4・10ルネサンス研究所定例研究会 ―安倍政権と日本会議――その思想基盤と戦後
- 2017年 3月 27日
- 催し物案内
- ルネサンス研究所菅孝行
日 時 : 2017年4月10日 月曜日18時開場 18時30分開始
場 所 : 専修大学(神保町)1号館 72教室
報告者: 島薗進さん(上智大学教授)
テーマ:「安倍政権と日本会議――その思想基盤と戦後」
(島薗さんから頂いたコメント)
右傾化を強める安倍政権だが、その周辺には日本会議や神道政治連盟というグループがあることが知られている。では、このグループの思想基盤はどこにあるのか。
単純に一つの系譜に集約するのは適当ではないが、戦前の神権的国体論を取り戻そうという考え方が重要であることは否定できないところである。これは国家神道復興の動きということもできる。
敗戦と日本国憲法によって否定されたはずの国家神道・神権的国体論であるが、実は根強く生き延び、その復興のための策を次々と実現してきていることがわかる。
これは日本の文明史的な位置取りというところからも解明できる。立憲主義の問い直し、生前退位の問題と皇室典範の見直し、共謀罪と治安維持法の歴史的意義等々、
戦後改革の柱となるものをもう一度、問い直し、戦後日本のあり方を公共哲学的に捉え返す作業が必要になっている。
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