たんぽぽ舎から TMM:No2722
- 2016年 3月 4日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2722】
2016年3月4日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.第13回桜調査(2016年度)のお知らせ
放射性物質が生物に与える影響を身近な桜の観察を通じて考える
身近にじっくり観察できそうなソメイヨシノがある方、ぜひ!
山田昌郎 (サクラ調査ネットワーク)
★2.「フクシマ」の教訓を忘れたのか!
福島の原発事故から5年を迎えるに当たってのアピール
世界平和アピール七人委員会
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
○緊急のお知らせ3つ
◆『悪夢の超特急 リニア中央新幹線』著者樫田秀樹さんによる最新情報講演会(3月5日)
◆ 「3・11あの日から5年 福島原発事故は終わっていない!」(3月5日札幌)
◆ 3月6日 忘れない3.11集会「大島堅一氏講演会」(3月6日札幌)
★4.新聞より2つ
◆ 電力側、評価委員に810万円 川内原発の安全判断に関与 (3月4日東京新聞より抜粋)
◆ 志賀原発1号機直下に「活断層」 決め手は建設前のスケッチ (3月4日東京新聞より抜粋)
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・脱原発川柳【復興も 除染も 所詮もうけ口】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※3/5福島第一原発事故講座第1回「ワンコイン上映学習会」にご参加を!
事故直後の福島被害映像「まだ何も終わっていない。忘れていませんか?-あの日の福島」
日 時:3月5日(土)18時より20時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 参加費:500円
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※3/8 原子力規制委員会院内ヒアリングにご参加を
「川内原発免震棟問題/高浜1,2号機老朽原発延長稼働問題」
日 時:3月8日(火) 14:30より17:30
会 場:参議院会館B103会議室 資料代500円
発 言:後藤政志さん、山崎久隆さん
主 催:再稼働阻止全国ネットワーク
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┗■1.第13回桜調査(2016年度)のお知らせ
| 放射性物質が生物に与える影響を身近な桜の観察を通じて考える
| 身近にじっくり観察できそうなソメイヨシノがある方、ぜひ!
└──── 山田昌郎 (サクラ調査ネットワーク)
今年も間もなく桜(ソメイヨシノ)の開花の時季を迎えます。
たんぽぽ舎では毎年各地のボランティアの皆さまのご協力を得て,桜の花の調査を実施しています。原発の通常運転時に排出される放射性気体廃棄物と,事故時に放出された放射性物質が生物に与える影響を,身近な桜の観察を通じて考えることを目的としています。
昨年は鹿児島から宮城まで14のグループまたは個人から調査結果が寄せられました。結果は報告集にまとめて,たんぽぽ舎ホームページに掲載しております。 昨年8月まで国内全原発が停止していた影響か,昨年は一昨年より異常花率が減少した木が多かったのですが,川内・高浜が再稼働した影響が今後どのように現れるか引き続き注視していかなければなりません。
身近にじっくり観察できそうなソメイヨシノがあり,調査への新規ご参加を希望される方は,ぜひ昨年までの報告集をご覧いただいてご検討ください。
桜の木1本当たり約1000個の花の花びらとガクの数と形態に異常がないか1個ずつ調べなければなりませんので大変ですが,よろしくお願いいたします。
※調査要綱と調査票(Microsoftワード文書 [45KB])は,たんぽぽ舎ホームページの2016.3.3新着情報からダウンロードできます。 (新HPでご確認下さい)
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┗■2.「フクシマ」の教訓を忘れたのか!
| 福島の原発事故から5年を迎えるに当たってのアピール
└──── 世界平和アピール七人委員会
WP 120J 2016年3月1日
「フクシマ」の教訓を忘れたのか!
