経済学理論は現状を説明できるのか?
- 2017年 2月 13日
- 交流の広場
- 藤澤豊
マルクスが分析した社会と経済にもケインズがみたものにも、シュンペータ。。。がみた風景にも実態経済をはるかにというレベルを超えて、実体経済に関係なく利益を求める国際金融資本はありませんでした。
創造された経済学が、創造したときになかったものの分析に有効に使えるのか?ふつうに考えて、たいして有効には使えないと思います。
これはいったいなんなんだろうという、なんでこうなっているのだろう、なんでみんなそう考えるのだろうという現実というのか状況に直面しました。
私にとっては、目の前で起きていることを説明できれば、起きていることの弊害を少しでも減らす方法なり手段なりが見つかるかもしれない。そう思って、社会や経済を説明する本を探して、行き着いたところがマルクス経済学だったわけです。
マルクス経済学やその関係の本もそれなりに読みましたが、どうも現実に目の前で起きていることを、説明しきれない。
ミクロやマクロだけでなく、いろいろ読んできましたが、はっきりしてきたのは、マルクス経済学の視点では、現在起きていることを説明しえないということだけでした。
エジソンはこういうものを作れないかと思い立って、それを実現するための手段や素材探しに生涯を使いました。彼の視点でみれば、マルクス経済学は一手段であって、目的ではありません。
手段の目的化の呪縛から逃れようのない人たちもいます。残念なことに呪縛から逃れたら、自分の歴史が、自分がなくなってしまうのではないかという呪縛にかられているように見えます。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。