テント日誌8月7日…暦の上では立秋だけど
- 2016年 8月 8日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1792日
暦の上では立秋だけどまだまだ暑い。
今日も自転車の人たちが心配して寄ってくれた。
乱さんがむしろ旗に書いた「テントから視えたこの国この時代」を持ってみんなで記念撮影をした。
Y子さんの差し入れのお団子をみんなで頂く。
M君が買ってきてくれた氷塊の溶けた水をテント前にまき、歩道のくぼみに水たまりをつくると、鳩が来て飲み、スズメも水浴びをしている。前から気になっていた片足を痛めている鳩も元気なので安心した。
そんな鳥たちの姿を見ているのは楽しいが、午後招かれざる客が大挙して押し寄せて来たのには困った。
「判決が出たのだから、賠償金払ってさっさと荷物まとめて出ていけ!いつまで居座っているのだ!」などなど罵声を浴びせられた。
幸いテントは壊されず。人的被害もなかったので良かったけど…・
一難去ったあと今日も来てくれたヨーカンさん・M子さん・そしてSさんはまた懐かしい唱歌を歌っていた。
第一テントでは終戦の年に生まれたTさん・Fさん・埼玉のKさんで過去の運動のことや映画の話で盛り上がっていた。
3時半ごろもう騒ぎは起きそうになかったので帰宅の途に着く(I・K)
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「普通」の日曜日
遅刻してテントに到着、既に来客数人を交えた楽しいテント内の会食が終わり、泊担当が既に仮眠中。昼は暑かったが、風があってなかなか過ごし良い夜。
国会正門からの方々と都知事選や高江の心配の話しをしたあと、交代で寝た。夜中にSさんがバイクで駆けつけてきて電力補充、ありがたい。撤去の動きも無さそうなので、安心して帰って行った。
明るくなってきてテント前に座って新聞等を読み、郵貯で前日のカンパ金を送金して戻ったら、若い男性がカンパしてくれる。輪島塗を習い志賀原発の心配をしている。
8時を過ぎたところで、経産省本館前でニュース85号を配る。夏休みで人も少なく受取がもう一つだが、ニュースに「声明」が入っているとか東電が柏崎刈羽原発を動かそうとしているとかの声には、多くがいい反応してくれた。
そうそう、撒き始めたらすぐにいつもの経産省職員がチラシを受け取りに来た。まだまだ我らを監視するのか? それとも撤去の為の偵察? テントを撤去するのかと尋ねると、私には分かりませんとの答え。
「今だけ、金だけ、自分だけ」を止めようと声を強めてチラシまきを続けた。
(K・M)
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8月の行動予定から(8月9日~8月14日)
8/9(火)院内集会 原子力規制委員会院内ヒアリング
【案内】原子力規制委員会院内ヒアリング集会
本当に伊方原発3号機を稼働するの?
~原子力規制委員会は再稼働を推進するな~
内容:原子力規制委員会院内ヒアリング
日時:2016年8月9日(火)14:00~16:00
場所:参議院議員会館地下1階B107会議室
質問項目:
Ⅰ 伊方原発3号機の再稼働を目前にして
Ⅱ 基準地震動の設定方法について
伊方原発3号機」12日(金)にも再起動
「原発現地へ行く会」からのお知らせ
「伊方原発3号機」12日(金)にも再起動
現地実行委員会は10日から12日の抗議行動を呼びかけています。
「原発現地へ行く会」は、今回の行動にも交通費の補助を実施します。
参加可能な方はFax(03-3238-0797)又はTEL(080-1012-4661 沼倉)でお知らせください。
8/10(水)抗議行動 伊方原発動かすな!現地行動に連帯する緊急行動「四国電力東京支社抗議」18:30より19:45
場所:東京銀行協会ビル前(三田線大手町駅D4出口)
主催:「再稼働阻止ネットワーク」
8/12(金)抗議行動 経産省抗議行動 17:00より18:00
「最高裁上告棄却決定糾弾!テント撤去は許さない!」
場所:経済産業省前 主催:「経産省前テントひろば」
8/12(金)抗議行動 17:30より17:45分まで
