テント日誌4月11日…事故責任をないがしろにするための「自己責任」論
- 2017年 4月 14日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
- 阻止ネット→4/27(木)関電本店包囲→御堂筋デモ、5/6(土)新宿発バス-8高浜原発再稼働阻止行動→現地リレーデモ実施・各交通費補助あり。
経産省前テントひろば1807日後
事故責任をないがしろにするための「自己責任」論 4月8日(土)
経産省玄関脇の工事はまだ続いていた。死角になって見えないがかなりの重量物の設置、あるいは建造物を作るようにも見える。いずれわかることだけれど。
時折霧雨が降ってくる。お巡りさんは誰も来ない。外務省のお巡りさんが跡地の前まで来たがすぐ引き返していった。雨の土曜日なのに新社会人であろう若い人たちが大勢行き来する。私たちにはまったく無関心のようだ。
どこで憶えたのか「一人一人に寄り添って」などと政治家は口にするがよく舌を噛まずに言えるものだ。因みに今村復興相の例の発言は安倍政権の政策を見事にわかりやすく説明している(フォローしているのではありません)。
いい加減聞き飽きた「自己責任」という言葉。「事故責任」とゴロが同じだが、事故の責任をチャラにするために「自己責任」ということか。そうはいくかよ。
福島第一原発事故の筆頭の当事者である経産省はまるで事故など無かったかのように跡地に設置されたディスプレイに相変わらず能天気な記事を流している。常磐自動車道の常磐富岡―広野に設置されたモニタリングポスト3の値は1.45μSv/h(ミリシーベルト)だというのに。
常磐自動車道モニタリングポスト
https://jobando.jp/hoshasenryo/genzai.html
被災者の前で無言を貫き通した“舌禍”今村復興相にまたブーイング
https://dot.asahi.com/dot/2017040800032.html (O・O)
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脱原発青空テント川柳句会が開催されました。 4月9日(日)
選者は乱鬼龍氏、席題は「咲く」 「忖度」 3時投句締切、3時半頃より入選者の発表、披講となりました。
経済産業省敷地内の桜が満開でしたが、あいにくの大雨でした。雨にも拘らず12名の方にご参加いただきました。
入選句の発表後、入選者へ選者より様々な景品が手渡されました。
句会終了の頃に雨は止み、桜吹雪が美しく舞っていました。入選句は以下の通りです。(S.E.)
「咲く」
特選
・いつの日か脱原発の夢が咲く - イッシー
秀句
・真実を追求する時花開く - やまつつじ
・花咲くがいまだに残る放射能 - 乾草
・官邸は桜と嘘が咲き乱れ - 無位史膳(むいしぜん)
・咲く花をふみつぶすなよ安倍晋三 - ヨーカン
・世界不況戦争屋達花ざかり - 芒野
「忖度」
特選
・フクシマの忖度如何に経産省 - 落葉
秀句
・死の無念忖度せずにトマホーク - 無位史膳(むいしぜん)
・マスメディアアベに忖度ウソばかり - 原子力ドンキホーテ
・これもまた忖度になるかと忖度し - やまつつじ
・民を見ぬ裏金いそしむ忖度政権 - 藤康
・無意識に忖度しぐさ刷り込まれ - 芒野
次回の 脱原発青空テント川柳句会は5月7日(日)13時からの予定です。
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絶対に許さない! 4月10日(月)
事務所に入ると昨日の雨で濡れたのぼり、パラソル、紐などがきちんと乾されていた。台車は油を注したのか軽くまっすぐ進み気持ちがいい。セットしていると「日の丸不起立裁判」の結審で陳述したKさんと傍聴したYさんが手伝ってくれた。異動で裁判長が代わり5/22判決日と記した新裁判長宛の陳述書を戴く。台車が軽快なのは壊れた後輪をYさんが取り換えたと知る。必要な処置を直ちに行う大切さを改めて思う。
国会通りにスリランカ共和国首相の来日を祝す国旗が掲揚された。馴染みのない国旗は調べてみて分かった。
1972年以前のセイロンで覚えた呼称のほうが馴染み深い。
テント跡地のDS看板は1分おきに経産省と各省庁の広報を画面変換させているが、動画は使用してないようだ。立ち止まる人もなく見向きせずの素通りは当然だろう。
経産省の福島事故処理と国民負担を議論した「東電改革・1F問題委員会」の議事録が作成されてないことを東京新聞が4/8に報じた。例の21.5兆円の負担方式が決まった委員会だ。録音なし、メモのみで新たに作成するとしているが経産省からは、テント院内ヒアリングで取材規制が常態化しつつあった。
前回の3/28ヒアリング時、「顔を写さなければOK」と一部回復した背景には、議事録作成なしのマズい状況に対応したのか、それとも担当官の度量の差なのか。知られたくない問題を隠す。執務室の施錠といい、議事録作成せずの「公文書への意識低下」は各省庁に蔓延していると記事が書かれた。
こうした事態を打開してから広報看板を作り直せと言いたい。
警備強化しているようで警官がしょっちゅう行き来する。無視が多く、笑顔の目礼にはこちらも返すが、「どけてください」の2度連呼には、なにをと聞き返す。虎の門方向に「リアルマリオカート」のコスチューム衣装をつけた外国人が8台ほど連なって走行する。「マリオ安倍」には失笑したが、トランプのやること即支持の外交政策、再稼働推進、戦前回帰の共謀罪法案の制定、教育法改正など「安倍政権を許さない」は、「絶対に許さない」状況にますます加速している。
今日は10数人が座り込みに参加。(I・M)
