1月6日(水)17:30より18:30
場 所:富国生命ビル前(地下鉄三田線内幸町駅A7出口すぐ)
よびかけ:再稼働阻止全国ネットワーク
1/6東電は原発事故の責任をとれ!第27回東京電力本店合同抗議行動 東電解体!汚染水止めろ!柏崎刈羽原発再稼働するな!原発再稼働は日本を滅ぼす
日 時:1月6日(水)18:30より19:30
場 所:東電本店前(JR・地下鉄新橋駅徒歩5分)
よびかけ:経産省前テントひろば・たんぽぽ舎
賛同団体:東電株主代表訴訟など約122団体
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経産省前テントひろば・反原発美術館
Occupy Kasumigaseki Anti-nuclear Tent Museum
「経産省前テントひろば・反原発美術館」がオープンしました!
反原発美術館は好評で毎日多くの人が訪れています。テントに顔を出したり、足を運んだ人だけでなく、通り掛りの人も寄っていただいております。
<経産省前テントひろば 反原発美術館>
年中無休・入場無料
開館時間:12:00~20:00
※イベント開催時は、開館時間が異なる場合があります。
※原則無休ですがメンテナンス等の事情により休館している場合もあります。
美術館所在地:東京都千代田区霞が関1-3-1
最寄駅:東京メトロ「霞が関」駅A12a出口、銀座線「虎ノ門」駅7番出口
主催:原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに
コーディネーター:早川由美子(映画監督)
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