たんぽぽ舎から TMM:No3017
- 2017年 3月 6日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No3017】
2017年3月4日(土)地震と原発事故情報-
4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.安倍昭恵「家庭内野党」の真実-
著者・石井妙子(ノンフィクション作家)
ふたり(安倍晋三と昭恵)は価値観の基礎の部分を
共有しており結びつきが深い夫婦
柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.参議院で院内学習会もよかった (Y・R)
【脱原発テント日誌2月28日(火)版】より抜粋
★3.メルマガ読者からイベント案内
(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆3/18沖縄で何が起きているのか見よう!聴こう!話そう!
DVD「高江-森が泣いている」上映
お 話:鎌田 慧(ルポライター)
◆4/1広瀬隆講演会「原発再稼働と大地震」
会場:土浦市民会館小ホール(土浦市真鍋町2-6)
主催:脱原発ネットワーク茨城
★4.新聞より3つ
◆放射能汚染ごみ「一斉焼却方針」 宮城県
住民「毒ばらまくだけ」強まる反発「新たな風評生む」
「8000ベクレル」国の線引き元凶 出ない結論、野積み700ヵ所超
原発事故は公害「規制法整備を」
(2月26日東京新聞朝刊28-29面「こちら特報部」より抜粋)
◆原発再稼働 責任と倫理はどこに
(3月1日東京新聞朝刊5面「社説」より)
◆<あなたにも…原発からの請求書>(4)
Q 廃炉費 福島第一以外は A 新電力利用者にも転嫁
(3月4日東京新聞朝刊2面より)
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・脱原発川柳【国益ってなんだフクシマ7年目】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※3/9ワンコイン上映会にご参加を!
「2016年夏、わたしの見た沖縄」
日 時:3月9日(木)19時より21時
お 話:見雪恵美(レイバーネットTV見習いカメラウーマン)さん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:500円
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※3/11第42回東電本店合同抗議行動にご参加を!
事故から6年 追悼と抗議
日 程:3月11日(土)(第1部)14:00より16:00
(第2部)16:15より16:45
(第1部)場所:東京電力本店前(東京都千代田区内幸町)
(第2部)場所:JR新橋駅前SL広場(街頭アピールなど)
呼びかけ:「経産省前テントひろば」(070-6473-1947) 、
「たんぽぽ舎」(03-3238-9035)
賛 同:東電株主代表訴訟、ピースボートなど126団体
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┗■1.安倍昭恵「家庭内野党」の真実-
| 著者・石井妙子(ノンフィクション作家)
| ふたり(安倍晋三と昭恵)は価値観の基礎の部分を
| 共有しており結びつきが深い夫婦
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
◎大阪市の森友学園事件で、名誉校長(その後、辞退)の安倍昭恵(首相
夫人)さんが注目をあびている。
安倍昭恵さんは、その事件以前、「反原発」「反防潮堤」「反TPP」
といった安倍政権とは真逆の意見をいい、自ら「家庭内野党」と名乗って
見せたんだ。
月刊「文藝春秋」2017年3月号(芥川賞発表)に、ノンフィクション作
家・石井妙子さんの文章(安倍昭恵「家庭内野党」の真実)16頁が載って
いる。
テレビ・新聞で森友学園事件が大騒ぎされる前の段階で書かれた文章だ
が、読んでみてかなり納得できたトータルの紹介・批判の文章だと感じた。
安倍首相夫人=安倍政権の実像、実体を正確に理解するために私に役
立った文章だ。
その結論部分の要旨を紹介したい。(全体は16頁の文章でやや長文)
◎16頁の文章には、8つの小見出しがついている。
