テント日誌1月22日…テントひろばの宿直当番
- 2016年 1月 24日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1596日
昨日はテントひろばの宿直当番
おはようございます!
昨夜は、経産省前テントひろばの宿直当番。
手術入院から静養していたAさんが早くも復帰され、久々にぎやかにまた、みなさんの御支援で無事迎えられた今朝は、
<a href=”https://twitter.com/tentohiloba/status/690326478639116289“>しっかりツイキャス報告</a>してくれた若手Tさんたちに後を託して参り、一息つきました。
凍える泊まり番で語らう中で、今週末からさらに寒さが増すとの予報の福井わかさ高浜町に想いを馳せました。
先月、「事故20周年【’15もんじゅを廃炉へ! ジョイント 高浜原発3,4号機の再稼働阻止!】全国集会」の後、福井県のWさん御案内の濃密な弾丸ツアーに御誘い頂き、超少数短時間での<a href=”http://twitcasting.tv/showering00/movie/222079358“>高浜原発ゲート前抗議</a>等の想い出も甦りました。
もちろん今は、ないし、来週はすっかり雪化粧か、吹雪でしょうか‥
立地地元には、「命もカネも」生活に直結している人々も多く、特に直ぐ一ヶ月後にも企まれている4号機再稼働にはさらに多くの地元の方々が立ち上がれるように、と行動には賛否あれこれ議論が尽きませんし、実際には猛吹雪や、思わぬ妨害者が雪合戦に乱入したり、それどころで無くなるかも知れませんが、可愛い雪ダルマなどオブジェ、カマクラは内側から照らしたり、で、真冬の雪国の地元らしく、また楽しく、再稼働への抗議アピール、可視化できたらイイネ!など妄想が膨らみました。
たとえ直ぐ、無残に壊され潰されるかも知れないとしても…
(ティヴィー・シャワ)
・・・・・・・・・・
寒さに怖気づいてなんかいられない
寒いのは1月も半ば過ぎからだ。大寒というけれど、よく似合う言葉である。それを実感するようになったのは何年もテントで過ごしてきたからだが、少しは暖かくても風は冷たい。今年は身体がいつもよりは敏感に反応する気がする。昨年の病が尾を引いているのかもしれないが、行動が渋りがちになるのがつらい。でも、今年はじっくり春を待つか。とは言っても政治的動きは待ってはいてはくれない。そんな思いもあって経産省前の集会に来た。渕上さんが汚染水のことなど灯りの消えない経産省本館に向かってアピールをしている。福島からいらした黒田節子さんも声をあげている。我ら叫べども聞こえぬ森のようにダンマリを決め込む経産省から反応はない。いつもの光景といえばそれまでだが、やっぱり理不尽だというしかない。
経産省は原発に対する国民(市民や地域住民)の声を聴く耳もたぬかのようの無視し、原発再稼働を進めて来た。原発再稼働をするのは九電や関電などの事業体であるが、それを国家事業として支えてきたのは経産省などの官僚である。彼らはこの国民に声に向かって、原発を再稼働する目的や意味、それが予測させる危険などについて一切の説明もしなかったし、見解を述べてこなかった。林経産大臣が西川福井県知事との会談で、高浜原発3号機の再稼働に同意したのを英断とほめた記事は読んだ。けれども、彼は、国民に向かって、地域住民に対してなんの所見も述べなかったし、疑念に答えもしなかった。わずか、何百年か前には武士官僚たちが君臨していたのがこの経産省などの官僚街であるが、権力構造として何が変わったのか。官僚の専制政治という意味ではさして変わりはないではないか。僕らの声を冷たい風がかき消すように、彼らも分厚い窓で声を遮ってふんぞり返っているのかもしれない。そう言っても彼らも。原発再稼働に後ろめたい気持ちはあるのだと思う。九電は川内原発の再稼働をした途端に、その前提だった免震棟建設掲額を撤去した。こうした行為を心穏やかに認めるのか。
経産省の官僚たちもこの館を出ればただの市民であるかもしれない。アウシュビッツの所員たちが、そこを離れれば市民だったように。惨劇はこんな日常の中でおこなわれたように、原発がもたらす惨劇もこんなふうに準備させるのかもしれない。僕らは福島第一原発事故がこんな風に準備されてきたのを既に知っているではないのか。このことを繰り返さないためには国家を、そして官僚を開くしかない。テントも、経産省前のアピールも開くための行為である。寒さなんかに怖気づいていられない。
つまらないものの見本のような施政方針演説
いつ頃までだろうか。首相の施政方針演説を真面目に聞いたり、読もうとしたりしたのは(?)記憶にあるのは確か鳩山由紀夫が首相だった頃だろう。彼の施政方針演説はなかなかのものだった。そう記憶している。安倍首相の施政方針演説はどうか。地方創生、一億総活躍などの言葉が挑戦という言葉とともに踊っている。安倍政権になって官僚たちが総がかりで支援体制に入っていろいろの言葉を創りだした。言葉としては悪くないとは思うのもあるが、中身が伴わない。例えば、地方創生というなら、沖縄や福島をどうしているか、原発問題をどうしているか、と問えばいい。地域社会で今、起こっていること、そこで住民たちが、必死でやろうとしていることに、視線も手も向いていないではないか。中央集権化した官僚たちの支配再編のための政策が披瀝されているだけではないか。例えば、地方創生とエネルギ―産業、あるいは原発問題を考えただけでも、彼らが何をやっているか明瞭ではないのか。
