テント日誌7月6日…猛暑も汗も耐えられる
- 2017年 7月 8日
- 交流の広場
- 早番
経産省前テントひろば1807日後
猛暑も汗も耐えられる 7月3日(月)
自民党の「歴史的大惨敗」を経て一夜明けた霞が関は、台風3号の発生に伴い猛暑日なみの蒸し暑さに包まれた。アベ政権の一強独裁は「おごる者久しからず」のことわざどおりに一気に潮目坂を転げ始めた。コイケ都民ファースト風は危ない兆候をはらんでいるが、それでもチェンジを求めた無党派層の意思表示が功を奏したのは確かだろう。しかし最大の功労者は土壇場でオウンゴールを連発した「お友達」たち。プロセスだけの幕引き調査委員会開催は許さない、怒りの底流を思い知れ!
今日の座り込みは短時間に入れ替わる省エネ式が主流となる。30分程ほど座り込み途切れずに交代していくスタイルは夏向きかもしれない。国会前から寄ったIさんとYさんから「平和通信」7/3号を受け取る。このところ手にするのが稀になっていたので、変わらぬ継続力の面々を思い出す。
経産省門前で木陰になる仕切りに腰を掛け、束の間の涼をとる年輩の女性に守衛はためらいながらも「任務」を「遂行」する。「座るだけだからいいだろう!」と思わず声を荒げてしまう。一方で郵便集荷の職員から「お疲れ様で~す」と声をかけられる。ジャマにならないパラソルやのぼりの配置を察知してくれているのだろうか。先週見かけたポスト脇のネジバナが抜き去られていたのは残念なり。ありがたきはボトルごと凍らせた乳酸水を人数分、さらに紙幣カンパして無言で立ち去る人、通りがかりに「ご苦労さまです」と声がけしていく人々、脱原発支持者の存在がある限りこの猛暑も汗も耐えられる。(I・M)
信州から上京された方が立ち寄られた 7月4日(火)
いつものように、経産省正門前に到着し座り込みのセッティングを開始すると、50代の女性が待っていて下さり、セッティングの様子を見ながら毎日ご苦労様です、と声をかけてくださいました。
この人は、テント日誌を見ているらしく、カンパされたパラソル付きチェアーを知っていました。どちらから、おいでになったのですかと聞きましたら、信州から来ましたとの事。本日参議院会館講堂で行われる、河合監督の、『日本と原発』の映画を観に来たとのことでした。以前は、テントに何度かにいらしたようですが、久しぶりに来ましたと言っておりました。
昼食は何処が良いですかと、尋ねられましたので郵便局隣の日土地ビルB1の食堂街と、参議院会館レストランを案内しましたところ、せっかく東京まで出できたのだから、参議院会館レストランでという事で、そちらに向いました。行く時に、大金をカンパして頂きました。(感謝)
そにうち、小雨がパラパラと降って来たので、相方のOさんが事務所まで傘を持ちに行ってくれましたが何とか、その傘もささずに済みました。
本日は、昨日より蒸し暑くもなく、比較的楽な座り込みでしたが、座り込み終了後はテント運営会議でした。(Y・R)
自民党の大敗が結果するもの 7月4日(火)
経産省前はいつの間にか新緑から深緑に立ちこめられた様相をしめしている。ケヤキなどの濃い緑に覆いかぶされたような光景なのだ。先週まで選挙の街宣車を見かけたが今は姿もない。が、都議選での自民党の大敗は静かなこの場所にも響きわたっている。今回の選挙は特別な都政上での争点があったわけではない。豊洲市場移転問題などが争点となる可能性はあったが、それが争点にならなかった。争点は自民党に対する人々の審判がどう表れるかであった。この間の安倍政権への批判がどうあらわれるかであったのだ。その意味で自民党の都議選の候補者は自分の都政上での所業が問われず、自民党への不満と批判をだけを浴びるということで、可哀そうなことだったと言える。でも、彼等は自民党に即していたわけでこれは避けられないことだった。不思議な選挙といえば選挙だったのだが、結果は予想通りだったといえるし、それ以上だったと言える。
