たんぽぽ舎から TMM:No2713
- 2016年 2月 23日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2713】
2016年2月23日(火)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.検査を受けるべき方たち全員が検査を受けたとしたら
「悪性ないし悪性疑い」の方は合計で1027名
福島県子ども甲状腺検査の受診率の問題
武田信弘 (鹿児島県在住、元高校教員)
★2.台湾南部の地震は「対岸の火事」ではない
—-南海トラフ地震起こすプレートと同じ構図
「明日は我が身」かもしれないのである。
「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその139
島村英紀(地震学者)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆レイバーネットTV 第98号放送 (2月24日)
「あれから5年~福島からの避難者はいま」
◆集会:「スマートメーターは要らない!健康影響、プライバシー侵害を考える」
http://dennjiha.org/160227.pdf (2月27日)
◆311シンポジウム 福島を忘れない (3月11日)
★4.新聞より2つ
◆風力発電能力、原発抜く 世界で新設最多 日本は出遅れ
(2月21日東京新聞より)
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・脱原発川柳【汚染水 子々孫々へ 漏れつづけ】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※2月26日(金)緊急行動
高浜原発4号機再稼働阻止「現地緊急行動に連帯する!関電東京支社抗議」
日 時:2月26日(金)18:00~19:00
場 所:富国生命ビル前(内幸町)
主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549
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☆たんぽぽ舎第28回総会&27周年記念講演☆
日 時:2月28日(日)13:00開場~
第1部 13時30分より 第28回総会
第2部 15時より 記念講演 広瀬 隆さん「電力自由化で原発と東電を葬る」
内田雅敏さん「戦争法案と今後の私たち」
第3部 17時15分より懇親会 懇親会費:2500円
記念講演(資料代800円)と懇親会の両方出席の場合は3000円
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
第28回総会も含め、会員でない方の参加も歓迎です。
お問い合わせは、たんぽぽ舎(TEL 03-3238-9035)までお願い致します。
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┗■1. 検査を受けるべき方たち全員が検査を受けたとしたら
| 「悪性ないし悪性疑い」の方は合計で1027名
| 福島県子ども甲状腺検査の受診率の問題
└──── 武田信弘 (鹿児島県在住、元高校教員)
先行検査及び本格検査での各段階の受診率は次の通りです。全て、福島県の公表資料に記載されている数値であり、福島県自体が計算した結果の値です。
一次検査-二次検査- 細胞診- 手術
先行検査- 81.7%- 91.9%- 39.6%- 87.6%
本格検査- 62.1%- 64.4%- 19.7%- 31.5%
(*どの数値も、本来その検査を受けるべき人数を100%として、実際にその検査を受けた人数の割合を示しています。本格検査の細胞診19.7%の意味は、本来細胞診を受けるべき方が100名であったとしたら、20名しか実際には受診していなかったということです。)
では、本来、福島県の検査を受けるべき方たち全員が受けたと、上の受診率から逆算して「悪性ないし悪性疑い」の方たちの人数を推定してみます。
先行検査は380.5人となります。本格検査は647.2人となります。合計で1027名です。
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┗■2.台湾南部の地震は「対岸の火事」ではない
| —-南海トラフ地震起こすプレートと同じ構図
| 「明日は我が身」かもしれないのである。
| 「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」コラムその139
└──── 島村英紀(地震学者)
台湾南部で起きたマグニチュード(M)6.4の大地震から10 日あまりがたった。
16階建てのマンションが根こそぎ横倒しになって、このマンションだけで死者114人を数えた。台湾はこの地震の日から旧正月前後の春節の休暇に入っていた。このマンションも居住者以外に家族や親戚が集まっていたので犠牲者が多かった。
台湾はフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に潜り込んでいる。このため過去たびたび大地震が台湾を襲ってきた。
1999年には台湾中部でM7.7の「集集大地震」が発生して、2400人以上が死亡した。南投県・集集鎮付近では震度7だったと思われている。
この大地震のあと、台湾では建築基準が強化された。だが、今回倒れてしまったマンションはその強化の前、1994年に作られたものだった。
そのうえ、建築のときの手抜きがあったのではないかと言われている。鉄筋の本数が少なかったり、コンクリートの柱の中から、多数の空き缶が出てきたりしたからだ。
震源は台湾南部の高雄市で、震源の深さは10キロメートルあまりと浅かったために局地的な震度が大きかった。このため、高雄市の隣にある台南市で少なくとも7つのビルが倒壊した。
震度は雲林県で震度6、台南市で震度5を記録したとされている。本当に台南市で震度5だったなら、ふつうはマンションは倒れない。やはり手抜きだったのだろうか。
台湾で使われている震度階は日本と同じものだ。これは戦前の植民地時代に日本式のものを導入したからだ。
