本日のパレスチナ映画上映 イメージフォーラム(渋谷)午後7時から ぜひぜひ!
- 2017年 4月 26日
- 催し物案内
- 長沢美沙子
本日の(午後7時からの)イメージフォーラムでの上映会のお知らせです。
映画の題名は「 Off Frame aka Revolution Until Victory」
日本語タイトルは『オフ・フレーム あるいは勝利まで続く革命』
akaの意味は also known asです。
モハナド・ヤクビ(Mohanad Yaqubi)さんがこの上映会のためにラマッラーから昨日来日されました。
モハナドさんは、ビルゼイト大学で学んだあと、ロンドンの映画学校で学ばれたパレスチナ人です。
今週日曜日に離日されます。短い滞在ですが、日本のパレスチナに関心のある人、
関わっておられる人々にお会いしたいと希望しておられます。
ぜひご来場ください。
(長沢美沙子)
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急遽上映決定!
【イメージフォーラム・フェスティバル2017プレ企画】
『オフ・フレーム あるいは勝利まで続く革命』
監督:モハナド・ヤクビ
昨年のシネマ・デュ・リール映画祭、トロント映画祭、今年のベルリン映画祭で上映され話題となったドキュメンタリーを作家トーク付きで緊急上映!
パレスチナ革命は世界中の映像作家、俳優、運動家たち、そしてベルリン、モスクワ、バグダッドやキューバの組織と協力しあって映像作品を生み出していた。それらはフィクションとプロパガンダ、夢と現実の中間を行き交うものだった。そしてその一連の作品は難民や、抑圧された人々というパレスチナ人のイメージを、自由を求める闘士へと変換していったのであった。ヤクビが発見した貴重な映像を、当時の世界的な政治映画の文脈の中に置いて再構成を試みるエッセイ・フィルム。
オフ・フレーム あるいは勝利まで続く革命
監督:モハナド・ヤクビ デジタル/63分/2016
(英字幕/日本語字幕無し)
4/26(水) 19:00 上映終了後 モハナド・ヤクビによるトーク有り(日本語通訳有り)
入場無料
会場=イメージフォーラム3階「寺山修司」
問い合わせ:03-5766-0116 info@imageforum.co.jp
「その堅実な長編ドキュメンタリー・デビュー作で、ラマッラー在住のモハナド・ヤクビは、長い間世界の最も痛ましい軍事衝突の中心であり続ける、自らの故郷パレスチナの陰惨な歴史を紐解く。最良のエッセイ・フィルムの伝統に則った精確さと優美さで、ヤクビは最近発見されたフッテ−ジを使いながら、自らの祖国の、自己決定、尊厳そして究極的には平和を追い求める旅を辿っていく。
『オフ・フレーム あるいは勝利まで続く革命』は、1960年代に創設され自らをパレスチナ運動の映画における最前線と位置づけたパレスチナ映画隊によって撮影された、ヤクビが発見した映像を元に構成されている。ヤクビはその激動の時代に作られた彼らの映画を、当時のより大きな流れと結びつけ、自らのドキュメンタリーをより広い映画界との対話の場へと持ち込もうと試みる。
「第三の映画/サード・シネマ」や社会主義リアリズムとも関連づけ、ジャン=リュック・ゴダールの『こことよそ』撮影のための1970年代の有名なパレスチナ訪問の際のフッテージも作品に取り込む(ゴダールのドキュメンタリー『勝利まで』のタイトルも、作品のタイトルとして拝借している)。このような後ろ向きの省察でありながら、本作品は決して過去に囚われている訳ではない。ヤクビは現在のパレスチナで撮影された映像を使い、映画を我々の地点に立ち戻らせる。その結果、パレスチナ人であるヤクビの視点を通して、滅多に見ることが出来ないもう一つの歴史が誕生した。
2017年は、パレスチナにとっていくつもの痛ましいことを想起させる記念の年であるが、それゆえにこのドキュメンタリーは緊要となってくる。この作品は、安易な新聞の見出しや偏見を超えたその先を見つめ、またこの現在自体がいかに過去のイメージによって組み立てられているかについて思いを巡らせるよう観客を促してくる。」
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