1.首相夫人に5人の秘書、2.常に家に他人がいる生活、
3.「昭恵さんは右脳で動く」、4.政治性を帯びていった、
5.反安倍のミュージシャンと、6.注連縄(しめなわ)には日本製の
麻を、7.首相夫人とは何か、8.家庭内野党=内助の功、に示され
ている。その文章を抜粋して紹介したい。
・抜粋その1:これまでメディアは「家庭内野党の首相夫人」「型破りな
ファーストレディ」、あるいは「政権のアキレス腱」と彼女のことを伝え
てきた。だが、果たして、そうした評価は正しいのだろうか。
そんな疑問を抱えて、私は婦人からインタビューの場として指定された
首相公邸へと向かった。
・抜粋その2:ともに「どん底」を味わった夫とは水底を打って浮かび上
がった同志であり、「信仰」でもつながっている。「あなたは天命で神に
よって首相に選ばれた」と信じきっている妻の言葉よりも強い励ましはな
いはずだ。年の若い、この妻は夫にとって、それこそ天衣無縫な巫女のよ
うな存在なのではないだろうか。
「タカ派」といわれる夫の傍らにいる、柔らかな心を持った妻という図
式は、政権にとってプラスに働いてきたと見ていいだろう。「妻は三歩下
がって」という価値観を持つ旧世代の一部は昭恵に眉根を寄せるとして
も、そんな妻を許容する、寛大で進歩的な夫、というイメージ作りに貢献
しているからだ。
首相夫人が「反原発」、「反防潮堤」を訴えることによって政権が中和
されて見えるという効果もある。安倍政治に反対する人々のもとへ、積極
的に分け入り、結果として人気者となる。家庭内野党、政権の危険分子ど
ころか、これは立派な、「内助の功」ではないだろうか。
これまであまりにも、「反原発」、「反防潮堤」のイメージが強く、
夫と異なる意見を持つファーストレディと喧伝された結果、首相とは対照
的な価値観を持っていると思い込んでいる人も多いようだが、それは彼女
を見誤っている。
むしろふたりは価値観の基礎の部分を共有しており、結びつきが深い。
だからこそ、枝葉末節に属する活動について何もいわない、という安定し
た関係性を築いているのだと私には感じられた。
夫婦の小さな差異ではなく、共有する価値観に、むしろメディアは
もっと目を向けていくべきと思う。 (中略)
今年4月、大阪市淀川区にある塚本幼稚園幼児教育学園を母体として、
日本初の神道系小学校「瑞穂の國記念小學院」が開校されるが、昭恵は
名誉校長に就任する予定だ。
同幼稚園では、教育勅語の朗唱、自衛隊への慰問、伊勢神宮参拝と
いった、戦前回帰の教育が行われており、昭恵はそこに感銘を受けたと
語っている。伊勢神宮のある三重県でサミットをやるように提言し、男系
天皇の維持にも夫以上にこだわっているとの噂もある。
「女性活躍社会」の旗振り役を担う昭恵に、女性天皇をどう思うか、
インタビューの最後に聞いた。答えは、思った通り明快だった。
「世界の王室と比べても日本の皇室は特別なもの。二千何百年、男系で
守ってきたのだから、続けるべきだと思います」
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┗■2.参議院で院内学習会もよかった
└──── (Y・R)
座り込み開始より日影になるまでは、暖かく、すこぶる快適でした。
通行人を観察していると、結構『のぼり旗』や『バナー』を見ていく人の
多さに驚く、かなりのアピール効果が期待される。
16時頃から参議院議員会館で『経産省前テントひろば』主催で行われ
る、院内学習会『原発コストと使用済み核燃料』に行かれる方が集まり始
め、賑やかになる。
私達座り込みの常連も、予定時間より若干早く切り上げて事務所に
セット一式を大急ぎで収納して、院内集会に駆けつけました。
この学習会は、経産省の間違った原発推進施策に異議申立てをするため
に、理論武装用に企画された。
講師は1部:澤井正子さん(原子力資料情報室)-使用済み核燃料と
核燃料サイクル
2部:山崎久隆さん(たんぽぽ舎)-原発コストと電力システム改革。
参加者からの質問も出され、内容の濃い学習会でした。
【脱原発テント日誌2月28日(火)版】より抜粋
「経産省前テントひろば」2011年9月11日
テント設立から1,998日目
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内
| (お問い合わせは主催者へお願いします)
└────
◆3/18沖縄で何が起きているのか見よう!聴こう!話そう!
