たんぽぽ舎から TMM:No3066
- 2017年 5月 2日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No3066】
2017年5月1日(月)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「北朝鮮核・ミサイル問題」・
日本にとって重大な危険は原子力施設
北朝鮮を挑発して戦争の危機を煽るより
真に国民の安全を考えよ! 渡辺寿子(たんぽぽ舎会員)
★2.避難者たちが自分たちで交流を続けながら
頑張っていることは希望
4/29「今村前復興大臣と対決したジャーナリストの
西中誠一郎さん」緊急講演会に参加して
工藤わかめ (たんぽぽ舎ボランティア)
★3.『メディアは地球上に平和をもたらす最強の武器になりえる
それなのに戦争の武器として使われている』I.F.ストーン
映画「すべての政府は嘘をつく」を観た
奥内知子(たんぽぽ舎ボランティア)
★4.メルマガ読者からの情報提供(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★5.メルマガ読者からイベント案内
(お問い合わせは主催者へお願いします)
◆6/4歌と朗読と講演の集い「忘れまい!ビキニ被爆63年
そしてフクシマ―築地にマグロ塚を―」
講演:西村奈緒美(朝日新聞社会部記者、前高知総局)
アピール:大石又七(第5福竜丸被爆者)
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・脱原発川柳【あおるだけ ミサイル騒動 茶番劇】 宗静
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※5.3憲法集会
施行70年いいね!日本国憲法-平和といのちと人権を!
日時:5月3日(水・休日)11:30よりイベント広場、
13時よりスピーチ
会場:有明防災公園
☆たんぽぽ舎はブース出店と会場前でチラシ配布を行います!
ご協力をお願いします。
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※5/8(月)学習会にご参加を!
「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」は
「基地あるゆえの苦しみ」を訴える沖縄に対するバッシングである
沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか
お 話:安田浩一さん(ジャーナリスト)
日 時:5月8日(月)19時より21時
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:800円
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┗■1.「北朝鮮核・ミサイル問題」・
| 日本にとって重大な危険は原子力施設
| 北朝鮮を挑発して戦争の危機を煽るより
| 真に国民の安全を考えよ!
└──── 渡辺寿子(たんぽぽ舎会員)
現在新聞、テレビは北朝鮮のミサイル発射、核実験に端を発した「北朝鮮問題」
関連ニュースを連日トップで報道しています。
北朝鮮を威嚇するため米海軍の原子力空母カール・ビンソンが日本海を朝鮮半
島に向け北上し、海上自衛隊のミサイル防衛のイージス艦も合流、共同訓練をし、
自衛隊が新たな任務「米艦防護」を実施します。「朝鮮危機」を口実にして、日
本の戦時体制構築、日米の軍事一体化(日本の従属化)がどんどん進行しつつあ
ります。
政府、自民党は「防災訓練」などといいだし、東京メトロは地下鉄を止めまし
た。政府、自民党は戦争とテロの危機を煽って共謀罪を成立させようとしている
ように思えます。
今にも北朝鮮からミサイルが飛んできそうな雰囲気が作られる中で、政府は北
朝鮮のミサイルが飛んでくることを想定した「弾道ミサイル落下時の行動につい
て」と題するマニュアルを公表しました。
その内容を見ると「物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭を守る」守るなどとあ
り、実際ミサイルが飛んできたらこんなことで身を守れるか、まったくマンガの
ような代物です。
◎ミサイルが日本の原子力施設に当たれば重大な放射能汚染
本当に北朝鮮のミサイルの脅威を感じているなら、政府がやるべきことは他に
あります。
今一番心配すべきことは日本中の原発・原子力施設のことです。特に日本海に
面して若狭湾沿いには原発銀座といわれるように「もんじゅ」、「ふげん」を含
めて15基、新潟柏崎刈羽の7基を入れて20基以上の原発がひしめいています。
幸いそのすべてが現在稼働停止しています(近々高浜3、4号の再稼働が強行
されようとしている)。停止中の原発は核燃料の温度は下がっていて、稼働中の
原発に比べれば危険性はかなり低いものの、燃料はまだ原子炉やプールの中にあ
り、そのうちの一基にでもミサイルが当たれば重大な原子力事故となります。
使用済み燃料は崩壊熱を出し続けているので、原子炉本体にミサイルが命中し
なくても冷却システムの電源や配管等が損傷を受ければ原子炉やプールが冷却不
