「安倍政権 NO! ☆ 0214大行進 in 渋谷」集会とデモに参加
- 2016年 2月 15日
- 評論・紹介・意見
- 合澤清
午前中は雨にたたられ、台風並みの強風が吹き荒れる中、代々木公園「ケヤキ並木」の集会に行った。午前中に原宿の方から行ったせいか、最初はなんだか「掛け声は勇ましかったのに集まりは大したことないな」、という印象だった。しかしその後だんだん人が集まり始め、一時からの集会の頃には4000人程度(?)は集まったかなと思えた。
司会はSEALDsに所属する男女の若者二人が務めた。なんだか、全学連、全共闘以前の、まだ闘争が盛り上がっていない「のどかな」時代の頃のような雰囲気だった。
最初は、ミサオ・レッド・ウルフさんがかなり激しい調子で「反原発」を訴え、続いて政治学者で上智大学教授の中野晃一氏がスピーチし、それから精神科医の香山リカ氏が「バレンタインデーで、本当は愛をささやいているはずなのに、闘争に出てきたのは、安倍政権の悪政のせいだ」というようなことを訴えた。
それから政党の代表が、最初に民主党の菅直人氏、それから社民党の又市征治氏、共産党の小池晃氏―彼の演説の途中から右翼の街宣車が大音響で、渋谷方面の道をふさいで、妨害をやり始めた。何故か、警察官は説得(排除ではなく)をやりながら、しばらく放置、結局、その後の生活の党と山本太郎となかまたち 樋高 剛氏の演説が終わるまでは、そこに居座ったままだった。その後の維新の党の代表は来ていたのかどうか、分からないままになってしまう。
論調は終始「憲法を守れ」「民主主義を守れ」「参院選挙での協力体制を!」であり、集会もデモもそれに則って、誠に平和な、穏やかなものでした。
印象としては、デモスタイルではなく、そのまま渋谷を闊歩できる格好の女子学生が少しは来ていたかな、また、男子学生たちも平服で携帯マイクを握っているのが僕にはかえって「珍しかった」。
しかし、既に敵権力側は「ありとあらゆる手段に訴えて」―例えば放送法、電波法による報道弾圧、「緊急事態条項」というナチスの「全権委任法」まがいの独裁的弾圧法、などなど―反対運動の圧殺を試みようというのに、政党も反対運動参加者にもあまり深刻さが感じられないのが、かえって僕の不安感をかきたてることになった。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion5904:160215〕
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