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冬に逆戻りしたような一日だったが… 4月11日(火)
昨日とは、打って変わって今日は冬に逆戻りおまけに、一日雨でした。
それでも、延べ11名が座り込んでくれました。Kさんも、昨日の本人の裁判に続き本日は別の裁判支援の合間に来て下さりました。
霞が関界隈でお仕事をしているという、以前来られた方が、今日もお寄りになり、一頻り、3バカ大臣の批判と、それを任命した大バカ首相をかなり強い口調で批判していました。
今日の警察官は、この雨の中を3度も様子見にきて、最初から2回までは、経産省の玄関前で、Uターン、3回目は座り込みの前を往復したが、こちらには何の挨拶もなく、経産省の警備員に敬礼をしていく始末だ。(こちらにも雨の中をお疲れ様ですと言っても罰は当たらないだろう)
今日の雨と風で、桜もすっかり落ちて葉が目立ってきた。
一方でケヤキの新芽が出始め、何ともいい感じ。
本日は、テント運営会議があるためか、座り込みのメンバーが阿吽の呼吸で早めに撤収作業を始めた。(Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その29
東芝“原発大暴走”を後押しした今井尚哉安倍首相秘書官~今井尚哉元資源エネルギー庁次長が東芝と組んでトルコ原発輸出を推進~
木村雅英(経産省前テントひろば)
監査法人に「存続に疑義」を表明され、4月11日に承認なき決算発表をした東芝。その21で、東芝がウェスチングハウスを買収するにあたって資源エネルギー庁が三菱に対して応札価格が低すぎると怒り、相場をはるかに上回る54億ドル(約6200億円)の最高値で応札したことを伝えたが、その犯人は現安倍首相秘書官の今井尚哉氏(元資源エネルギー庁次長、第一次安倍政権でも首相秘書官)だったようだ。
「東芝“原発大暴走”を後押しした安倍秘書官 原発事業の大失敗で赤字一兆円も税金で尻拭い?」(大西康之)を何と週刊新潮(4月13日号)が報じている。以下はそのピックアップ。
東芝の原発事業担当者は社内で“暴走機関車”と呼ばれていた男(田窪昭寛氏)が頼ったのが、資源エネルギー庁次長で現秘書官の今井尚哉氏。田窪氏は年間30回も今井氏と会っていた。「東芝が現在の惨状に陥った背景には、二人の親密な関係があったのです」。
“アベノミクスの司令塔”と言われる今井氏が、長年手掛けてきたのがエネルギー政策。民主党政権時代には、資源エネルギー庁次長として原発再稼働に奔走していた。滋賀県嘉田由紀子知事に「知事の責任を果たすべき」と説得し、脱原発派橋本徹大阪市長を“転向”させたのも今井氏。
更に、安倍政権の官邸に戻った今井氏が、秘書官という立場で推し進めたのが、トルコへの原発輸出プロジェクト。2013年5月に安倍首相がアラブ首長国連邦やトルコを歴訪、オマール・カンディール(サウジアラビア人投資会社社長、東芝電力システム社アドバイザー)と安倍首相と今井氏が写った写真がある。田窪氏(東芝)=今井氏ラインで進めてきた原発輸出事業が、首相の「お墨付き」をもらったのだ。最終的には三菱重工が手掛けるがUAEでは東芝との事業協力が進展した。
「今井さんや経産省が東芝に働きかけたことで、東芝が原発輸出や資源開発を進めたのではないか」の文春記者の質問に、東芝も官邸も回答しなかった。
今井氏による経産省・資源エネルギー庁の誤った原発輸出推進政策が今日の東芝の惨状を招いたのだった。今の原発推進政策、「エネルギー基本計画」の間違いを早く訂正するべきだ。
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お知らせ(4月初めからのこと、4月下旬にかけてのこと)
国会には共謀罪法案が上程されていて、それに対する反対行動や集会が各地でなされています。テントひろばから参加される皆さんも多いと思います。テント日誌でも情報をなるべく流そうと思いますが追いついていません。それぞれの場で確認をしてください。
◆「放火事案」立て札を3/31に年度末撤収。
◆5.3憲法集会にブース出店(テント単独)
◆院内ヒアリング集会(3/28の未消化分)→4/28(金)実施・コスト問題1時間使+使用済み核燃料問題
*4/28(金)福島事務所から1時間半枠で要請中→17:00経産省抗議→18:30運営委
◆ 川内テント・蓬莱(ほうらい)塾 薩摩川内市中心で40名参加、5~6部屋、布団も多数あり。「川内の家」「伊方の家」と違い、現地で基金を集め設立。地元の交流の場に。県議選が2年切る。
◆ 4/5(水)九電東京支社抗議・申し入れ(木村)→免震重要棟代替の耐震棟を整地中、3年かかる。
★川内稼働にヨウ素剤なぜ配布しないのか→九電から自治体に言えない。
★3号機新設は?南大隅市長選挙(4/16)核の最終保存候補場所も争点、候補者三つ巴状態。
◆今後の再稼働状況→高浜3.4号機5月、大飯、玄海で今年6基想定、規制委・田中委員長→更田に交代
◆原自連(原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟)設立4/14会見→テント4/10参加通知(協賛金なし)
◆ 4月19日(水)「沖縄にもう。これ以上基地はいらない」日比谷野音集会
18時30~ 共催:国会包囲実行委他
◆ 4/21大間原発建設差し止め裁判第12回口頭弁論 午後3時~
東京地裁103号 裁判報告集会(参議院会館予定)で渕上スピーチあり
◆八重桜・花見実施、日時・場所未定。
4月14日(金)5時~6時経産省前抗議行動 テントひろば主催
官邸前抗議行動(首都圏反原連) 6時
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