辺野古移設の国・県の対立はいぜん続く
- 2016年 3月 25日
- 評論・紹介・意見
- 池田龍夫
政府と沖縄県は3月23日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画について訴訟の和解成立後初めての協議会を開いた。しかし双方の主張はいぜんすれ違いが目立った。
翁長雄志知事は「辺野古が唯一の解決策という、かたくなな固定観念に縛られないで真摯に協議を進めてほしい」と要請。これに対し菅義偉官房長官は普天間の運用停止は辺野古が前で,地元の協力が不可欠だとの考えを改めて伝えた。
翁長氏は23日の政府との協議後、辺野古の埋め立て承認の撤回を求めた石井啓一国土交通省からの是正支持を「違法な国の関与」と認定。国の第三者機関・国地方係争処理委員会に審査の申し出書を出した。
国と県対立の構図はいぜん変わっておらず 打開の道はさらに遠ざかった。
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〔opinion5992:160325〕
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