2/24もんじゅ事故などで文科省と交渉
- 2011年 3月 5日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎もんじゅ事故
もんじゅ事故などで文科省と交渉
転送歓迎です
2/24(木)15時~ 参議院議員会館での交渉の報告 星川まり
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出席は 文科省研究開発局原子力課核燃料サイクル室調整調査員
白鳥さん
同 課長補佐 吉田さん
同 立地地域対策室専門職 タツモトさん
市民(たんぽぽ舎、脱原発の日実行委員会等) 20人参加
(1)トップバッターの西村さんの質問に続いて、「もんじゅ」中継装置
落下事故の担当課長の死(先週2/13)という大きなニュースを受けた形で、
柳田さんが続けて「発表が機構でなくメディアの取材、時間もかかりす
ぎ疑問は西村さんの事件の時に共通するものを感じざるを得ない。繰り
返してはならない」「事故はメーカーの責任で、その初期的設計ミスを
幾多のチェックで見逃した機構と文科省の問題であって、現場の担当者に
責任はない」として具体的に機構から文科省への連絡はいつだったのか?
等、この場で「~と思う」ではなく、事実関係の回答を求め、次回院内集会
までに内部調査を求めました。
西村トシ子さんの話が「自殺でなく死体遺棄」←発表の自殺時刻の早朝
からさかのぼって、前夜ホテ ルにチェックインした時刻には既に死亡
していたことになる;トシ子さん側の深部体温による死亡推定時刻「遺書
でなく、書かされた始末書」←しかも発表死亡時刻の後に書かれた日付とは、
どう考えればよいのか。など核心に及んだ時に、「そういうことなら警察に
行ったらどうか?」の回答には、多くの人が誠実に対応するように促す
発言をしました。この’96年のビデオ隠しと西村さんの不審な死の事件を
知っているのは文科省3人のうち、白鳥さんのみで、他2名吉田さんと
タツモトさんは世代的にも若く、もう一度要望書を手元に渡しました。
しかし文科省の主張は「裁判の判断にゆだねる」の一本槍で、証拠隠滅
の疑いについても、西村さんの投げかけている疑問がなかなかきちんと
理解されません。
(2)この辺りから以下、「もんじゅ」の技術者である山田太郎さんほか
市民全員で適宜自由発言です。
次に「「もんじゅ」がこれほどの損傷を押して未だ1日5500万の維持費
と莫大な修理費で税金の浪費をしながら再開に向ける必要があるとは思
えない」という当たり前の感覚から渡辺さん。文科省もひとつひとつの
要点に回答し、それについて追及がありました。「プルトニウムが増え
る」という「もんじゅ」の存続の根拠を情報公開せよ、
常陽の実験では1,2倍になるのが10~15年なので「2倍に増殖するまで
90年と聞くが?」の質問にもおおよそそうであると回答。具体的には
「プルトニウムの増殖計算は公開された情報を見てもらえば…」と答え
たが、文科省の回答を次回にと求められました。
基本的な文科省の態度は、「もんじゅ」が常陽の運転で得た経験値を
生かして作られた原型炉であって、ほとんど同じ形で実用炉を作る。
「もんじゅ」の再開に決して無駄はない、その方針には確信を持って
いる、というもので変化はありません。
(3)原子力ポスターコンクールの停止を求めての要望については、
「文科省としては、参加を押しつけていない」「どんな批判があるの
か?」が文科省の回答です。
そこで、文科省の<新学習指導要領>を議題としました。
文科省が「希望者に副読本として配布」(2010年1億5200万円予算:
3万3000校)している「小学校;わくわく原子力ワールド」「中学校;
チャレンジ!原子力ワールド」がありますが、そのうち批判が1枚に
まとまった「チャレンジ!原子力ワールドへの幾多の大疑問!」を資料
として質疑。
時間がほとんどないので、茂野さんから中立、公正な情報を教育
現場で使用するように、の例として高木学校テキストから「人体への
放射線の影響図」「DNAを切断する放射線図」を提示。対しては
「小中学生に理解出来る範囲であれば採用も」という答え。
(4)星川からNUMOの地層処分資料にある「深部流体」図、ヨーロ
ッパの古い大陸内陸部の安定的な地層とは全く違う日本列島の特別な事情。
また「ウランは準国産、長期・再利用できる」の記述は、ガラス固化が
失敗し、放射性廃棄物地層処分も未定である、実証出来ない不完全な状
態を確定的であるかのような表現は非科学的。「予定」に留めるべきで
はないか。原子力教育に集約されているのは結果で、テクノロジーが産
業化する過程では学術の省である文科省内で研究実験論文が重ねられ
たはず。推進に都合のわるいデータや論文が採用されずに偏向した結果
ではないか。
(5)ここで予定時刻になり、終了の指示も出ましたが、豊間根さん
から最後に「内部被ばく」は「外部被ばく」とは全く違うという「ペ
トカウ理論」について、特に「フリーラジカル」の知見、むしろ高レ
ベル同士では打ち消し合う性質、低レベルほど体内細胞に留まってか
らの、長時間に渡る放射線被曝が与えるダメージが飛躍的に大きいと
いう報告。この研究を知っているか?内部被ばくを認めた原爆訴訟の
経緯と、低レベル内部被ばくの疫学的データの採用が国内法上も当然
という声が高まっている、採用を要望しました。
研究についての日本語訳「死にいたる虚構ー国家による低線量被ば
くの隠蔽」を出版した「PKO法雑則を広める会」佐藤さんも発言
しました。
以上です。
記憶に頼った振り返り範囲ですが、ビデオからの書き起こしまでし
ばらくかかりますので、ざっと報告いたしました。
解散時、佐藤さんから2冊の「死にいたる虚構」が文科省に贈呈
されました。提供して頂きました。
資料のコピーとタイムキーパーを今井さんが担当し、コピー機の
使用と用紙等は福島みずほ議員室から提供して頂きました。石川秘
書によるコーディネイト、柳田さんのご協力に感謝します。
いろいろと不手際があり、時間配分も議事進行も、質疑内容につい
てもおぼつかない限りですが、上記のような事情で「もんじゅ」追及
のボリュームが自然と大きくなり、後半に回った皆さんには時間
不足をお詫びします。予定していたのに全く話せなかった事もいっ
ぱいあります。済みませんでした。
これからも、決して文科省の言うような確信を持てる状況ではない
ことを、後半できなかった質疑を次回は十分に議論できるよう、準備
したいと思います。
皆さんにご意見資料等沢山の応援を頂きありがとうございます。
ps;eco-yokoさんからの福島議員へ国会議論要望の「文科省が放射
線影響協会に委託している原子力発電施設等放射線業務従事者等に係
る疫学的調査3点の疑問」は、石川秘書が「質問主意書として提出で
きる」旨、了解でした。
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