場所:富国生命ビル前(地下鉄三田線内幸町駅A7出口すぐ)
8/12(金)抗議行動 再稼働反対!首相官邸前抗議 18:30より20:00主催:首都圏反原発連合 [8月19日、26日も]
沖縄からの通信8月6日 M・S 転載
高江の昨日の集会には1500名の市民が集まりました。テント撤去の期限は昨日の5日。翌日からの機動隊の強襲に備えて、国会議員、県議会議員、市町村議員、弁護士たちをはじめ、多くの市民が車中泊をしながら備えました。しかし、今日のところ動きはありません。8日(月)の朝に備えて、再び7日夜から再結集し、泊まり込むことになっています。
新しく防衛大臣に就任した稲田朋美は、改めて沖縄に対しては「何でもやる」と宣言しました。実際にやっていることは、住民に対する違法な弾圧でしかありません。それも、現地一帯を戒厳状態におきながら、殴る、けるなどの暴行の限りを尽くす、むき出しの国家暴力の発動です。それが「何でもやる」ということの意味です。
さらに、「何でもやる」ということは、違憲確認訴訟の裁判においても現れてきました。きょうの琉球新報は、翁長知事の意見陳述の全文と「法廷での主なやりとり」を掲載しています。その「法廷での主なやりとり」を読んで驚きました。多治見裁判長の訴訟指揮が180度変わりました。
多治見裁判長は前回の代執行訴訟で和解勧告を行った同じ裁判長です。沖縄タイムスによると、なんと県が答弁書を出す前に「争点整理案」を提示してきたと言うのです。争点整理とは、それぞれが訴状なり反論を出した後、どのように争うかの裁判前の整理手続きのことです。何を争点とするかは、県が答弁書を出した後でなければ分からないのに、県が答弁書を出す前に争点整理の提示を行ったというのですから、ビックリです。ありえない訴訟指揮です。
ここから分かることは、裁判長が「予断」をもって訴訟指揮していることです。それも、国の立場に立ってです。これは明らかに「公平・公正」とする裁判の原則に反する重大な問題です。このままでは公平・公正な裁判を期待できません。
裁判長が言っているのは4点にわたる県の求釈明についての質問で、その半分の時間を「県が敗訴した場合確定判決に従うのか」ということに割きました。県側弁護士は、「政治的なことを裁判所が問う意味が理解できない」として、返答を拒否しました。
この「県が敗訴した場合確定判決に従うのか」ということは、この間一貫して菅官房長官が言っていることです。しかも看過できないことは、確定判決に従うのかどうかが「判断材料」になると言ったことです。確定判決というのは最高裁判決のことですから、高裁の裁判官が問うことではありません。また、確定判決に対してどうするかは、当事者が確定判決後に協議して決めることであって、事前に言うことではありません。何を狙っているかは明らかで、法廷の場で『言質』を取り、縛りをかけるということなのです。
多治見裁判長というのは、別の福岡高裁那覇支部の裁判長を任期途中で移動させ、代わりに入ってきたという経緯があります。当初は、反動判決を行うための送り込みかと警戒されていました。それが、代執行訴訟で国に厳しい「和解」勧告を行ったことで、そうでもないのか、となりました。やはり、ついに正体を現したのだと思います。
違法確認訴訟は、8月19日に結審し、9月16日に判決となっています。知事が意見陳述を行ったのみで口頭弁論は終わり、あとは書面での審理となります。知事が「瑕疵ある」とした前知事の違法性についての実質審理などは一切行われていません。訴訟の形も、スピード審理で行われる「違憲確認訴訟」という訴訟形式で行われています。そこに政府の狙いがあったことは、もう明白です。
これまでは「統治行為論」でやってくるとばかり思っていました。まさに政治的な姦計で、司法の場でも同じことを行っていると分かりました。政府は、ダーティーなやり方であろうとなんであろうと、なりふり構いません。まさに、「何でもやる」です。これまでの裁判に対する認識が甘かったと思っています。自己批判ものです。
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