テント日誌2月24日…東京新聞での美術展/テント前の椅子に座りながら
- 2016年 2月 25日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1628日
東京新聞での美術展は素晴らしい
東京新聞に寄って「ふくしま避難住民の手仕事」展を見てテントに、素晴らしい作品ばかりで圧倒された。
テントに着くとKさんがチラシ折をしながらSさんの代わりに来た人を紹介してくれた。外でしばらく座っていたら、女性が少しですが、とカンパを下さった。
チラシを取っていく人も居て嬉しい。
原子力規制委員会傍聴してきたYさんが来たのでしばらく話して二人で参議院議院会館へ向かった。そして「原発事故被害者の救済を求める全国運動:第三期キックオフ集会」に参加今までの活動成果と第三期活動方針が話された後、いろいろな活動をしている方達からの報告があった。
政府は自主避難の人たちの住宅支援を打ち切り早く帰還させようとしている。
オリンピックまでに原発事故はなかったかのようにしたいためではないか。
原発から遠く離れた場所でも放射能汚染されている。
お母さんたちは子供のことが心配で自治体に要請し立ち上がっている。
自主避難して離婚に至ったケースなど家族がばらばらになっていることなどが話された。
第三期のでは以下のことを求めていく
1)原発事故避難者の住宅支援打ち切り撤回を
2)原発事故被害者の意思を無視したア避難区域の早期解除方針の撤回を。被害
者への賠償の2018年3月打ち切り撤回を
3)福島県内外における健診の充実・拡大と医療費の減免を!
そして世論の盛り上げと国会への請願を行うため、「100万人請願署名」を行う
そうです。3月2日のひだんれんの集会で署名用紙を配布するとのことです。
第二部では国会議員との大討論「原発被害者の声を国政に!」があったが、
私は一部だけで失礼した。(I・K)
・・・・・・・・・
テント前の椅子に座りながらのあれこれ
むかし、ある先人から新聞を丁寧に読んでいれば世の中の動きはわかるものだと、言われたことがあった。その人は俗にいうリタイア―の境遇にあったのだが、毎日、何紙か英文紙も含めて読んでいた。教えに従っているというわけではないが、私も比較的よく新聞を読む方だ。今や電車の中で新聞を読む人は少ない。考えてみれば紙面を広げるのははた迷惑かと肩の狭い思いで読んでいる。
新聞を丁寧に読んでも世の中の動きは分かりづらくなっているように思える。その要因はわかりづらさ一般ではなくて、ある種の秘密化が予想以上の速さで進められていることにあるように思う。国家権力の側での秘密化の動きがすすんでいて、これは戦争への道と密接に関連しているように思う。話題になった電波の停止議論も、その動きの一つでこういう議論の背後で報道の抑制(自主規制)は進んでいるのだろう。丁寧に新聞を読み、報道をこまめに見るだけでは世の中の動きがわかるというのは難しくなってきている。
私たちには新聞を読み、テレビなどの報道を見るのは世の中の動きを知る重要な方法である。それ以外にないとは言えないが重要なことで、それをやめるわけにはいかない。そこで読んだり、見たりというなかで、想像力や知力を働かせ読み・聞きの工夫をしなければならなくなってきているのだ。そこでちょっと違った連想をするとか、勘を働かせることが重要になってきていて、そこで研鑽をすることが大事なのだ。そのためには驚きというか、疑念を持つことが第一歩で、そのままで終わらないで少し思考をし続けることが大切ではないか。
最近、新聞を見ながらドキッとしたことの一つは自衛隊の現場組が制服組にたいして権限の大幅な委譲を要求した、とあったことだ。多分、多くの人が目にした記事であったと思う。この要求を制服組は拒否したとあるが、正直いって自衛隊はどうなっているのかという疑問と不安が頭をよぎった。自衛隊を軍隊と呼ぶかどうかは議論のあるとことだが、一応のところ軍隊とみなしておけば、その重要な構造的変化が生じているということがあると推察される。シリビアンコントロール(文民統制)といわれるが、これは危ういもので、現場組が力を増し、この構造を変えてくるのだろうとは想像してきたことだ。こういう動きは談判的に伝えられてはきたが、段々と進んでいるのだとおもえる。軍隊の統帥権については自然に戦前のことを連想する。統帥権の独立と軍隊の独断専行(中国大陸での関東軍の所業)で戦争が進行したことをよく知っているからである。今度海外派兵になれば、それに類する動きが自衛隊の指揮権限の変化としてでてくるのだろうと想像をしてきたからだ。
でも、僕がおやっと思ったことは自衛隊の権限の変更ということが、国民とは関係のないところで進んでいるということだった。これは官僚機構の内部改革ということではないのだ。僕は安保法案(戦争法案)の成立の結果として、自衛隊の官僚化が本格化するだろうと想像はしていたが、官僚化の進展がこんな風に出てきているのかと思った。ここで官僚化とは権力としての軍隊への再編のことであり、戦争ができる軍隊への強化である。安保法案を戦争法案とみることに、政府筋は否定的だったが、こうした動きを見るとこれは「戦争のできる国」にする戦争法案と機能しているのだと言える。法案が現実の動きと関係していることをみればあきらかである。にわかに強くなってきた武器輸出の規制緩和とその進展)と連動しているのをみるだけでも明瞭ではないか。いつの間にか膨大の予算のついたミサイル防衛のことを付け加えてもよい。
そしてこうした動きの中で注目すべきは秘密にことが進められるというか、その領域が多くなってきていることである。戦争できる体制は国民の知らないところで勝手に進み国民は辛うじて後追いでことを知らされるだけなのだ。特定秘密法案が予想以上の機能を発揮するのかも知れないと思う。憲法の前文には「日本国民は…政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し…」とある。これは戦争とは政府の行為(専制的行為)で進むことの反省であり、当然にも戦争が国家権力で秘密裡に準備され、進められてきたことを物語る。これは日本の国家権力、とりわけ官僚専制的性格と重なることである。憲法の前文にこういう言葉が出て来た背景には戦争は国民には秘密裡に進められるということの認識があったのだと思うが、同じ事態が進んできているのではないのか。
