2月24日那覇で、違法勾留が続いている山城博治さんらを解放させるための集会 A big rally to demand release of political prisoner Yamashiro Hiroji – Naha, February 24
- 2017年 2月 24日
- 評論・紹介・意見
- 「ピースフィロソフィー」
2月23日『琉球新報』に載った元裁判官・仲宗根勇氏の『論壇』です。沖縄で基地建設反対運動を率いてきた山城博治氏の違法逮捕・違法勾留の経緯を記しています。山城氏の勾留は4カ月以上続いており、接見禁止がついているので弁護士以外の人には会えません。私は1月30日、勾留されているもう二人のうちの一人、稲葉博さんに面会してきました。稲葉さんによると、接見禁止ではないので平日は支持者が交代で面会に来ているようで(一日二回まで)すが、週末は面会がないのでほぼ一日中独房の中で一人で過ごすこととなり、本を読むことは許されているが人との交流がないので気がおかしくなりそうになると言っていました。とくに三連休のときは辛いと。これを聞いて、博治さんのことをおもいました。博治さんは、稲葉さんのように平日支持者が面会に来ることさえ許されないのです。家族にも会わせてもらえません。稲葉さんが、「気がおかしくなる」と言っていた状態が毎日続いているのです。博治さんは大病を患った後の勾留について多くの批判がされていますが、それに加え、接見禁止がかかった長期勾留が心理的にもたらす損害のことを思うといてもたってもいられなくなります。自分だったらほぼ常時独房で人と人とのコミュニケーションをはく奪された状態で、一週間ももたないと思います。山城さんの即刻解放を!
今日(沖縄時間で24日)、那覇で博治さんらを取り戻すための大集会が開かれます。この仲宗根さんの「論壇」を読んでください。
私はこの集会に行くことはできないのでメッセージを送りました。
2013年、スイス・ジュネーブで開かれた国連拷問禁止委員会において、日本の刑事司法の在り方が、「中世的だ」と委員の一人が言いました。それに対し日本の上田人権人道大使が「日本はその分野(刑事司法)では世界でもっとも先進的な国の一つだ」と言い、それに対し日本のNGOの人たちが苦笑したところ、上田大使は「笑うな!シャラップ(黙れ!)!」と逆ギレした姿はネットで拡散され有名な逸話となっています。今、山城博治さんや稲葉博さんらの非人道的な勾留が続いているなかで、このとき国連が「中世的」と言ったのはその通りだったのだなと実感しています。「人権人道大使」とかいうたいそうな肩書を持つ日本政府代表者が「シャラップ!」と言って本当のことを言う人を威嚇したことは、山城さんらの運動を黙らせるために日本の警察と検察と裁判所が結託して沖縄の市民運動自体を「シャラップ」させようとしていることと重なります。
裁判所へ!世界は見ています。山城さんをほぼ常時独房に監禁して人間同士の触れ合いをさせないのは拷問です!裁判所は拷問をやめてください!いつまで「中世」にとどまるつもりですか。山城さんたちを解放しなさい!
初出:「ピースフィロソフィー」2017.02.24より許可を得て転載
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2017/02/big-rally-to-demand-release-of.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion6530:170224〕
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