たんぽぽ舎から TMM:No2687
- 2016年 1月 22日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2687】
2016年1月22日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.電力自由化で、電源構成を自力で調査中-連盟が・・・
ちょっといい話 反原発自治体議員・市民連盟の活躍
柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.母親の一番の仕事は子供の命を守ること
東京電力から一括して自主避難者の家賃を納めさせてほしい!
東電福島第一原発事故による自主避難者、特に母子避難者の現状と課題について (その2)
ふくしま野風 (福島県より東京都内へ自主避難)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆1/25(月)~29(金) 関電本店連日抗議スタンディング
★4.新聞より
◆高浜3号機 月内起動も 新基準3基目 再稼働へ最終調整
(1月22日東京新聞より抜粋)
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※1/23(土)槌田ゼミにご参加を!
・槌田敦連続講座新シリーズ(槌田ゼミ)
「沸騰水型原子炉の欠陥」-核兵器生産可能な原子炉-
昨年まで、再稼働の攻撃にさらされている加圧水型原子炉の問題について、問題点を挙げ「勧告書」を提起してきました。今年はいよいよ沸騰水型です。
日 時:1月23日(土)14:00より16:00
場 所:スペースたんぽぽ 参加費:800円
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┗■1.電力自由化で、電源構成を自力で調査中-連盟が・・・
| ちょっといい話 反原発自治体議員・市民連盟の活躍
└────柳田真(たんぽぽ舎・再稼働阻止全国ネットワーク)
○再稼働阻止ネットワークを構成する5団体のうちの一つである反原発自治体議員・市民連盟(略称、連盟)がうれしい調査活動を始めた。それは、経産省と原発電力会社がつるんでやらなかった電源構成の内容を自力で調査することに着手したのだ。
電力自由化で110社くらいが新たに参加するがそのうちの37社が家庭への小売だ。(その一覧がサンデー毎日1月31日号(1/19発売)に載っている)その新電力37社の電源構成を自力で会社へ問い合わせることを1月19日(火)の定例会で決めて、連盟に参加している各議員が分担して早速調査に着手した。
○新電力会社の電気が天然ガス発電(効率60%)か原発エネルギーか再生エネルギーか、等は最も知りたいところ。商品(電気も商品)の中味を知りたいと思うのは、商品を買う側にとっては当然の要望。経産省と電力会社が共謀してやらないなら、私たちの自力でやろうというわけだ。調査結果の内容は近日連盟のHPに掲載される予定。(たんぽぽ舎のHPもリンク予定)
○これ以外でも、四国電力伊方原発の再稼働(春頃予定と言われている)に反対し、愛媛県まで東京から出かけていって原発のある佐田半島の市町議会をまわって「住民の意見を聞く場をつくれ」「住民避難を確実にせよ」等の活動を近日中に実施する予定。
※たんぽぽ舎も何人かの市民がこの議員・市民連盟に参加しています。
(連盟は市民の参加歓迎 年会費3000円 近日2000円に下げる予定)
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┗■2.母親の一番の仕事は子供の命を守ること
| 東京電力から一括して自主避難者の家賃を納めさせてほしい!