誰かが戦争は「秘密からはじまる」といっていたが、政府(官僚お含めた)の国民に対する秘密からはじまるというべきであろう。国民の知らぬところで戦争は準備され、進められる。国民はその結果というか、惨禍を受けるのだが、理不尽なことだ。政府や官僚の秘密化がすすむことに不断の警戒と注意をはらうべきである。国民の知る権利や自由ということは勝手に戦争をさせないためにとても如何に重要かを認識すべきだ。
僕らはこのテントに座りながら、原発再稼働を官僚たちがどのようにやってきたかを見て来た。官僚たちは原発のもたらした事故には無責任だし、今後のことにも責任をとらない。しかし、国民の意向や意思と無視し、勝手にことを進める。原発事故の惨禍を蒙るのは国民(地域住民)であって、官僚や権力者ではない。これは防衛省や自衛隊についても同じことが起きるといえる。
テントに座っていても、新聞を読むのと同じように政府の動きをつかむのはやさしくはないと思う。しかし、ここではそれをつかもうとする意欲が湧く、意欲のあるところで道は開ける。想像力と知力の働かせ方が肝要であるにしても意欲からしかことははじまらないのも確かだ。(三上治)
・・・・・・・・・・・・・・
毎週金曜日は5時から経産省前抗議行動(テントひろば主催)
官邸前抗議行動(6時毎30分から)もあり
高浜4号機再稼働阻止の為の現地からの行動案内。参加をお願い
関電は、運転開始から30年を経過した危険度の極めて高い
老朽原発である高浜3号機の再稼働を1月29日に強行しました。
さらに2月下旬には、同じく老朽な4号機をも再稼働させようとしています。
《 2・25(木)関電本店前「再稼働阻止」全国行動 》
◇第1部 16:00~17:30 (リレートーク)
◇第2部 18:00~19:00 (全国、関西各地から)
◆ところ:関西電力本店前(大阪市北区中之島3丁目6番16号)
◆主 催:高浜原発4号機再稼働阻止!緊急行動実行委員会
(よびかけ:若狭の原発を考える会 / 連絡先:090-1965-7102木原)
◆協 賛:原子力発電に反対する福井県民会議
《 関西電力本店前 抗議スタンディング)》
2月22日(月)~26日(金)
連日、11:00~18:30
(連絡先:072-669-1120 坂元)
《 再稼働阻止にむけた高浜現地での行動 》
2・26(金)高浜原発再稼働阻止現地緊急行動
◆と き:13:00 ※集会後、原発ゲートへデモ
◆ところ:高浜原発から1.7km先の駐車場
◆主 催:高浜原発4号機再稼働阻止!緊急行動実行委員会
(連絡先:090-1965-7102 木原)
★「現地行動に連帯する!関電東京支社抗議」
富国生命ビル前 18時~19時
福島原発控訴団からのお知らせ
◆「福島原発刑事訴訟支援団」ぜひご入会ください!◆
東電元幹部らへの強制起訴が決まり、福島原発事故の真実と責任の所在を明らかにする刑事裁判が開かれます。
福島原発事故の真実と責任の所在を明らかにされ、裁判が公正に行われるよう監視し、事件が風化しないよう広く社会に訴えるために「福島原発刑事訴訟支援団」が立ち上がりました。福島原発告訴団は、告訴人や支援者の方々をはじめ、多くの人々がこの支援団に加わって頂けますよう呼びかけます!
詳しくは告訴団ブログ「お知らせ」ページをご覧ください。
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/p/blog-page_88.html
福島原発刑事訴訟支援団については支援団ホームページをご覧ください。
ホームページの「入会申し込みフォーム」より入会手続きができます。
インターネット環境にある方は、ぜひ入会申し込みフォームよりお手続きください。福島原発刑事訴訟支援団ホームページ http://shien-dan.org/
◆ひだんれん「被害者を切り捨てるな!全国集会」◆
十分に放射線量が下がりきらない地域の避難指示を解除し、それに伴い賠償を打ち切り、住宅無償支援も終了し、まるで原発事故など無かったかのように被害者を切り捨てようとする国、東京電力、福島県に対し、原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)は東京日比谷野外音楽堂に集い、被害者の悲痛な叫びに耳を傾け、誠実に応えるよう訴えます。
―福島原発事故から5年―被害者を切り捨てるな!全国集会
2016年3月2日(水) 東京都 日比谷野外音楽堂
13:30 開場
14:00 開会
15:30 デモ行進開始
16:30 終了予定
*福島からバスが出ます!
■中通りコース
往路8:00福島駅西口→9:00郡山教職員組合
復路21:00郡山教職員組合→22:00福島駅西口
■浜通りコース
往路8:00南相馬原町区 高倉公会堂→9:00いわき市役所前
復路20:30いわき市役所前→21:30高倉公会堂
申し込み 締め切り2/25(木)ひだんれん事務局080-5739-7279
ひだんれんブログ http://hidanren.blogspot.jp/
3月3日は「アベ政治を許さない」のポスターを全国一斉に掲げる日です。13時 国会正門前でもあります。
3月5日(土)新宿デモ 福島も関東も危ない 放射能から子供を守ろう。
新宿駅東口アルタ前ひろば 13時アピール 14時デモ
★3.11経産省→東電包囲(「3・11」5周年行動)
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。