世界平和アピール七人委員会
武者小路公秀 土山秀夫 大石芳野 小沼通二 池内了 池辺晉一郎 髙村薫
◎ 東京電力福島第一原発の爆発から5年になるが、融け落ちた炉心の核燃料の状況を含めて事故の全貌は未だ把握できず、高レベルの放射能汚染も手がつけられない状態が続いている。巨額の税金を投じている除染の効果も、350億円の税金を投じた地下水処理の凍土遮水壁の有効性の見通しもあいまいである。高濃度の汚染水貯蔵タンクは1106基(2016年2月現在)あり、さらに増え続ける。2号機からの放射能漏れや、甲状腺ガンの疑いなども相次いでいる。原発関連死は2000人を超えて直接死を上回り、毎年多くの自殺者が相次いでいる。
福島第一原発の処理は日本の原発が抱える最優先課題だが、問題は山積していて、毎日7000人が作業しているにもかかわらず、事故の収束にはほど遠い。
福島第二原発については、運転の可能性が全くないにもかかわらず、廃炉すら決定していない。
東京電力は、炉心溶融と直ちに判定できる基準があったことを、外部からの求めに応じて調査するまでの5年間、気が付かなかったと公表した。これは、隠ぺいしてきたのか、それとも無能で無責任な集団だったのか、どちらにせよ原発のような重大な潜在的危険性のある施設を運転する能力と資格に欠けていることを示している。
◎このような状況の下で、原子力規制委員会は、停止状態にある各地の原発の再稼働に向けて、限定された技術的項目についての審査を進め、次々と合格サインを出している。特に、運転期間40年の原則を超えて60年間運転を継続しようとする関西電力高浜1、2号機について、2月24日に規制基準を満たすとする審査書案を了承し公開した。
しかしこの審査書案では、経年劣化が進む老朽原発を60年間運転できると判断した技術的根拠が示されていない。またすでに3、4号機の再稼働が行われているなかで、合計4基の稼働を事実上了承したことは、福島第一原発で過密であったために事故が拡大した教訓を全く学んでいないことを示している。
安倍晋三首相は、規制委員会の審査項目以外にも重要な問題点が多々あるにもかかわらず、再稼働に対して十分な判断を得たと強弁して、原発推進を続けている。
さらに同様の説明の下で、海外への原発輸出も積極化させている。これでは、政府と電力会社が3・11以前の無責任な安全神話思考に完全に戻っていることになる。
◎福島では、10万もの人びとがふるさとを追われたまま5年後の今も避難生活を強いられている。ウクライナ政府が、チェルノブイリ事故後、年間被曝量1mSv(ミリシーベルト)以上の地域は移住権利ゾーンであり、0.5mSv以上の地域は放射能管理強化ゾーンだと法律で決めたのに、日本政府は「年間20mSv」という高い「基準」に緩めて、健康に問題がないから帰還せよという。住民はこの数字を俄かには信じられず、不安が募る。地域の復興がなければ戻っても孤独を強いられるだけだ。首都圏や他府県からの差別といった苦渋の日々もある。福島県民が使用しているのは東北電力だから、使っていない東京電力による放射能汚染は理不尽の一言に尽きる。まるで戦争に巻き込まれて、戦闘は終わっても戦争の被害は終わらない事態が続いているのと酷似している。
「生業を戻してほしい。」どの職種の人であっても、避難者たちの思いはこの点で一致している。とりわけ農業は土と生きるから深刻である。放射能汚染にまみれた田畑の表土を剥す除染が随所で行われている。だが表土こそいのちの農業にとって、これは人生を否定されたことに等しい。
◎こうした事態のなかでの再稼働推進を、被災者たちは「私たちを切り捨てるのと同じだ」と語気を強めて反発する。5年前の震災以降すべての原発が停止し、世界的に石油価格の高騰が続いた中でも、電力は足りて余裕があった。原発再稼働は目先の経済優先が目的であって、電力供給においては不要なことが明らかだ。放射能の恐怖と凄まじい混乱を経験し、見聞した日本は、再稼働を進める状況にはない。
再生可能な自然エネルギーは、放射能と無関係で、脱炭素社会にも貢献する。自然エネルギー先進諸外国(とくにドイツ、中国、米国)の動向を見れば、経済性の改善も進み、利用が広がっている。日本でも、破たんが明らかな原子力優先をやめて、自然エネルギー研究開発利用を促進しないと、格差は広がる一方で、これからのエネルギー問題で世界に伍していくことはできない。
◎何が本当で何が嘘だったかは、歴史が明らかにするだろう。「フクシマ」の教訓を風化させ、政府と企業の暴走を許すのであれば、日本中の私たち皆にも責任があることになる。
連絡先:世界平和アピール七人委員会事務局長 小沼通二 FAX:045-891-8386
mkonuma254@m4.dion.ne.jp URL:http://worldpeace7.jp
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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○緊急のお知らせ3つ
◆『悪夢の超特急 リニア中央新幹線』著者樫田秀樹さんによる最新情報講演会
日時:3月5日(土)13:30より15:30