| 東電福島第一原発事故による自主避難者、特に母子避難者の現状と課題について (その2)
└──── ふくしま野風 (福島県より東京都内へ自主避難)
※「地震と原発事故情報」編集部より
過日、たんぽぽ舎の会合でふくしま野風さんのお話を聞きました。
重要なお話ですので、3回に分けて掲載致します。
4.福島第一原発事故は現在進行形の事故
福島県や国は、原発事故はすでに終わったかのように、「原発事故の教訓をふまえ」などと言いますが、原発事故は現在進行形の事故なのです。
すでに、福島県内では小児甲状腺ガンとガン疑いの子供が152人に達し、「多発」とされました。100人以上も子供が甲状腺ガンになっていて一部のメディアにしか報道されず、一般の人々は知りません。
昨年12月都内の地元の区議会議員に偶然会ったので、女性議員で大震災以降毎年私のいるみなし仮設住宅の母子避難者達の集会にも来てもらっていた一番身近な議員さんだったので、甲状腺ガンの子供が152人の発表に怒りのたまっていた私はたまらず、議員さんに訴えました。
「福島県では甲状腺ガンとガン疑いの子供が152人も出てるのに、政府はいつになったら原発事故由来の健康被害と認めるのか!来年になったら200人超えるぞ!」と噛みつきました。
東京都内の区議会議員はそのニュースを知らず、大変驚いていました。
「東京や区内のことで忙しいのはわかりますが、NHKからして情報隠しをしてるんですよ。NHKのウェブニュースでは出るけど、絶対テレビの放送では子供の被曝のニュースは出さないんですよ。
私達福島県民は首都圏の人達のために40年も電気を作って送電していたのに、全くオリンピックや外国人の爆買いに浮かれてる場合ですか?!」と言いました。
私は首都圏に自主避難で母子避難したママ達と交流がありますし、私が入居したみなし仮設には東京里帰りプロジェクトで、大震災の年に赤ちゃんを産んだママ達ばかり6~7人が入居していました。
いずれも乳幼児連れで出産して、その上母子避難だから一人親状態。夫はたまに来るだけという[赤ちゃんの子育てをしながら一人で2~3人の子供の子育てをする]というママ達で精神的肉体的、経済的に苦しいです。
一人親状態で福島での大量初期被曝を体験してから、避難先を転々としてみなし仮設住宅に入居した方が多く、[子供の甲状腺ガン検診]や、[2リットルも子供のおしっこを集めなければいけないセシウムの尿検査]をしたり、[子供に嚢胞や結節が見つかって不安な思いをしたり]と気の休まる時がありません。
5.公立保育園は待機児童の壁が厚く30~40人待ち、
区役所に10数回通い3年間も入園願いを出し続けた
私立幼稚園は保育料が高く1ヶ月4万5千円かかると言われた
さらに首都圏の子育て環境は特殊です。大震災の年に赤ちゃんだった子供達も成長し、3歳になると保育園や幼稚園に入れたくなります。我が家は6畳一間と台所だけの家で、お子さんが2~3人でも6畳と4畳の部屋がある住宅に入居した母子避難者が多く狭い住環境です。
首都圏以外の都道府県に避難したのなら普通に公立の近くの幼稚園に入れるはずなので悩まなくてもいいのですが、東京や神奈川県に母子避難したママ達に聞くと保育園はなかなか入れない。近くで通える幼稚園は私立しかない。
私の子供の場合も保育園は待機児童の壁が厚く30~40人待ちなので、区役所に10数回通い3年間も入園願いを出し続けました。しかし区の職員から、「保育園の待機児童の順番待ちは一日8時間以上働いているママ達がずらりと並んでいるので、あきらめて私立幼稚園を探して下さい。」と言われ、とうとう観念して同じ団地の母子避難ママに私立幼稚園の入園について聞きました。
「近くて安い私立幼稚園は面接の整理券を3月1日に配布するが、倍率が高くて何十人も並ぶ。説明会には百人以上来る。朝5時に並ばないと面接の整理券はもらえない!」
その母子避難ママは、3人子供がいますが、自分は朝5時に並んだ。普通に両親がいれば、夫が前の日から徹夜で並んで整理券をもらうのが普通。」との事です。ひどく驚き頭が痛くなりました。
3月1日はまだ冬の寒さが残っているし、3歳の子供を朝5時から連れていって並ばなければ面接の整理券も入手出来ない。と聞いてがく然としました。目の前が真っ暗になりました。
平成26年の秋頃でしたが、私は病気もあり子供も小さくて一人親ですから、他に家族はいません。私の代わりに朝5時に並んでくれる人を探して、知り合いに片っぱしから頼んで回りました。日中ならともかくまだ日も明けない暗い朝方に外で寒いのに並んでくれる人を探すのは不可能に思えて、次々断られてどうしたらいいのか悩み続け、座り込んで泣いたこともあります。他の幼稚園にも見学に行きました。
区立幼稚園は区に2つしかなく、片道一時間の通園で電車とバスを乗り継がないと行けず無理であきらめました。
少し遠いけど給食などにこだわりのある私立幼稚園は保育料が高く、1ヶ月4万5千円かかると言われて経済的に無理でした。
他にもバスの送迎がついている遠めの私立幼稚園に見学に行った時は、私が離婚して母子家庭であったため、園長からいきなり「あんた、金払えんの?!」と言われ、唖然としました。
「自主避難でも世帯全員避難してる世帯は純粋な保育料は免除されるので大丈夫です。バス代や教材費暖房費などは自分で払えます。」と私が言うと、園長は「うちでは避難者はまだ入ったことないんだよねー。」と言われ、幼稚園代が払えるなら、面接してやってもよいという高圧的な態度の園長で私立の経営者だとこんな感じになるのか、こんな園に子供を入れてもよいか迷ってしまいました。
私の住んでいる地域は東京23区内ですが公営住宅が多く、子供の数も多いのに保育園幼稚園は全然足りない。それなのに近くの私立幼稚園が2園も廃園してしまい、乳幼児は行き所がなくあふれている状態です。
その他昨年4月からあまりにも幼稚園が足りないので、それまで兄弟のいる世帯は優先的に同じ幼稚園に入れるという規則がなくなり、兄弟でも入れない!または子供の送迎を2ヵ所行かなくてはならない事態になり、幼稚園生の母親達は悲鳴を上げています!
