ささや句会 第29回 2016年11月25日金曜日
- 2016年 12月 7日
- カルチャー
- 公子
結ふ食 楽屋(ささや)にて
評者 新海あぐり
なで仏ていねいになで年惜しむ 新海あぐり
・丁寧にいきているわけではないのですが、特に頭を丁寧になでました。
冬鴉一羽一羽と集結す 小宮桃林
・一羽一羽、集結という言い回しで鴉の存在感をしっかりと捉えた。
いずれにも染まりきれずに散るもみじ 新海泰子
・どれにも染まれないのは淋しさも、ある意志も感じるが、そのまま散ってゆくのか。
雨垂れの音たて来たる小鳥かな 小宮桃林
・蕪村の「小鳥来る音うれしさよ板びさし」を連想してしまう。雨垂れはかわいいが。
七五三虐待の子の無念かな 奥野 皐
・無念はいいすぎ。その子ではないのですから。下五が難しいところ。「は家にゐて」?
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔culture0368:161207〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。