原発再稼働ではなく、地産地消のエネルギ―産業の創出は地方創生の柱になるではないか。僕は地方出身だから、都心から帰れなかったことも含めて、地方のことはよく考えるし、その現状の報告もこまめに読む方だ。でも、政治家や官僚たちの政策には想像力というかヴィジョンが感じられない。確かにこの施政方針演説にはありたけの美辞麗句が並べられている。官僚の作文としてはよくできている類かもしれない。でも、あの福島の原発事故で国土が喪失し、生活に根付いた自然と文化が損なわれ、その回復の見通しもたたないことへの反省も言及もない。地方創生どころか、地方を根本的に破壊した原発事故の反省一つなく、再稼働を進めて何が地方創生か。
高度成長が終わり、成熟時代の今、地方創生は大事な課題だというだけではなく、おおきな契機のあることだ。これには生産や消費の構造の、生活に即したものへの転換が要請される。時代の新しい欲望と生産の転換であり、それは自然発生的に生まれているのである。中央集権化と歩を一にして進んできた、重厚長大な産業ではなく、生活の再生産に対応した産業が不可避なのだ。それを育て発展させるための、理解力や構想力が保守の政治家や官僚にはない。TPPへの言い訳がましい対応が羅列されているが、明治時代以降の地方の解体や掘り崩しについての歴史的検討の再生の構想なんて断片すらみえないではないか。
安倍首相のお気に入りの軍需産業はこれとは正反対のものだ。武器輸出の条件を緩和し、武器輸出狂奔し、その産業強化に走ることは産業創出もふくめた地方創生とどう関係するのか。地方創生といいながら沖縄新基地建設や原発再稼働などそれに反することだけやっているだけではないか。地方創生というなら一番肝心の地域住民の気持ちや感情を大事にすることが欠けているのだ。
安倍晋三はこの施政方針演説ではあまり触れていないが、憲法改正に進もうとしている。前の日誌で書いた戦争の事と憲法改正の動きについて触れたかったがこれは次の機会にしたい。
・・・・・・・・・・
毎週(金)は17時~18時に経産省前抗議行動
「原発現地へ行く会」及び再稼働阻止全国ネットワークからの案内です。
全国各地から現地の活動を応援!
高浜原発を動かすな!
高浜現地/関電包囲大阪行動に基金より交通費補助
2つの行動に参加しよう
申込み方法は末尾にあります。
《1》高浜行動
☆「高浜原発再稼働を許さない!1.24全国集会」
日時:1月24日(日) 12時~
場所:高浜原発ゲート前ほか
主催:高浜原発再稼働を許さない!1.24全国集会実行委
呼びかけ団体:「若狭の原発を考える会」
協賛団体:「原子力発電に反対する福井県民会議」ほか
○現地での行動予定(24日)
12:00 高浜原発先の展望所で集会
12:15 デモ出発(高浜原発正門まで)
12:45 高浜原発へ抗議申し入れ(正門前)
13:00 出発(高浜町文化会館へ)
14:00 全国集会開会(高浜町文化会館)
15:30 集会終了
15:45 デモ出発(町内デモ)
16:30 デモ終了(JR 若狭高浜駅前、流れ解散)
18:00~20:00 再稼働阻止全国ネットワーク交流会予定
高浜原発と駅間の路線バスはありません
【高浜町レンタカーTEL0770-72-1326】【タクシー3300円】
○交通(東京から)
1 高浜往復バス(往復で費用5千円)
▼往路:1月23日(土)23時、新宿西口スバルビル前
到着:高浜町に24日(日)早朝到着予定、12時前には高浜原発展望所着、正門前~高浜町文化会館にバス移動
▼復路:24日(日)22時頃、高浜町駅付近発
帰着:25日(月)早朝新宿着
▼費用:バス代個人負担額は5千円(往路のみ、復路のみも負担額は5千円)
2 列車・車等利用(1万円補助)
(大阪、京都、滋賀、兵庫、奈良、福井を除く)全国から現地行動へ参加する皆様に交通費補助をします。
全国、首都圏共通 1万円 *団体での申し込みはご遠慮願います。
経路は各自で確認願います。下記の経路は一例です。
経路1 東京7:33(ひかり503号)~米原9:56(しらさぎ3号)~敦賀10:44(小浜線)~若狭高浜12:31(タクシー)~原発現地
経路2 東京6:50~京都9:25~綾部10:33~東舞鶴11:04~若狭高浜11:24
経路3 京都8:15(湖西線)~近江今津(JRバス)9:25~小浜10:25
小浜発高浜行きは12:04発 (レンタカーなどの手配必要)
3 その他
現地実行委では、京都発(8時45分)及び大阪発(8時)のバスも準備しています。
直接実行委に問合せ願います。
但し、「原発現地へ行く会」の補助対象外です。
《2》大阪行動(関電本店)
☆1・27(水)高浜原発再稼働を許さない!関電包囲全国行動
日時:1月27日(水)16:00~20:00
(Ⅰ部、16:00~18:00、Ⅱ部、18:30~20:00)
場所:関西電力本店前(大阪市北区中之島3丁目6番16号)
主催:「高浜原発再稼働許さない!関電包囲全国行動」実行委員会
呼びかけ:原子力発電に反対する福井県民会議
連絡先:宮下正一(原子力発電に反対する福井県民会議)
TEL 0776-21-5321(代)
木原壯林(若狭の原発を考える会)
TEL 090-1965-7102
○交通(1万円補助)
近畿以外からの参加者に交通費を補助(東京からの場合:1万円)します。
新幹線、在来線、高速バスなどの経路は各自で確認願います。
《3》申込み方法
○申込先
原発現地へ行く会
Fax 03-3238-0797
E-mail: info@sendaiikou.com
(注意:本メールに「返信」しても受付出来ません。)
問合せ:070‐5019‐5907
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。