能となり、広範囲に高濃度放射能汚染を引き起こす原子力災害となります。
また大量の使用済み燃料や高レベル廃棄物を抱える六ヶ所や東海村の再処理工
場も同様に大規模な放射能汚染事故を引き起こします。
◎原発テロ対策はゼロ
政府は「東京五輪に備えテロ対策が必要だ」としきりにいいます。アメリカの
原発では航空機の衝突や爆弾攻撃に備えて原子炉建屋の屋根を分厚いコンクリー
トで作ってあると聞いたことがありますが(これで完全に防げるかは疑問です
が)、日本の原発はそのような事態を想定していません。この指摘を受けて規制
委はやっと新規制基準に、航空機を意図的に衝突させるようなテロへの対策施設
の設置を義務付けました。
しかし、これは事実上の再稼働許可が出た後の工事計画認可から5年以内に作
ればよいというものです。現在すでに稼働している川内原発に対し規制委は、今
年3月7日テロ対策施設の設置計画が新規制基準に合格したとしました。
テロ対策施設の工事に取り掛かるのはこれからです。その詳細は知りませんが、
果たしてミサイル攻撃などに対しどの程度の効果があるものやら大いに疑問です。
規制委は役に立ちそうもない施設を作らせるより再稼働を直ちに止めさせるべき
です。
◎アメリカと一体の軍事挑発をやめ、政治解決をはかることが国民の安全守る
政府と一体になって北朝鮮の核・ミサイルの脅威を煽っているマスコミは、関
連する日本の原子力施設の危険性について殆ど報道していません。この沈黙には
意図的なものを感じます。
日本政府は、常とう句である「国民の安全・安心」を考えるなら、再び東電福
島第一原発事故のような原子力大事故に見舞われるのを防ぐことを真剣に考える
なら、アメリカの家来になって北朝鮮に軍事的圧力をかけて挑発し、緊張を高め
るのをやめるべきです。日本がますます北朝鮮の標的になる危険が増します。
前述したように北朝鮮のミサイルが、万が一日本の原子力施設に命中したら大
規模な放射能汚染事故になります。
それを防ぐには日本政府は北朝鮮にミサイル発射などこれ以上させないように
アメリカと一体の軍事行動などやめ、政治的解決をはかるべきです。
「原発を並べて自衛戦争はできない」のです。
北朝鮮核・ミサイル問題を契機にして、戦争する国ではなく、あくまで平和を
追求し、原発は全廃するしか日本が生き残る道はないと日本政府は思い知るべき
です。
マスコミもまた、この観点からの報道をするべきです。
※関連記事
まじめにやれ 山口二郎 (法政大教授)
北朝鮮情勢について、危機の深刻化を回避するために日本政府も最大の努力を
払ってほしい。
しかし、安倍政権は、森友学園疑惑や閣僚の暴言など、国内の厄介な問題を覆
い隠すために北朝鮮危機を利用している。
そして、テレビも連日北の脅威をこれでもかと伝えている。この政権が危機に
まじめに取り組んでいるとは思えない。
政府は21日に、日本がミサイル攻撃を受けたときの「避難」の方法を内閣官房
のホームページに掲載した。いわく、警報が発令されたら頑丈な建物に入り、窓
から離れろとのこと。これで国民の安全を確保したつもりだろうか。
このニュースを見て、桐生悠々の「関東防空大演習を嗤(わら)う」という批評
を想起したのは私だけではあるまい。悠々は、1933年、当時の軍部が仮想敵国の
空襲を想定した演習を行ったことについて、これは軍人の自己満足でしかないと
喝破した。
そして、現代の戦争では「空撃したものの勝であり、空撃されたものの敗であ
る」と書いた。
ミサイルの時代にこの指摘はさらに当てはまる。
大都市と原発にミサイルを打ち込まれたら日本は壊滅する。避難しても無駄で
ある。ミサイルを撃たせないことが政府の任務である。
しかし、危機をあおるばかりの安倍政権は、戦争の現実認識を欠いていた戦前
の軍部から進歩していない。
(4月30日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より)
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┗■2.避難者たちが自分たちで交流を続けながら
| 頑張っていることは希望
| 4/29「今村前復興大臣と対決したジャーナリストの
| 西中誠一郎さん」緊急講演会に参加して
└──── 工藤わかめ (たんぽぽ舎ボランティア)
4月29日(土)、「スペースたんぽぽ」にて、今村復興大臣と対決したフリージ
ャーナリストの西中誠一郎さんを迎えて、たんぽぽ舎と脱被ばく実現ネット共催
の緊急集会が開催された。
86名が参加する盛況となった会場では、西中誠一郎さんの興味深い記者会見当
日の様子だけでなく、避難の共同センター事務局長の瀬戸大作さんや福島からの
避難者の方たちからの貴重なお話を聞くことができた。
本人たちに何の責任もないのに、子どもや家族の健康を考えて、福島から避難
せざるをえなかった人たち。
東京都の場合、都営住宅の入居条件が厳しく(収入条件、一人親世帯か、子ど
も年齢は18歳未満かなど)実情に合わない例など多数ある。
強制帰還政策の一環としか考えられないお話だった。
しかし、希望はその中で、避難者たちが自分たちで交流会を続けながら、頑張
っていること。
避難の共同センターの頑張り。「住む権利を」きちんと主張し、訴え続けてい
る「ひなん生活を守る会」の運動。