しかし厳密に言えば台湾のいまの震度階は日本のものと違う。それは、日本では1996年から震度5と震度6のそれぞれを強弱ふたつに分けて、震度0から震度7まで全体を10段階にしたためだ。台湾の震度階は、いわば「日本の昔の」震度階なのである。いま植民地でもない台湾に、新しい日本の震度階をまさか強制するわけにはいかなかったのだろう。
世界のほかの国ではすべて12段階の国際的なスケールになっている。前にこの連載で書いたように、韓国では2001年に日本式の震度をやめ、国際的な12段階のものに変更した。台湾と同じくかつての植民地だった韓国は日本風の震度を「押しつけられた」と感じたのだろう。
ところで、台湾でたびたび大地震を起こしているプレートの構図は琉球列島から四国・九州、そして東海地方まで続いている。同じフィリピン海プレートが同じユーラシアプレートの下に潜り込んでいるのである。恐れられている南海トラフ地震もこの構図が起こす。
じつは阪神淡路大震災(1995年)でも手抜きが明らかになった。地震で倒壊したビルでコンクリートの柱の中から廃材や空き缶が見つかったのだ。関西には限らない。地中杭が短いマンションも大地震が来てみないと安全かどうか分からない。
日本にとっては、この台湾の大地震は「対岸の火事」ではなくて「明日は我が身」かもしれないのである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より2月19日の記事)
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆レイバーネットTV 第98号放送
「あれから5年~福島からの避難者はいま」
・日 時 2016年2月24日(水)20:00~21:00
・視聴アドレス http://www.labornetjp.org/tv
・配信場所 バンブースタジオ(新宿三丁目・竹林閣)
ドキュメンタリー映画『原発の町を追われて』をつくった堀切さとみさんをキャスターに、映像を交えてゲストのお二人に思う存分語っていただきます。
○ゲスト 木田節子さん(富岡町から茨城県に避難)
鵜沼久江さん(双葉町から埼玉県に避難)
○映像 3分ビデオ「帰れない『ふるさと』」(作・高木成幸)ほか
*問い合わせ レイバーネットTV TEL03-3530-8588 labor-staff@labornetjp.org
◆集会:「スマートメーターは要らない!健康影響、プライバシー侵害を考える」
http://dennjiha.org/160227.pdf
日 時 2月27日(土)13:45~16:30(開場13:15)
場 所 文京シビックセンター 4階シルバーボール
http://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.htm
内 容 「その問題点/電磁波測定結果/健康被害を受けて/設置した東電との闘い」
主催・問合わせ 電磁波問題市民研究会協賛 NPO法人市民科学研究室
大久保(電話047-406-6608)または、http://dennjiha.o rg / からメールで
申込 不要
資料代 1,000円
■ 国は全ての家庭電力計をスマートメーターへ交換する方針。 他国では、既に健康被害の訴えが。 また、プライバシーの侵害も!? 電力自由化により「設置は必須」ってホント? スマートメーターとは何か、その問題点は?
■お願い 当日は電磁波・化学物質過敏症の方々の為、参加注意事項あり。チラシでご確認下さい。
◆311シンポジウム 福島を忘れない
日 時:2016年3月11日14:00-17:30(13:30受付開始)
会 場:参議院議員会館 講堂
タイトル:311シンポジウム 福島を忘れない
○内容:東日本大震災、そして福島第一原発事故から5年。事故被害は全く終わっていません。
避難区域の解除や住宅支援の打ち切りなどの帰還促進が進む一方、被ばく低減や健康管理政策は進まず、被災者をめぐる厳しい状況が続いています。2016年は同時に、チェルノブイリ原発事故から30年の節目でもあります。チェルノブイリ原発事故の影響で、今も健康被害に苦しむ人がいるのが現状です。3月11日、福島とチェルノブイリの現状を共有し、「いま必要なこと」を考えます。
詳細はこちら→http://www.foejapan.org/energy/evt/160311.html
主催者:国際環境NGO FoE Japan
連絡先:Tel:03-6909-5983, Fax:03-6909-5986,
Email : info@foejapan.org
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┗■4.新聞より
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◆風力発電能力、原発抜く 世界で新設最多 日本は出遅れ
世界の風力発電の発電能力が2015年末に14末比17%増の4億3242万キロワットに達し、初めて原子力の発電能力を上回ったことが、業界団体の「世界風力エネルギー会議」(GWEC、本部ベルギー)などの統計データで明らかになった。
15年に新設された風力発電は6301万キロワットと過去最大で、原発約60基分に相当する。技術革新による発電コストの低下や信頼性向上を実現し、東京電力福島第一原発事故などで停滞する原発を一気に追い抜いた形だ。日本は発電能力、新設ともに20位前後で、出遅れが鮮明になった。
GWECは「風力発電は化石燃料からの脱却を主導している。世界で市場拡大の動きがあり、16年は、より多様な地域で導入が期待できる」としている。
「世界原子力協会」(WNA、本部英国)の調べによると、原子力の発電能力は16年1月1日時点で3億8255万キロワットとなり、風力が5千万キロワット程度上回った。
国別の風力発電能力の上位五カ国は中国(1億4510万キロワット)、米国(7447万キロワット)、ドイツ(4495万キロワット)、インド(2509万キロワット)、スペイン(2303万キロワット)。日本は304万キロワットだった。
日本は25万キロワットで、前年の13万キロワットより増加したが、小規模にとどまっている。
(2月21日東京新聞より)
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