3/21~26班忠義監督最新作・連続上映会
- 2016年 3月 23日
- 催し物案内
- 古美術&ギャラリー古藤
班忠義監督最新作・連続上映会
2016年3月 21日(月・祝)~26日(土)
【会場】 江古田 ギャラリー古藤(ふるとう)http://furuto.art.coocan.jp/
(練馬区栄町9-16)西部池袋線江古田駅5分・大江戸線新江古田駅
【料金】 一般 前売¥1,000 当日¥1,200 学生¥500 ※座席数40席 (予約優先)
【予約・問合せ】ドキュメンタリー映画舎「人間の手」
TEL:080-9374-1294 Email:imfo@human-hands.com ★─────────────────────────────────☆
班忠義写真展(山西省・海南省・湖南省・雲南省)11時~19時(上映トーク中除く)
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【上映スケジュールとアフタートークゲスト】
※上映時間:完全版(2時間45分)/ 短縮版(2時間)
▼ 3月22日(火)
13:00~ 完全版 ゲスト:渡辺祐子(明治学院大学教授)
19:00~ 短縮版
▼ 3月23日(水)
13:00~ 完全版 ゲスト:大森典子(弁護士)
19:00~ 短縮版
▼ 3月24日(木)
13:00~ 完全版 ゲスト:石川逸子(詩人)
18:00~ 短縮版 ゲスト:中原道子(VAWW RAC共同代表)
▼ 3月25日(金)
13:00~ 完全版 ゲスト:川上詩朗(弁護士)
19:00~ 短縮版
▼ 3月26日(土)
13:00~ 完全版 ゲスト:班忠義監督
ワイキス(本映画音楽担当、※演奏あり)
=========《 映画「太陽がほしい」 概要 》===========
700余名の方々の賛同を得、二年間の製作期間を経て、昨年末完成した「太陽がほしい」は、班監督が20年に渡り、80余名の中国人元「慰安婦」と呼ばれた女性たちを毎年訪れ、支援者へ報告するために記録した400時間の映像を、2時間45分に纏めたドキュメンタリー映画である。(短縮版2時間)
映画の舞台は、山西省盂県の農村地域と湖北省武漢の都市部。
1995年8月、留学生だった班氏が初めて山西省に住む万愛花さんを訪ねるシーンから始まる。彼女たちは、日本から訪れた同胞の若者に、何を語り、何を託したのか。
村の古老や旧日本軍兵士の証言もまじえ、性暴力被害の実態を明らかにすると同時に、日本での「慰安婦」問題に対する様々な市民の歩みを迫います。
「二度と戦争を起こしてはならない」という被害女性の願いを託されたこの映画が、これを観た私たちの新たな(記憶)となり、敗戦71年の不戦の道を更新し続ける一筋の(光)たらんことを切に願う。 みなさま是非ご参加ください。
////////★ ご支援のお願い★//////////
☆ この映画は 市民ひとりひとりの支援に支えられ 製作・上映されています。
●【映画を上映しませんか?】DVD/ブルーレイ貸出料30,000円(詳細要項お送りします)
●【協力金について】 賛同者募集しています。1口 2000円 何口でも構いません。
ご希望により 1口以上でホームページなどにお名前の掲載
●【振込先】郵便口座: 00160-1-633706
名義:ドキュメンタリー映画舎 人間の手
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【問合せ】ドキュメンタリー映画舎「人間の手」
TEL:080-9374-1294 Email:imfo@human-hands.com
★映画の詳細は公式サイトをご覧ください。
=====「慰安婦」問題解決関西ネットワーク(おかだ だい)=====
http://ianfukansai.blog.fc2.com/blog-entry-212.html?sp
映画『太陽がほしい』
班忠義監督の映画『太陽がほしい』を観ました。前後編合わせて3時間の大作です。山西省の「慰安婦」と呼ばれた性暴力被害者の20年をまとめたドキュメンタリーです。いまは亡くなられた被害者たちを今日改めて目の前にして、たくさんの思いを抱きました。
歴史を否定したい人たちは、被害者を個として見ようとしません。「20万人は嘘」「強制連行はなかった」なとど主張することで、あたかも「慰安婦」問題はなかったかのようにデマを振りまきます。しかし私たちにとって、被害者とは名前を持ったひとつひとつの人格です。10人いれば10通りの苦しみが、10万人いれば10万通りの苦しみがあるのです。
そしてこの映画は、万愛花さんや郭喜翠さん、劉面換さんなど、一人ひとりの犠牲者のどの生もかけがえのなかったものであり、そのひとつひとつを日本軍は奪っていったのだと教えてくれます。
これほど明らかな戦争犯罪がありながら、私たちは未だ日本政府を追及しきれず、「不可逆的」などと平然と言ってのけることを許していることに我慢がなりません。
先日、国連女性差別撤廃委員会の対日審査で杉山外務審議官は、「強制連行は確認できない」「20万人は裏付けがない」「『性奴隷』は事実に反する」などと言いましたが、この映画を観てもなお、同じことがいえるのでしょうか。
郭喜翠さんは性奴隷として監禁されている生活の間、便意もないのにウソを言って、陽の当たらないくらい慰安所からでて、トイレからそっと太陽を眺めていたそうです。このエピソードは映画のタイトルの出自にもなっていますが、この絶望を、安倍首相に、杉山審議官に、本当にわからせてやりたい。
そして、万愛花さんの亡くなられる直前の言葉が、本当に私の胸に突き刺さりました。万さんは、死の間際にあっても、日本政府を裁判で訴えることを考えておられたようです。
「謝罪してほしい。罪を認め、頭を下げて賠償をするべきです。裁判が続かないと日本の友人の顔に泥を塗ることになる。日本政府は見くびっている、日本の友人たちを。
最後まで闘う。政府に対して圧力をかけなければ。ここまで来たんだからやり抜く必要がある。私が死んでも鬼になって闘う。魂となって皆と共に闘う」
「被害者が生きているうちに、被害者が望む解決を!」と私たちは叫び続けてきましたが、今回の「合意」によって解決は遠のき、そうこうしているうちも被害者はひとり、またひとりと亡くなっていっています。裁判を闘った山西省の女性たちは、いまは誰もご存命ではありません。
今日、私たちは万愛花さんが信頼をよせた、日本政府を追い詰めるだけの力を持った「日本の友人」であるでしょうか?
時に落ち込み、絶望することはあったとしても、私たちは万愛花さんの「日本の友人」であり続けたいです。鬼神がそばにいてくれるだけの、価値のある私たちでありたい。
万愛花さんが鬼神となって私たちと共にいる、そういうこれからの日々でありたいと、決意を新たにしました。(だい)
古美術&ギャラリー古藤
田島 和夫
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電話 03(3948)5328
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