私たちはこの人たちにこそ寄り添うべきだと思った。
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┗■3.『メディアは地球上に平和をもたらす最強の武器になりえる
| それなのに戦争の武器として使われている』I.F.ストーン
| 映画「すべての政府は嘘をつく」を観た
└──── 奥内知子(たんぽぽ舎ボランティア)
「すべての政府は嘘をつく」は20世紀後半、アメリカで活躍した調査報道記者
I.F.ストーンの言葉である。
彼は地道な調査報道を武器に国や大企業の欺瞞を次々に暴いていった。
映画はこのストーンの報道姿勢を受け継いだ現代のフリージャーナリスト達が、
嘘の山を掘り返して真実を救出するドキュメンタリー。
製作総指揮はオリバー・ストーン。
アメリカのメディアは闘っている。日本はどうだ。
今、日本の国は岐路に立っている。
メディアは平和をもたらす武器なのか、それとも戦争を呼び込む武器なのか。
彼らの言葉を学びたい。
以下、出演者達:
◎ノーム・チョムスキー:(マサチューセッツ工科大学名誉教授)、
◎エイミー・グッドマン:(報道番組「デモクラシー・ナウ」の創設者)、
◎マイケル・ムーア:(映画監督「華氏911」「シッコ」「マイケル・ムーアの
世界侵略のススメ」)
◎カール・バーンスタイン:(「大統領の陰謀」の著者、元『ワシントン・ポスト』
記者) 、
◎グレン・グリーンウォルド:(「曝露:スノーデンが私に託したファイル」の
著者、元「ガーディアン」記者)
(感想:私には少し難しい内容だった。帰りにプログラムを買おうとしたが、作
成はされていないとの事、残念でした。)
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┗■4.メルマガ読者からの情報提供(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.<福島・国有林火災>帰還困難区域、陸自に災害派遣要請
毎日新聞4/30(日)19:40配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170430-00000058-mai-soci
2.東電決算 賠償・廃炉費計上後も黒字 社長「再稼働狙う」
東京新聞4月29日朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201704/CK2017042902000128.html
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┗■5.メルマガ読者からイベント案内
| (お問い合わせは主催者へお願いします)
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◆6/4歌と朗読と講演の集い「忘れまい!ビキニ被爆63年
そしてフクシマ―築地にマグロ塚を―」
日 時:2017年6月4日(日)13:30より16:30(13:00開場)
内 容:1.歌と朗読「長編詩『ロンゲラップの海』そしてフクシマ」
(14:30より14:15)
2.「ビキニ被爆で被災した漁船員たちとその後」
講演:西村奈緒美(朝日新聞社会部記者、前高知総局)
3.「なぜ今、築地にマグロ塚か」
アピール:大石又七(第5福竜丸被爆者)
会 場:江東区夢の島マリーナ(2F会議室)
東京メトロ・JR京葉線新木場駅から徒歩15分
(※天気が良ければ、「第五福竜丸記念展示館」から
海沿いのヨットハーバーを左に見ながら徒歩5~6分で
「夢の島マリーナ」に到着します。)
主 催:築地にマグロ塚をつくる会(代表 大石又七)
問合せ:090-4385-7973(高橋)
問合せアドレス:ta-yo@hyper.ocn.ne.jp
参加費:1,000円
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☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事
故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致
します。
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掲載については編集部の判断とさせて下さい。
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件名に「イベント案内掲載希望」と明記して下さい。
メールマガジンには1回だけの掲載とさせていただきます。
日程が直前にならないよう余裕を持っていただけると幸いです。
2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出
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なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙
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