武田 明氏への御提案
- 2016年 8月 22日
- 交流の広場
- 熊王 信之
武田 明 様
私は、正確に言えば、左派ではありません。 民主主義を信奉してはいますが、現憲法に定める象徴天皇制を将来も守るべきとも信じている者です。
その私が言うのも可笑しいのですが、自身の位置づけが他の、例えばネトウヨとも呼ぶべき似非右翼どもに言わせれば、何と「左翼」だと言うのです。
可笑しいやら、怪訝に思うやらで、この国の反知性に傾いた状況が良く分かるようで、新鮮です。
その私が、大胆に、武田様に御提案を申しあげたいのですが、まず、老齢の人々、中でも、団塊の世代と呼ばれる人達を見捨てられるべきです。
彼等は、まず高度経済成長の中で経済第一の世上を受け生きて来た経過から、自身の信条等は、金銭と引換に容易に捨て去ります。 彼等を安易に信用は出来ないのです。
周囲を御覧になれば理解が容易でしょう。
即ち、学生時代は、マルクス・レーニン万歳で、或は、ゲバ棒片手に戦争ごっこに夢中になり、卒業とともに企業戦士になり、幹部昇任とともに、自民党支持者に為る、と変わり身が早く、己の信条等は、ゴルフクラブで空中に叩き出し、金を手にします。
何十年もそのような生き方をしている人たちに、何を訴えても心に響くことはありません。
また、更に老齢の者の例は、日本会議が良い事例です。 老い先短い人々が、新しい理念なり思想を学ぶ勇気も無く、ただ、己が生きた過去を懐かしむ余りに、戦前回帰を望むのです。
どうせ、皆さん、お墓に入るのが観えている人たちです。
そのような人たちでは無く、将来がある若者に訴えて、御自身が御自身の手で未来を掴むべく努められるように促すように、思想、運動手法、等を整えるべきではないでしょうか。
これは、実は、今、一寸した流行りのブレイディみかこ氏のブログを拝見していて思ったことです。 即ち、着想は、彼女です。 理論家、政治家、等の御意見も良いのでしょうが、市井に在って、市井の人々の暮らしから観た政治・経済や、市井の人たちの視線を介した理論と理論家を観るのも有益です。御勧めですよ。
左派に熱狂する欧米のジェネレーションY:日本の若者に飛び火しない理由 ブレイディみかこ 2016年3月25日 8時36分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20160325-00055564/
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。