さて話を戻して私は朝5時に面接の整理券をもらいに並んでくれる親切な人がギリギリに見つかり、3月1日の朝5時に雨の中を並んでもらい、私と子供は朝7時に私立幼稚園に並びに行きました。ようやく整理券はもらえたものの、5時半に並んだ人は整理券がもらえませんでした。正式な定員は70名ですが、30人だけ面接の用意があったようです。
その後面接の時に、他のママに会って話をしましたが、「やはり5時半に夫を並ばせたら整理券もらえなかった」、とか、「東京は小学校に入ると授業の運びが早いから3歳の子供にひらがなカタカナ、数字はもう覚えさせた」とか話されたので、私は東京は大変だなぁーと、こんな競争社会に小さな子供のうちから入ってしまうのかと不安になりました。
そこで、都内に母子避難したママ達のNPO[ママネット]に行って相談すると、母親が東京出身の母子避難ママは、「それでしょうがないね、ここは東京だから」と割りきるしかないという反応でした。
私立幼稚園の幼稚園代が高いというのは、大震災の翌年から声があがっていました。特に母子避難で夫は福島県で正社員として働いている世帯は、夫の収入によって保育料が決まるという同じ区内の一般の人々と同じ扱いになっていました。
(その3へ続く)
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆1/25(月)~29(金) 関電本店連日抗議スタンディング
日 時:1月25日(月)から29日(金)午前9時より午後6時
場 所:大阪市 関電本店前
主 催:原発ゼロ上牧行動(坂元)
http://takatukigomi.sblo.jp/article/171604276.html
高浜原発再稼働反対行動、現地も大事、本店も重要。
高浜3、4号機の再稼働反対の行動は1月24日高浜現地で全国集会があります。
関電本店には、福井県民会議が高浜原発の制御棒を抜くと予定されている前日の1月27日に「関西電力包囲全国抗議行動」を呼びかけています。
現地も大事、本店も重要です。
私(上牧行動・坂元)は24日の現地集会参加の後は、25日(月)から29日(金)まで関電本店の連日抗議スタンディングをやります。
今回の高浜原発再稼働反対のアクションとして、若狭、福井から関電本店に押し寄せてくるのは画期的な行動です。
現地も大事、本店も重要。
現地へ行ける人は現地へ、本店にこれる人は本店に。
上牧行動は関電本店連日抗議スタンディングを呼びかけます。
コール、アピール、関電ぐるぐる散歩、楽しく抗議行動をしましょう。
メッセージボード、楽器などの鳴り物歓迎です。
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┗■4.新聞より
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◆高浜3号機 月内起動も 新基準3基目 再稼働へ最終調整
関西電力が29日に高浜原発3号機(福井県)の原子炉を起動し、再稼働させる方向で最終調整していることが、分かった。原子力規制委員会による新規制基準施行後、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)に次いで3基目の再稼働で、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使った初めてのプルサーマル発電となる。
関係者によると、関電は29日午前から原子炉の核分裂を抑える制御棒が正常に作動するかどうかなどを確認し、午後に原子炉を起動させる方向で準備を進めているという。半日程度で核分裂反応が安定的に持続する「臨界」に達する見通し。(後略)
(1月22日東京新聞より抜粋)
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