DVD「高江-森が泣いている」上映
お 話:鎌田 慧(ルポライター)
「高江・普天間・辺野古・沖縄」を語る
と き:3月18日(土)14時
ところ:市川市教育会館3F多目的ホール
主 催:戦争をさせない1000人委員会・いちかわ
TEL 047-302-0011
参加費:700円
◆4/1広瀬隆講演会「原発再稼働と大地震」
日 時:4月1日(土)13時30分より16時(開場13時)
会 場:土浦市民会館小ホール(土浦市真鍋町2-6)
主 催:脱原発ネットワーク茨城
お問合せ:<土浦> 090-3904-7326(坂本)090-5539-8395(村上)
<つくば>090-9299-3783(江口)070-5079-6308(永井)
<牛久> 090-5548-3078(小川)090-5587-7693(杉森)
入場料:1000円(チケット取り置きはお問合せまで)
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┗■4.新聞より3つ
└────
◆放射能汚染ごみ「一斉焼却方針」 宮城県
住民「毒ばらまくだけ」強まる反発「新たな風評生む」
「8000ベクレル」国の線引き元凶 出ない結論、野積み700ヵ所超
原発事故は公害「規制法整備を」
福島原発事故で放射能に汚染された牧草や稲わらなどの廃棄物をめぐ
り、宮城県が昨年、市町村に示した一斉焼却の方針に住民たちが反発し
ている。焼却の対象は、県内700カ所以上で野積みされている放射性セシ
ウムの濃度が1キロ当たり8000ベクレル以下の廃棄物。県の方針に慎重
な自治体もあり、現在まで結論が出ていない。元凶は国が住民との相談
もなく、一方的に決めた「8000ベクレル」の線引きにありそうだ。
(安藤恭子)(中略)
《デスクメモ》
この国の役人文化にはけじめという字がない。隠蔽(いんぺい)と責任
の拡散。森友学園の1件や南スーダンの日報は典型だが、原発事故の汚染
ごみ焼却もその線上にある。先の戦争もそうだ。責任の不問が歴史修正主
義を生んだ。けじめは明日のためにある。足踏みする余裕はない。(牧)
(2月26日東京新聞朝刊28-29面「こちら特報部」より抜粋)
◆原発再稼働 責任と倫理はどこに
関西電力大飯原発3、4号機が規制基準に「適合」と判断された。そし
て電力事業者は、当然のように再稼働へと走りだす。誰も「安全」とは言
えないものを、なぜ、動かすことができるのか。
「適合」の審査書案がまとまるたびに不思議に思う。原子力規制委員会
の審査は結局、誰のため、何のためにあるのだろうか。
昨年6月、大飯原発で想定される地震の揺れの大きさについて「過小
評価されている」と、関電が示した計算に、“外部”から異議が出た。
指摘したのは、前委員長代理の島崎邦彦・東京大名誉教授。地震予知連
絡会長なども務めた地震学の泰斗である。熊本地震の観測データなどから
疑問がわいた。
規制委側が別の手法で独自に再計算した結果、「審査で了承した揺れを
さらに下回る結果になった」と、その異議を退けた。
その後規制委は「信頼性が低い」と再計算の結果を自ら撤回し、関電
の計算があらためて妥当とされた。基準の曖昧さが露呈したとは言えな
いか。
式の立て方で結果がころころ変わる。「そんなの当てにならない」と
不安になるのが、普通の市民の感覚だろう。それでも関電の計算に
従って、地震動を見直さないまま、大飯原発3、4号機は、3・11後の
新たな規制基準に「適合」すると判断されたのだ。
最新の科学的知見を採り入れて適否を判断する-。3・11の教訓に
基づく新規制基準の根本方針だったはずである。
島崎氏が辞任したあと、規制委に地震動の専門家はいないまま。
専門家である島崎氏の疑念について、果たして議論は尽くされたと言
えるのか。3・11の教訓が、いかされているとは思えない。
規制委は「安全」を判断しない。最後に決めるのは関電だ。
安全の保証はどこにもなく、事故の責任を負いきれるものもない。
利害関係を有する“地元”以外は、意見を通すすべもない-。これが原発
規制の現実なのだ。
間もなく6年。世論調査では依然国民の過半が再稼働には反対だ。
なのになぜか、被災地から遠い西日本の原発は淡々と動きだす。
規制委の審査結果をもとに、地元や国民、電力事業者の知見や意見を
総合し、ドイツのように科学と倫理に基づいて、責任を持って再稼働の
適否を最終的に判断できる機関が必要だ。
それが無理なら、原発はやはり動かせない。
(3月1日東京新聞朝刊5面「社説」より)
◆<あなたにも…原発からの請求書>(4)
Q 廃炉費 福島第一以外は A 新電力利用者にも転嫁
Q 福島第一原発以外の原発の廃炉費はいくらかかりますか。
A 核燃料が溶け落ちた福島第一原発の廃炉は難作業ですが、ほかの原
発の廃炉も放射能を帯びた部品や廃材の処理が必要です。東京電力なら