会場:ベルブ永山3F講座室 ※京王・小田急永山駅徒歩2分
または京王聖蹟桜ヶ丘駅バス⑪乗車永山駅まで10分
100円
主催:東都生協水を感じる会
当日直接お越しください。
※レジュメをhttp://omatisiteimasu.blog.fc2.com/blog-entry-55.html
に掲載しています。
◆ 「3・11あの日から5年 福島原発事故は終わっていない!」
福島原発事故による放射性物質による汚染と被ばくの影響について追及されてきた崎山比早子先生と 松崎道幸先生のお二人の講演と、クロストーク 司会 川原茂雄 氏(Shut泊共同代表)
日時:3月5日(土)18:30より21:00
会場:北海道クリスチャンセンター2Fホール
札幌市北区北7条6丁目
参加費:500円
共催:福島の子どもたちを守る会・北海道、生活クラブ生協北海道、Shut泊
◆3月6日 忘れない3.11集会「大島堅一氏講演会」
廃炉の会主催による、3.11メモリアル講演会を3月6日に行います。
今回は、立命館大学教授の大島堅一氏をお招きし「原発のコストと経済」についてご講演いただきます。
また、当会世話人の川原茂雄、佐藤英行、マシオン恵美香、難波徹基が「電力の自由化と私たちの暮らし」のテーマでクロストークを行います。
お誘い合わせの上、ぜひお越しください。
日時:3月6日(日)13:30より15:40(開場13:20)
会場:札幌市教育文化会館 小ホール
札幌市中央区北1条西13丁目
参加費:500円(高校生以下無料)
http://tomari816.com/blog/?p=1890
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┗■4.新聞より2つ
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◆ 電力側 評価委員に810万円 川内原発の安全判断に関与
九州電力川内原発(鹿児島県)の周辺で巨大噴火を疑う異常が起きた際に、運転停止命令を出すかどうかを議論する原子力規制委員会の評価部会委員に決まった鹿児島大の火山学者ら2人が、過去に九州電力と関西電力の子会社から計810万円の「奨学寄付金」を受けていたことが分かった。
鹿児島大が2010年度以降の情報開示に応じた。2人は小林哲夫名誉教授と宮町宏樹教授で、子会社2社とともに寄付の事実を認めた。規制委事務局の原子力規制庁は寄付を把握しているが情報公開していない。
規制委は「空振りを恐れずに」安全優先で停止命令を出すとしてきた。法令上の問題はないものの、電力側と資金関係がある委員を選んだことで、判断の公正さに疑問を持たれそうだ。(中略)
委員は鹿児島大の2人と、北海道大と京都大の各1人、議決権を持たない国立機関の研究者2人で計6人。北海道大と京都大の教授は、いずれも電力側の寄付金を受けていなかった。
規制委事務局は取材に「寄付金については聞いているが支障はない」と説明。小林氏は「電力との関係は意識しなかった。(委員としての)判断には影響しない」、宮町氏は「電力に不利なことであっても発言するつもりだ」と話した。(後略)
(3月4日東京新聞より抜粋)
※3月10日午後5:30から6:20九州電力東京支社抗議あり
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
◆志賀原発1号機直下に「活断層」 決め手は建設前のスケッチ
原子力規制委員会の有識者調査団が北陸電力志賀(しか)原発(石川県)の1号機原子炉建屋直下を通る「S-1断層」を活断層と結論付けたことに関し、北陸電の西野彰純(あきずみ)副社長は三日、断層の活動性をあらためて否定し、再稼働を目指して新規制基準の適合性審査を申請する方針を表明した。申請時期は「準備が整い次第」とするにとどめた。
今後、志賀1号機の廃炉を懸けた議論は審査会合に移る。調査団の判断は「重要な知見の一つ」として扱われ、北陸電が新たなデータを示すなどして、これを覆せなければ1号機は廃炉に追い込まれる。
現在凍結されている2号機の審査も再開される見通しだが、1号機を含め、審査が長期化するのは必至だ。 (中略)
北陸電は1987年の1号機や、97年の2号機の建設を申請した際、1号機の直下を通る断層を詳しく調べ写真やスケッチを残した。特にスケッチには岩盤、その上の地層、地層の中の石の状態など写真で見て取れない状況まで詳しく描かれていた。
福島原発の事故後、当時の原子力安全・保安院の会合で、このスケッチに「典型的な活断層の特徴がある」と指摘が出て、北陸電は再調査を始めた。
しかし原発をしっかりとした岩盤の上に建てるため、原子炉周辺では重要な証拠になる地層ははぎ取られており、北陸電は代わりにボーリングなどをした。調査団はそこで得られた新証拠とスケッチを比較し、スケッチに軍配を上げた。
評価書案は今後、規制委で審査される。五人の委員のうち専門家は、評価書案を取りまとめた石渡明・元金沢大教授(地質学)のみ。「活断層」という結論が覆る可能性は小さいとみられる。
(3月4日東京新聞より抜粋)
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