都政へというよりは自民党への批判が直接に現れた選挙であり、都政上のこととして済まそうにも済まない。これが遷喬結果の今後だろうし、その影響は深くて長く続くものだ。安倍一強政治のおわりの始まりと言っても決して大げさではない。安倍陣営は秋の臨時国会で憲法改正の具体案提示という姿勢を崩していないが、その政治的基盤は崩れつつあり、その姿が露呈してくる、かつての民主党の政権交代と官僚改革が敗退した反動で、日本の官僚は安倍に強力なてこ入れをしてきた。アベノミクスなどで安倍政権を官僚は支え、押し上げてきたのだ。この動きは変わり始めるだろう。裸の王様よろしく安倍には見えなくても事態は進む、僕らはこの間に安倍のつくりだしたもの、「戦争できる國」への体制構築と法的整備、これを進めるのは日本の官僚であるが、それを機能させない、つまりは実質的に廃案に追い込んでいく闘いをどう組むか考えざるをえない。集団的自衛権行使容認から戦争法へ、特定秘密保護法から共謀罪法案へと進んできた権力の強化の動きは、官僚の権力体制とその行使において具体化される。僕らはその動きを注視し、法案の成立過程とは違った闘いをやらねばならない。その第一歩は問題の所在に気がつくことだし、それを広げることだ。
安倍の原発再稼働→原発保存を進めて来た経産省の動きも、安倍政権の動揺によっていろいろの事が見えてくる。そういう局面に入る。その危機感故に、原発政策(原発推進政策)をより急ぐかもしれない。僕らにはテント強制撤去から一年が近づいてきているが、経産省の動きを注視し、闘いを進めることが必要だ。毎日、続けられる経産省前の座り込みは相当な効果があると思えるが、監視と必要な行動が一層大事になってくる。(三上治)
朝から蒸し暑い一日、裁判に参加の人が寄られた 7月5日(水)
定刻に座り込みグッズ設置。朝から蒸し暑い。今日は水と氷を用意しないとだめな感じ。今日の特徴は、原発関係の裁判が二つ行われて、裁判に参加した人たちがテントに寄ってくれたことだ。一つは朝から夕方まで、「福島原発被害東京訴訟」が行われたこと。第24回目の法廷で、国側(被告)の専門家の証人尋問で、内容は科学的で難しいと傍聴者は言っていた。次回は10月25日(水)で、結審だそうだ。午前中から行われていたので、昼食を食べるためにテントに寄られて、裁判の話や都議会議員選挙の話しなどをしていかれた。
もう一つは、「もんじゅ西村裁判(国賠)」の控訴審でこれは午後から。
原発との闘いはあらゆるところで、あらゆる問題で行われていて、本当に粘り強い支援が必要だと思う。来週の7月12日(水)は「井戸川裁判(福島被ばく訴訟)第7回口頭弁論。10時開廷です。11時から第一議員会館で報告集会」だそうだ。広瀬隆さんが「井戸川裁判の意義」を話される。
そんなわけで、かなりの人が入れ替わり立ち寄られた。暑いので、経産省の警備員の人も屋根のある日影に立っていた。当然だ。
●東京訴訟の報告(傍聴者から)
上記にもあるように、東京訴訟団の裁判は大詰めにさしかかっており、朝10時から夕方5時までの長時間にも拘わらず、大法廷103号を埋めつくした。
6月30日に、福島原発事故の東電を被告とする刑事裁判が始まり(東京訴訟の人たちも参加)、人々の関心がまた高まっている証拠であろう。
裁判終了後の抗議集会は参加者90名だった。この高揚した雰囲気の中で強調された事は福島原発事故によってもたらされた事態が何一つ解決されていない現実であった。放射能による汚染は止まっておらず、帰還を強要されている地域においてもちょっとわき道で測ったら50万ベクレルという、とんでもない数値が測定される有り様である。全国に避難せざるを得ない避難民の権利を回復すべく、更に大きな声をあげていかなければならないと思わされた抗議集会であった。
●今日は毎月第一水曜日に開かれる「東電抗議集会」の日でもあり、それに参加する人も寄ってくれた。(T・I)
大変有意義な学習会もあって 7月6日(木)
今日は、最高温度が30℃という天気予報だったので、これは楽で良いかなと座り込みを始めたら、なんと、温度はグングン上昇し14時頃は、とても30℃とは思えない暑さ、この暑さの中でも女性陣は元気一杯、Kさんの指導のもとOさんがやや緊張ぎみに個人レッスンを受けていました。
(時々、経産省に向かって、原発やめて~・再稼働反対のコールもいれて)
この後、座り込みの後ろにタクシーが止まり、降りてきた50代位の男性が、私は福島の白河の者ですが情報を下さいと10分位お話をして行きました。
この男性は、安倍政権の酷さを盛んにお話になり、最後に暑くて大変でしょうが、頑張って下さいとおしゃって車に戻りました。