1985年に1号機が運転開始した新潟県の柏崎刈羽原発などの廃炉が将来
必要です。政府試算では1基を解体するのに30年かかります。部品など
も処分場に埋め数百年は管理する必要がある。政府は1基あたり最大
770億円、全国で2兆9千億円が必要と試算しています。
Q だれが払うのですか。
A 電力各社が各原発ごとに額を見積もり、原則40年の稼働期間に積み
立てます。電気料金に上乗せされ、消費者から徴収してきました。2015
年3月末時点で、廃炉決定済みの原発を除き全国43基で約1兆2千億円
がたまっています。残りの1兆7千億円も電気料金に上乗せして徴収さ
れます。
Q 費用が膨らむ心配は。
A そこが問題です。日本で本格解体が始まった原発はまだないのです
が、1991年から廃炉作業が進む英国のトロースフィニッド原発の場合、
時間経過に伴い見込み額が膨らみ最新では日本の試算上限を35%上回る
1150億円(1ポンド=144円換算)に拡大しています。日本でも費用が
膨張する可能性はあります。廃材などの処分場所も決まっていません。
Q 原発を持つ大手の電気料金は上がるかも。太陽光中心などの新電力
会社に代えるのも手ですね。
A その手も通用しにくい。経済産業省は廃炉費が予想以上に膨らむ場
合、不足分は新電力会社も使う送電線の利用料である「託送料」に上乗
せ徴収してよいと、決めてしまったんです。これで負担は新電力利用者
にも転嫁されます。
Q また託送料上乗せですか。
A この連載の1、2回目でも触れましたが、福島事故の賠償や廃炉費
が膨らむ分も、託送料に上乗せされる仕組みでしたね。大手電力が
保有・管理する送電線は全ての利用者が依存する共通インフラのため、
少し利用料を上げるだけで巨額のお金が、大手の財布に入ってきます。
この仕組みが「安易に使われすぎだ」と批判する識者は少なくありま
せん。
東日本大震災後の規制変更で早めに廃炉にする原発も、積み立てが済ん
でいない分は託送料に上乗せしてよいルールに決まりました。前倒し廃
炉にする関西電力美浜原発1、2号機(福井県)など6基の、不足額は
計約1800億円です。
Q 国民から強制的に取るのなら税金と一緒では。
A 税金は国会論議を経て決定されますが、託送料は経産省が認可する
だけです。安易に集金できる分、政府や電力会社の節約意識が緩み廃炉
費が膨らむ心配があります。ツケは国民負担に回る仕組みです。
(3月4日東京新聞朝刊2面より)
詳しくはこちらを
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201703/CK2017030402000135.html
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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事
故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
します。
郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856
【編集部より】
メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。
※「川柳・俳句・」短歌」などについても投稿歓迎です。
掲載については編集部の判断とさせて下さい。
1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載する
ため日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを
400文字以内でお送り下さい。
件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
メールマガジンには1回だけの掲載とさせていただきます。
日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出
し)及び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記して
下さい。送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。
なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙
面の都合上すべてを掲載できない場合があります。
たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあり
ます。予めご了承ください。
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