テント日誌9月9日…続けられる経産省への僕らの抗議
- 2016年 9月 11日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後 19日
院内集会などで上京する方が多い
事務所に11時ごろに到着し荷造りを開始。今日は久しぶりの青空。1日暑くなりそう。Tさんとそろって、事務所を出た。荷物を運ぶのにもだいぶ慣れた。11時半ごろテントひろばに到着してから、幟旗やバナーの設営も手順が分かってきてスムーズに進められた。設営しているそのときに、熊本からの来客で女性の方が立ち寄った。カンパとして、「熊本名物?きらず揚げ」を頂いた。「原発の耐震性と避難計画」の院内集会に参加するために上京したそうである。郡山のHさんもいらっしゃって、これから院内集会に向かうとのことだった。静かに時が流れてゆく。1時半過ぎで7名の座り込みだが、金曜日の午後はこの霞が関一帯は大変賑やかになる、これからの人出が楽しみだ。
青い警察車両が目の前の交差点で停車して、1人制服警官が降りてきて曰く、「道路の上に物を置かないでください。」と、それを聞いて、経産省の役人の口上を思い出した。テントがあったころ、毎朝、決まった時刻にやって来て同じことを言っていった。「ここは国有地ですから、テント並びに幟を今すぐ撤去してください。」役人は通告したという実績を残したいのである。警察もきっと同じことであろう。
たんぽぽのMさんが週刊金曜ビラを持ってきてくれた。テントがあったころはテントで保管できたのだが、今はできないので、ビラはむき出しで配布していたが、今後はMさんが届けてくれるそうだ。金曜日に届けてくれたら大変ありがたい。2時を回ったころ、杖をついて足のご不自由な方がやってきた。暫く体調が悪く寝込んでいて知らなかったが、外国にいる友達からテントがなくなったのを聞いてびっくりしてやって来たそうだ。以前、身体が元気だったころはあちこちの集会やデモに参加したと言う。帰り際に「頑張ってください。」とかえって励まされた。
4時ごろには、僕らの周りは20~30人ぐらいの人々が座り込みやスタンディングをする人々で、賑やかになってきた。今回は後半の人に無事バトンタッチができた。 (S・S)
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続けられる経産省への僕らの抗議(声)
さけんでも届かず、という一抹の空しがないのではないが、僕らは経産省前テントひろば(かつてのテント前)での座り込みやスタンディングの延長で、毎週金曜日には経産省の人々に僕らの声を届けている。夕方の5時から6時にかけて一時間である。この後には首相官邸前の抗議行動(6時30分から)もあるが、多くに人が思い思いに声を届けている。経産省には高級官僚たちはもう出払っており、中級―下級官僚たちは週末の楽しみが待っているのに迷惑な連中だと思っているのかもしれない。逆に良く続くね、ご苦労さんと思っている連中も少なからずいるのだと思う。
原発の再稼働は原子力規制委員会が審査し、新基準に合格したものを、原発を所有する電力会社が行っているものだという。政府はそれを持って承認し、地方自治体の首長や議会が同意するということになっている。この構図をみれば、電力会社が再稼働の主体であり、他は承認や同意を与えたにすぎないことになっている。ここには経産省の姿は見えない。しかし、誰しもこれが本当の姿だとは思っていない。原発政策(事業)に行政体が関わってはいないなど考えられからだ。原発事業は事業体としての電力会社の意志と責任でなされているような外観をとるが、国策事業として行政(原発行政機関)が関わってきた、指導的役割を果たしてきたことは明瞭である。
電力会社では事業責任のおえないしろものであることは福島原発の事故をみても明白だ。けれども、原発行政を担ってきた経産省等は事故においておのれの責任を果たさなかったように、その姿は現さない。誰がどこでどのように事(原発再稼働や保持)を決めたのかは官僚たちにもわからず、極一部の高級官僚がアメリカや政府と協議して決めたのだと思う。僕らはそう推察するしかないが、これは当たっているのだ。原発の存続などは日米原子力委員会を通さずには決められないと言われるがこれは事実なのであろう。摩訶不思議な日本の権力が機能しているのだ。日本の官僚のアメリカに対する自発的隷属よる形でのアメリカ支配がるのだが、僕らはこの機関である経産省などとの闘いを挑み、この官僚組織を開いて行く努力をするしかない。国民(民意)の不在の下で進められる、原発再稼働や保持に対して、僕らには凍土のように立ちふさがる権力への闘いをどこまでも粘り強くやるしかない。
僕らの目の前にある建物である経産省に多くいるのは、中級から下級の官僚であり。決定権のある上級官僚の命令を形あるものにするだけだろう。だが、彼らは納得する形で原発再稼働や保持を実行しているのではない。外からは見えにくいが彼らは経産省が進める政策に不満と疑問を持っているのだ。それを表現する方法もすべもないのだろう。戦争の遂行や宣伝に疑問を持った軍人がどうしていいわからなかったように。けれど、官僚たちが官僚組織を内から開いて行く方法は今見えなくても、やがて見えてくるときがあるはずだ。そのときに、あるいは、それまでに外部から声が届けられるというのは重要なのだ。よく言うのだけれど、これは軍隊という官僚組織との戦争をめぐる闘いでも重要になる。そういう時期が遅からずやってくる。こういうことを考えながら毎週金曜日の行動は続けられている。 (三上治)
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脱原発9・11怒りのフェスティバル 主催:経産省前テントひろば
デモも含めて多彩な行動が予定されています。
2016年9月11日(日)
主催:経産省前テントひろば
会場:経済産業省周囲一帯
経産省本館正門前周辺
経産省別館資源エネルギー庁前周辺
15:00 歌・音楽演奏
17:00 かんしょ踊り
17:30 スピーチ(各界より)
経産省周囲一帯
18:45 経産省包囲ヒューマンェーン・1回目
18:55 経産省包囲ヒューマンェーン・2回目
19:00 主催者あいさつ(経産省前テントひろば)
デモもあります。経産省を一周します。
9月12日(月)は月例祈祷会
―死者が裁く― 呪殺祈祷僧侶団 15時テント前ひろば
海外からのテント応援メッセージ(その3号)
3号目
テラサキです。デュッセルドルフとパリからの応援メッセージを紹介します。
テントひろば強制撤去の情報は会の仲間が転送して下さる、東京新聞で知りました。
「やっぱり来たか」との思いはありますが、日本から、ひいては世界から、原発がなくなるまで、あきらめない決心を新たにしました。在日本のときは以前と同じく、旧テント跡詣でをします。
原発と核武装は同じメダルの裏表「よそもの」として否「よそものだから」からできることを考え、共に手を取り合って活動を続けてゆきましょう。
ミュラー・柴 勵子 (さよなら原発デュッセルドルフ会員)
「2011年9月11日から5年近くのあいだ、「原発いらない」日本市民たちの抵抗の場、福島原発事故被害者たちにとっても重要な場でした。さまざまな出会いを可能し、民主主義が実践される真のアゴラでした。
不当な判決につづき、行政による休日夜中の不当な撤去に抗議すると共に、
みなさまの行動を支援する連帯のメッセージを、フランス・パリから送ります。
『よそものネット・フランス一同」
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