青空テント撤収後は、テント主催の学習会『日本のプルトニウム管理と大洗事故』が、テントが国とのヒアリング集会「日米原子力協定(2)」に繋げる為の勉強会を、日比谷図書館で行い「たんぽぽ舎」の山崎久隆さんを講師に迎えて、お話を伺いその後は活発な質疑応答がなされて大変有意義な学習会になりました。(会場は用意された席が、満席になる盛況でした)(Y・R)
テントニュース115号添付しました。
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安倍政権に退陣を求める緊急デモ(新宿中央公園) 転載
安倍政権に退陣を求める緊急デモ
日にち:2017年7月9日(日)
集合場所:新宿中央公園 水の広場
JR・小田急線・京王線「新宿駅」から徒歩約10分
東京メトロ丸の内線「西新宿駅」から徒歩約5分
都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩1分
6月19日、安倍晋三内閣総理大臣は記者会見においてこう発言しました。<何か指摘があればその都度、真摯に説明責任を果たしていく。(中略)国民の皆様から信頼が得られるよう、冷静に一つ一つ丁寧に説明する努力を積み重ねていかなければならない。その決意をこの国会の閉会に当たって新たにしております。
その当日、加計学園問題の新たな文書の発覚、さらなる告発があっても、与党自民党は臨時国会の要請を拒否し、安倍首相は一向に説明責任を果たそうとしません。国会が閉会し、安倍政権が臨時国会の招集を拒否し続けることで、疑惑の追及の場は国会から路上に広がりました。彼らを追及する手は議員から私たちにも広がりました。今こそ私たちが、それぞれが生活する場で声を上げる番なのです。
この「#安倍政権に退陣を求める緊急デモ」は、我々実行委員会が日時、スタートとゴールは設定しますが、デモそのものには正式な主催団体も、統一した呼びかけも、さらには正式なデモのタイトルもありません。デモのスタイル、デザイン(さらにはタイトルも!)を決めていくのは参加団体、参加者一人ひとりの皆さんです。このデモに参加するすべての団体、個人が、新宿中央公園出発とするデモの呼びかけを各々で行なって下さい。
政治・経済問題から森友学園、加計学園問題まで、安倍政権を巡る問題には様々なイシューが存在します。しかしこの期に及んで安倍政権への要求はたったひとつの言葉に集約されました。自らがポスターで謳うように、私たちは安倍政権に、すべての疑惑に対して真実を明らかにし、「説明責任を果たせ」と訴えます。
一人ひとりができることを、一人ひとりが行動し、歴史に残る二週間にしよう。
今すぐ準備を始めよう。#安倍政権に退陣を求める緊急デモ 実行委員会 2017年6月25日
総がかり行動実行委員会主催の集会など
閉会中審査で加計・森友疑惑徹底追及!7.10国会前緊急行動
日時:7月10日(月)12時~13時
場所:衆議院第二議員会館前
主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
7月11日は共謀罪廃止を求める活動です
共謀罪施行抗議!必ず廃止!安倍内閣退陣!7.11国会議員会館前行動
日時:7月11日(火)12時~13時
場所:衆議院第二議員会館前
共催:共謀罪NO!実行委員会/戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
共謀罪は廃止しなければならない 7.11集会―廃止運動の課題と展望―
日時:7月11日(火)18時30分~21時
場所:文京区民センター2A集会室
講演:海渡雄一さん(弁護士、共謀罪NO!実行委員会)
小池振一郎さん(弁護士)
参加費:500円
主催:共謀罪NO!実行委員会
協賛:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員
7月12日(水)井戸川裁判(福島被ばく訴訟)第7回口頭弁論
東京地裁 103号法廷 10時 裁判報告集会 広瀬隆『川内・伊方・高浜・玄海原発の稼働で次の末期的事故的事故。井戸川裁判の意義を問う』衆院第一会議室 11時から
7月14日(金)5時~6時経産省前抗議行動 官邸前抗議行動は6時~8時
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